みんなのケータイ

 4~5月は、社会人にとって意外と送別会が多かったりする。3月末に異動や転籍になった人の送別会をやろうと思って、バタバタしているうちに4月になってしまったり、6月1日付けで異動する人の送別会を5月下旬にやるというわけだ。

 先日、フリーランスになって最初のころにお世話になった当時の編集長が、別の会社に異動になるということで、そのころ同じ職場で働いていたメンバーが集まって、お別れのメッセージビデオを収録しようということになった。

 当時、仲の良かった4名が集まり、酒を飲みながら、思い出話に浸りつつ、4人でビデオを収録したのだが、深夜1時にもなって「あいつ、呼べば良かったのに」という展開になった。すっかり、呼ぶのを忘れていたのだが、できれば、ビデオを収録しておきたい。そこで、電話をかけたのだが、やはり音声だと何か物足りない。

 そこで、思い出したのがiPhoneのFaceTimeだ。ちょうど、その知り合いもiPhone 5を使っていたので、FaceTimeに切り替えて、こちらではビデオで画面を映しつつ、知り合いにコメントを喋ってもらった。急な対応であったが、知り合いの表情や声の調子などもくっきりと伝わって、いい感じのビデオに仕上がった。やはり、顔が見えるというのはいいもんだ。

 また、先日は、あるテレビ局にスマホと周辺機器を一緒に貸し出したのが、深夜になって「使い方がわからなくなった」という電話が入った。電話であれこれ指示をするも、いまいちちゃんと伝わらない。とはいえ、さすがに深夜にタクシーを飛ばしてテレビ局に行くのも面倒だ。

 そんな時もFaceTimeだ。カメラを背面にしてもらい、スマホの画面を映し出してもらい、それを見ながら、あれこれ指示。何とか、解決させることができた。

 テレビ電話というと、「面と向かって話すなんてあり得ない」という感じになり、確かに決して利用シーンは多くない。しかし、相手の状況を見ながら指示を出せるというのは結構、便利だったりするのではないか。何よりも「無料」というのがいい。

 自分の顔をカメラで写して喋るのは、ちょっと恥ずかしいけど、今後も機会があれば、積極的に使っていきたい。