みんなのケータイ

 ここ数年、NHK連続テレビ小説をよく見ている。といっても、見始めたのは平成22年の「ゲゲゲの女房」から。普段、朝の時間帯はテレビはつけていなかったのだが、たまたま中国出張でテレビをつけたら、NHKがやっていて、出張中の数日間、流しっぱなしにしていたら、いつの間にか「ゲゲゲの女房」に引き込まれたというのがきっかけ。

 そこからは「おひさま」「梅ちゃん先生」と、なぜかシーズン的には「前期」のものばかり見てきた。前期はNHKの東京で作っているためか、関東での設定がほとんどで、埼玉生まれの東京育ちの自分としては何となく馴染みやすいのかも知れない。

 そんな中、今年4月から始まった「あまちゃん」はなぜか最初はスルーしていた。宮藤官九郎の脚本は気になったが、「ヒロイン役の名前を聞いたことない」というのが興味をひかなかった理由だ。自分がはまっていた連続テレビ小説は、松下奈緒、井上真央、堀北真希と有名になってからヒロインに抜擢されたものばかりで、オーディションで選ばれた新人の演技を毎日観るなんてつらそうだな、と「食わず嫌い」をしていた。

 しかし、4月も中旬になるとあちこちのメディアで「あまちゃんが高視聴率で記録を更新している」と報道され始める。「あ、最初から観ておけば良かった」と激しい後悔の念がおそってくる。見始めるなら今しかない。と思い立ってアクセスしたのが「NHKオンデマンド」だ。

 NHKオンデマンドはNHKが放映したかなりの番組をネットで配信するというサービスだ。月額945円の「見逃し見放題パック」を契約していると、見逃した番組を放送当日または翌日から14日間、視聴できる。

 「あ、やっぱりあまちゃんを見よう」と思い始めたのが4月下旬だったので、見逃し見放題パックの14日間では最初のほうが見られない。そこで最初のほうに放映された回を1本105円で数本、購入し、何とか最初から見つつ、3日ほどでオンエアに追いつくことができた。

 もちろん、それからは毎日、レコーダーで録画しているのだが、たまに朝から夜まで仕事で外に出ているときなどは、NHKオンデマンドのアプリを使って、観るようにしている(朝に放映された番組は、昼過ぎから配信される)。

 NHKオンデマンドのおかげで、すっかりあまちゃんにはまってしまった。ヒロインの能年玲奈が、北三陸から東京に出てきて、この先どうなるか本当に気になるところだ。