みんなのケータイ

 まもなくラスベガスで毎年恒例の「2014 INTERNATIONAL CES」が開催される。筆者のNokia Lumia 1020は2013年夏にサンフランシスコで購入したAT&T版だ。アメリカ滞在最終日に購入したために現地でプリペイドSIMを入れて試すことはできなかったが、今回のCES取材ではようやくAT&TのSIMを買い現地で活用できそうである。

 と、本来ならばCES取材時に実際にSIMを買ったレポートでも書きたいところなのだが、今回は行く前から楽しみであり、準備も万端なので事前情報がてら情報をまとめておこうと思う。AT&TのプリペイドSIMは以前であればSIMフリースマートフォンに入れて活用できる唯一のSIM、なんて時代もあった。だがその後はClearのWiMAXルーターがプリペイドで登場、あえてSIMフリー端末とプリペイドSIMを買わずともルーターのプリペイド契約で手軽に高速通信環境を入手できるようになった。ラスベガス訪問時はライター陣がこぞって同じルーターを購入、なんてこともあったのだ。そして次にやってきたのがLTE時代で、VerizonのLTEルーターやらiPadデータ契約が超高速で仕事にも十分使える、といううれしい時代になっている。

 その一方でAT&TのプリペイドSIMはデータ通信が手軽に使えない料金プランになったりとすっかり忘れられた存在になっていた。筆者が去年Lumia 1020を買った時も、AT&TのプリペイドSIMをあえて買おうとも思っていなかったのだ。ところが最近になってLTEが使えて料金もリーズナブルなデータ通信プランが登場。「Prepaid GoPhone」(GoPhoneはAT&Tのプリペイドのブランド名)の「Mobile Hotspot」契約すれば、1か月50ドルで5GBできる。Lumia 1020にこのSIMを入れればかなり快適に現地で使えそうだ。アメリカへの出張機会が多い人は、これからはAT&T版のLumiaを買うのもいいかもしれない。

 さて、CES 2014を前にして、Lumia 1020にも最新のファームウェアアップデートがやってきた。Windows Phone 8のアップデートとしては前回のUpdate2(GDR2)に続く、今回がUpdate3となる。ファームウェアは前回が「Amber」で今回はAの次のB、「Black」。このアップデートの最大の特徴はカメラのRAW形式での撮影対応。いよいよスマートフォンのカメラもRAWで撮る時代がやってきた。他にはカメラやロック画面の改善などがあるのだが、今回は時間がないのでほとんどいじれていない。カメラのあたりはまた追々レポートできればと思う。

筆者のLumia 1020はAT&T版。ようやく本領を発揮できそう。手前の3Gルーターは有効期限無期限というSprintのMVNOのもの。速度が遅いこともありなかなか容量を使い切れない
最新のファームウェア「Nokia Black」となったLumia 1020。カメラ周りは追っていじっていきたい