みんなのケータイ

購入したモバイルWi-Fiルーター

 フィリピンにしばらく滞在するために、現地で利用するモバイルWi-Fiルーターを購入してみました。

 購入したのはセブ島のショッピングモール「SM City Cebu」内にあるケータイ&ガジェット販売店が集中する「CYBERZONE」にあるお店。モバイルWi-Fiルーターは店頭に展示されていることがあまり多くないので、データ通信端末を販売しているお店で、スタッフに確認してみることをオススメします。

 ちなみに、フィリピンでは「Pocket WiFi」という単語が浸透しているようで、パッケージにも「Pokcet WiFi」という表記が多くみられ、店頭でも一般的に使われていました。

 今回購入したモバイルWi-Fiルーターは、フィリピンの通信事業者「SMART」が販売する、LTE対応のモバイルWi-Fiルーターで、端末はHuaweiの「E5372」をベースにしたものです。

 このルーター、どこかで見覚えが! という方もいるかもしれません。このモバイルWi-Fiルーターは、ドコモから「HW-02E」として発売されている端末とベースは同様となっており、端末サイズやボタンの位置などがほぼ同等となっています。

 通常の販売価格は通常6995ペソ(約1万6000円)のところ、期間限定のプロモーションで4800ペソ(約1万1000円)で購入することができました。なお、この端末はSIMロックがされているため、SMARTのSIMカード以外は利用できません。

LTE対応のSIMカードも同梱されている

 このモバイルWi-Fiルーターには、LTE対応のSIMカード「LTE WELCOME KIT」が同梱されています。SIMカードの初期残高は320ペソ(約730円)分となっており、初期残高を使って、7日間のインターネット定額プラン(299ペソ)に申し込めます。

 定額プランに申し込まない状態で通信を使用すると、従量制の料金が適用され、15分あたり5ペソの料金がSIMカードの残高から引落されますので注意が必要です。

 なお、2013年10月現在、フィリピンでプリペイドでLTEサービスが利用可能なのはSMARTのみとなっています。

LTEプランへの受付完了を知らせるSMS

 7日間のインターネット定額プランは、LTE WELCOME KITのSIMカードを挿した端末から「2200」宛に「LTE 299」という内容のSMSを送ることで、7日間のインターネット定額が299ペソで利用できるプランに登録ができます。ここで紹介しているモバイルWi-Fiルーターでは、SMSの送信にも対応しているため、モバイルWi-FiルーターからLTEプランへの登録を行うことができます。

 正常にプラン登録が完了すると、LTEプランへの受付完了を知らせるSMSを受信します。

 LTEプランへの登録を済ませると、APN設定などは不要で、そのまま快適な通信が利用できるようになります。一連の手続の手間が小さいのも、モバイルWi-FiルーターとSIMカードがセットで提供されているメリットと言えるでしょう。

 SMARTのLTEエリアはエリアマップとしての確認はできず、対応スポットがWebサイトにて公開されています。対応スポットを見ると、対応エリアはかなり限られるように感じますが、実際には想像していた以上にLTEが利用可能なエリアが多くなっていましたので、対応スポット情報についてはあくまでも参考程度に考えた方が良さそうです。

屋外では思っていたよりも広いエリアでLTEが利用可能(写真はIT Park付近)
一方、屋内については電波はしっかりと届かないことも多々
通信速度は平均して数Mbpsを記録。3Gと比べてはるかに快適

 通信速度については、電波状態および混雑状況にもよりますが、3Gと比べるとはるかに快適な通信速度が得られました。

 ここで紹介しているモバイルWi-Fiルーターを購入する場合、初期費用が約1万1000円となっている点が少々悩ましいのですが、フィリピンで3Gと比べて遙かに快適に通信を利用するためのコストと考えると、決して高く無い金額と思いますので、フィリピンでLTEサービスを利用したい方にはオススメです。