みんなのケータイ

 ここのところNokiaに元気が出てきたようだ。2013年第2四半期のLumiaシリーズの販売台数は740万台で、前期の560万台から約3割のアップ。7月には4.7インチディスプレイ搭載のLumia 625と高画質カメラ搭載のLumia 1020も発表しており、第3四半期の業績も明るい見通しとなりそうである。

どの色にするかも悩ましいLumia 1020

 そのLumia 1020は以前から噂されていた、PureView技術を搭載したカメラフォン。4100万画素のカメラはSymbian OS最後の製品、Nokia 808 PureView譲りのものだ。同時に4100万画素と500万画素の写真を撮影できるなど機能はアップしており、カメラはグラフィカルに設定を操作できる「Nokia Pro Camera」を搭載。シャッター速度を1/6000から4秒まで変化させたり、ISO感度を100から4000まで調整できたり、マニュアルフォーカスが可能など、スマートフォンのカメラとは思えないほど細かい設定ができる。カメラ専用端末として使いたくなるほどの性能だ。

 ということで筆者も現在使っているLumia 920から買い換えたいと思っている。しかし7月末から先行発売されているアメリカではAT&Tのみでの販売で、SIMロックがかかっている上に対応するLTE周波数もAT&T向け。仮にAT&TがSIMロック解除してくれてもアメリカ以外での利用は実質3Gとなってしまう。一方ヨーロッパや中国での販売は9月以降とアナウンスされていることからそれまで待てばいいのだが、やはりこのPureViewカメラはいますぐ使ってみたいとも思うのだ。

デジカメよりも操作性が高そうなNokia Pro Camera

 旅先での記念の1枚だけではなく、展示会取材でもカンファレンスの登壇者の撮影など仕事でも十分使えそうなだけに、アメリカ品をカメラ用途としてだけに先に入手すべきかどうか悩んでいる。ちなみに筆者の居住する香港での発売は主要国からはずれており、年末くらいになる見通しだという。さすがにそこまでは待てないので、9月にドイツで開催されるIFA2013の取材時に現地で販売されていればそこで購入してしまいそうだ。しかしここまで「待てない!」と思えるNokia端末との出会いも久しぶりなので、どこからどうやって購入すべきか日々悩むのもこれまた毎日楽しいものである。