みんなのケータイ

 6月16日に発売された、「GALAXY S4 SC-04E」のBlue Arcticを早速購入した。ドコモの夏モデルは3月の発表以来、ずっと追いかけてきたGALAXY S4を購入しようと決めていたが、どうせなら日本先行のカラーを手に入れたいと思ったからだ。光の当たり方によって黒にも紺にも青にも見える塗装は、写真で見るよりキレイ。購入してから毎日使い倒している。このコーナーでも、今後、気づいた点や便利だと思った点などをお伝えしていきたい。

 このGALAXY S4は、購入直後にドコモショップでSIMロックを解除した。中国・上海で開催される「Mobile Asia Expo」を取材する予定があり、そこでプリペイドのSIMカードを使う可能性があったためだ。海外用には、「Nexus 4」を別に用意しているが、普段使っている端末もSIMロックを解除しておけば、いざというときにメインとサブを入れ替えて利用できる。万が一、海外用の端末を紛失してしまったり、電池が切れてしまったりしても、GALAXY S4の方にSIMカードを差し替えればいいというわけだ。

 中国では、日本と同じW-CDMA(UMTS)でサービスを行うChina UnicomのSIMカードを契約した。China UnicomにはA、B、Cと3つのコースがあり、その中で細かくプランが分かれている。スマートフォンのように、データ通信がメインで少しだけ電話もしたいというときは、Aから選ぶ仕組みになっている。

 今回は、66元(本稿執筆時のレートで約1054円)のプランを選択した。このプランは50分の通話と、300MBのデータ通信がセットになっているもの。300MBを超過した場合は、1KBあたり0.0003元が課金される。普段の利用スタイルを考えると、明らかに300MBは超えそうなため、追加で84元(SIMカード購入時に100元支払い34元がストックされる仕組み。ここに50元を追加した)もチャージしておいた。

中国ではChina UnicomのプリペイドSIMカードを利用した。写真のようなキャリアショップで購入できる
China Unicomの料金プラン

 中国では、TwitterやFacebookなど一部サイトが制限されているが、あらかじめVPNサービスを日本で申し込んでおいたため、今のところ問題なくこれらも利用できている。いったん日本に接続するため、速度が遅く、たびたび接続が切れてしまうのはネックだが……。それでも、トータルで150元(約2395円)という料金を考えれば納得はできる。

GALAXY S4にChina UnicomのSIMカードを挿したところ、テザリングも利用できた

 ちなみに、実験のため、このSIMカードをGALAXY S4に挿してみたが、特に問題なく利用できた。ネットにアクセスするためのAPNは手動で設定したが、Nexus 4であらかじめ情報を見ていたため困ることはなかった。ショップの店員も教えてくれるため、初めてでもなんとかなるのではないかと思う。

 GALAXY S4では、ネットの接続はもちろん、テザリングまで利用できた。ドコモの端末はテザリング時、専用のAPNに自動で切り替わるため、以前は海外のSIMカードを挿してもテザリングできなかったが、明らかに挙動が変わっている。ドコモに確認したところ、同社は他社SIMを挿した際の仕様までは規定していないとのこと。この部分はメーカー独自の判断で実装されているようだ。ほかに自分で試した範囲では、Xperia ZもスペインのSIMカード(Vodafone)でテザリング可能なことを確認している。これなら、普段のSIMカードを別の端末に挿し、国際ローミングの発着信専用にして、スマートフォンは現地のプリペイドSIMで活用するという使い方もできそうだ。