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2600mAhの電池パックを搭載しているGALAXY S4。取り外しが手軽にできるのがメリットだ

 「GALAXY S4 SC-04E」に機種変更してから、そろそろ1カ月が経とうとしている。端末のパフォーマンスに大きな不満はなく、カメラの画質などにも納得はしているが、気になっているのが電池の持ちだ。GALAXY S4の電池パックの容量は2600mAhで、「実使用時間」は45.1時間となっている。

 この実使用時間はドコモの統一基準で、「Web閲覧などを約40分、メールや電話を約20分、ゲームや動画、音楽を約15分、その他(アラームなど)を約5分の1日あたり計約80分間の利用」(ドコモのWebより)に基づいて算出されたもの。ヘビーユーザーである筆者のGALAXY S4が45.1時間も電池が持つとは、端から期待していなかった。ただ、正直なところ、機種変更前の端末である「Xperia Z SO-02E」よりもバッテリーの減りが速いという印象を受ける。特に、音楽を再生しながら操作していると、明らかにXperia Zより電池の消耗が激しい。

 もちろん、これはあくまで印象論でしかない点には注意してほしい。GALAXY S4とXperia Zを同条件で比較したわけではなく、設定や利用する機能も異なっている。対策としてディスプレイの輝度を下げたり、一部の常駐アプリを停止させたりしているのはどちらも同じ。一方で、GALAXY S4は各種センサーをフル活用する「Sヘルス」にハマってしまったこともあり、こうした機能をオンにしているぶん電池の持ちでは不利になる。ただ、SヘルスはGALAXY S4で導入された売りの機能の1つ。「Life Companion」という端末のテーマにも沿ったものだけに、オフにしてしまうのは少々もったいない。

 前置きが長くなったが、そうは言ってもGALAXY S4は電池パックを交換すれば一瞬でバッテリー残量が100%になる。まるで、「ドラゴンボール」で「仙豆」を食べたときのような回復ぶりだ。ポータブル充電器を持ち歩くという手もあるが、ジワジワ充電されるのを待つのはやはりもどかしい。移動しながら充電すると電話がかかってきたときなどに取り出しづらいのも、ポータブル充電器のデメリットと言えるだろう。

 ただ、この方法には、交換用の電池パックをどうやって充電したらいいのかという問題がつきまとう。本体に装着して充電が完了したあともう1つの電池パックに交換すればいいが、取り外しが面倒だ。2つの電池パックを同時に充電できないのも効率が悪い。そこで購入したのが、GALAXY S4の電池パックを単体で充電できる充電器。小型なので、電池パックを入れたまま持ち運ぶことも可能だ。

 残念なのは、この充電器が日本未発売ということ。筆者が購入したのは、韓国・ソウルにあるサムスン本社地下のショップだ。本来は韓国版GALAXY S4用のものだが、日本版と韓国版はテレビ用アンテナを搭載しているなど筐体の共通点が多く、電池パックの形状もまったく同じだ。出張や旅行で韓国を訪問することがあるGALAXY S4ユーザーは、1つ買っておいて損のないアイテムと言えるだろう。サムスン電子はGALAXY S4の発売に合わせ、周辺機器の拡充にも力を入れ始めている。一方で今回紹介した充電器のように、日本未発売の商品はまだまだ多い。こうした取り組みは、ドコモも一丸となってぜひ強化してほしい。

電池パックを単体で充電できる。サイズがコンパクトなため、入れたまま持ち運び可能だ
本来は韓国版GALAXY S4のものだが、ご覧のとおり、ドコモ版の電池パックもピッタリはまる