みんなのケータイ

 5月16日夜から、Xperia VL SOL21の4.1へのアップデート提供が始まった。実は筆者はドコモのXperia Z SO-02Eも持っている。今年2月に発売されたXperia ZにはAndroid 4.1が搭載されている。そのため、Xperia VLも決して古いモデルではない(昨年11月発売)が、2モデルを併用していると、VLが“一世代前のスマホ”という感は否めなかった。

 さて、Android 4.1にアップデートしたXperia VLの感想だが、ずばり「コンパクトなXperia Zのようになった!」という印象。この原稿を書いている5月20日には、auからも5インチ・フルHDディスプレイ搭載のXperia ULが発表されたので、「最新モデルのULにかなり追いついた!」と言ってもいいだろう。

最新のXperiaシリーズと同じ「Experience Flow」に変身!

 Xperiaシリーズは、Android 4.0向けと4.1向けとでは、画面デザインやユーザーインターフェイスがかなり異なる。今回のアップデートは、4.1の標準機能が追加されることよりも、むしろXperia独自の機能が拡張されることのほうが意味が大きいと感じた。

 最も「新しくなった!」と実感できるのは、ロック画面とホーム画面。Xperia Z/ULと同じ「Experience Flow」に変わり、7種類のテーマを選べるようになった。テーマを変えるだけで、それぞれの画面の背景が変わり、通知パネルに表示される機能アイコンの色も変わるので、使う気分も変わる。ホーム画面のカスタマイズもしやすくなった。

ホーム画面のカスタマイズが容易になり、テーマ変更にも対応
設定したテーマに合わせて、通知パネルの色表示も変わる

 最も「使いやすくなった!」と感じたのは、カメラが「モードレスUI」に対応したことだ。カメラを起動すると、写真撮影用のシャッターボタンと動画の録画開始ボタンが並んで表示され、どちらでもすぐに撮影をスタートできるというもの。動画撮影中には「1M」というボタンが表示され、これをタップすると静止画キャプチャも行える。撮影モードを切り替える画面表示も変わり、より直感的に操作できるようになったと感じた。

写真も動画もすぐに撮れる「モードレスUI」に変わった
アップデート前は画面の真ん中に表示された設定パネルは、画面上に帯状で表示
アプリを一括終了できるボタンが追加されたのは、非常にありがたい

 ほかにも、マルチタスク画面に「全アプリ終了」ボタンが追加されたり、キーボードサイズを自由に調節できるようになったり、「アプリトレイ」というアプリ一覧画面でフォルダ管理ができるようになったり、使いやすさが向上する機能拡張は期待していた以上に多かった。

 Xperia UL SOL22など、これから夏モデルの発売シーズンを迎えるが、スペックよりも片手で操作しやすいサイズ感を重視する人であれば、目移りすることなく、VLを使い続けられるのではないかと思う。このタイミングでのアップデートは非常に、素直にうれしい。

キーボードのサイズ・位置の調節が可能に。より片手操作がしやすくなったといえよう
アプリトレイでアイコンを重ねるだけでフォルダを作成できる