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富士通のARROWS NX F-01Fに機種変更

 10月10日に発表されたドコモの新しいAndroidスマートフォンは、どれも魅力的なものばかりだった。カッコよさげなXperia Z1やZ1 f、新IGZOとグリップマジックがそそるAQUOS PHONE ZETA、腕時計型端末とも連携するGALAXY Note 3、安心感と安定感が出てきたLG製のG2など、どれにするか迷ったのだけれど、メイン端末としてはF-10D以来となるARROWSシリーズ最新端末「ARROWS NX F-01F」に30秒で即決した。そう、実はあまり悩んでいない。

 ARROWS X F-10D以前は、たしかに厳しいところのある機種だった。国内ではクアッドコアCPU搭載の先駆けで、盛りだくさんの全部入り機能を実現したものの、当時のスペック、バッテリー容量ではさすがに電池もちやら何やらがいろいろ間に合わなかったようだ。しかし先代のARROWS NX F-06Eでそんな不安を払拭。みそぎは済んだ!

 ARROWSシリーズには、auから発売されるARROWS Z FJL22もある。ただ、バッテリー容量がF-01Fの3200mAhに対して2600mAhと少ない。かつ、RGBに白を追加して明るくしながら省電力を発揮するという「WhiteMagic」採用の液晶ディスプレイはF-01Fにのみ搭載。このあたりの付加要素を考えた結果、F-01Fに軍配が上がったというわけ。

 端末の形状については、本当は先代のF-06Eの角張った感じが好み。F-01Fは背面側のサイドがラウンドしていて、なんとなく女性っぽさを感じてしまうのが、最初はどうなんだろうと思った。ところが、実際に使ってみると印象は180度チェンジ。平面から持ち上げる時のつかみやすさ、手に持った時の収まりが、F-06Eとは全然違ってしっくり感がすごい。背面は滑らかなツヤあり塗装だけれども、手のひらへの収まりがいいので滑って取り落としそうになる不安もない。

 5インチながらもスペックから想像するほど大きくは見えず、あまりにも持った感触がいいので、これまで以上にスマートフォンを肌身離さず持っている気がする。生まれて初めてスマートフォンを風呂場に持ち込んで使ってしまったほどだ。これはこれで別の意味で快適すぎるのでほどほどにしたいと思った。

背面側のラウンド形状が持ちやすさの秘密。もちろんスタイリッシュな円形になった指紋認証もARROWSの特徴だ
防水だからこそ可能なお風呂場でスマートフォン、略して「風呂スマ」は堕落への第一歩
キャップレス防水になったMicro USBポート。たしかにすぐにケーブルを差し込めるのは便利だけれど……

 もちろんすべてがすべていいところばかり、というわけではない。最近のドコモ端末全般に言えるのだけれど、やっぱり卓上ホルダがないのは残念。キャップレス防水のMicro USBになって、すぐさまケーブル接続して充電できるとはいえ、充電場所がどうにも定まらない感じがする。Micro USBケーブルというのは、固定して使うものではなく、スマートフォンに限らずいろいろな機器に使ったり、持ち運んだりする、ムーバブルでバリアブルなアイテムだと思うのだ。

 それと、おくだけ充電に非対応ということで、F-10DとELUGA X P-02Eに付属してきた2台のワイヤレス充電パッドが完全に置物状態になっているのは悲しい。いつか再び出番が来ることはあるのだろうか。

自宅で置物になっているP-02E付属の充電パッド
オフィスのデスクで隅に追いやられているF-10D付属の充電パッド