みんなのケータイ

 AQUOS PHONE SERIE SHL22の電池もちの良さにひたすら感動する日々なのだが、せっかく電池がもつんだったら、あれこれ使ってやれ、という気持ちが出て来る。人間の欲望の果てしなさとは、実に恐ろしいものである。

050IP電話アプリの例(フュージョンの「IP-Phone SMART」の公式アプリ「SMARTalk」)

 で、何をしたのかというと、050番号のIP電話である。実は、IP電話サービス自体については、各社がLTEのエリアを拡大すれば、非常に便利に活用できるだろうことは、以前から想像できていた。VoLTEのようなサービスのアイデアが出て来ることからも分かるが、低遅延で高速というLTEの特長を考えると、仕組み上は3GなんかよりずっとIP電話向きである。

 しかし、問題は電池のもち。電話をかけるだけならさほど気にならないが、着信も受けたいとなると、IP電話アプリを常時バックグラウンドで立ち上げておく必要があり、これまで出ていた他のスマートフォンだと、あまり利用する気になれなかった。

 そんな中で登場した強烈に電池がもつSHL22なら、どうなんだろう? と考えた次第である。

 結論としては、1日ぐらいなら支障なし。朝起きてから夜寝るまで、継ぎ足し充電せずに過ごせている。もちろん、IP電話で繰り返し通話すれば、通常の音声通話よりも電池の減りは早い。そこは頻度の問題だろう。

 通話品質については、ネットワーク環境次第なところだが、自宅や職場は無線LAN環境が整備されているし、筆者の普段の行動範囲はほぼLTE化が完了しているため、こちらもほぼ支障なし。ただ、いくらLTEが低遅延とはいえ、そこはやはりIP電話独特の“ちょっと前の国際電話”的な時差がある感じは否めない。それでも、LINEの通話機能なんかに慣れてしまうと、あまり違和感を感じなくなるのも不思議だ。

 こうやって、いろんな常駐アプリをインストールしていくと、そのうちまた電池に対する不満が出て来るんだろうな、と思いつつも、まだしばらくはSHL22の大容量バッテリーに甘えた生活が続きそうだ。