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香港国際空港で入手した中国移動香港のプリペイドSIM。4G対応であることがパッケージに記載されている

 SIMフリーのスマートフォンが入手しやすい都市としても有名な香港で、LTE対応のプリペイドSIMカードを購入し、同じく香港で購入したモバイルWi-Fiルーター「E589」(Huawei製)で使用しました。

 LTE対応のプリペイドSIMカードは、香港国際空港の第1ターミナルの入国審査を抜けてすぐのところにある両替所で、中国移動香港のものを購入することができました。両替所にはSIMカードを販売しているということを示す掲示などは一切無かったのですが、過去に香港を訪問した経験から「空港の両替所ではSIMが買える」という認識があったので、念のため両替所のスタッフにSIMカードを販売しているか聞いてみたところ「売っている」と回答され、両替をしたついでに、プリペイドSIMを購入することができました。

 両替所によっては、SIMカード取扱いの掲示などがされていないのは少々不便を感じましたが、SIMカードを購入するにあたって、パスポートの提示などは不要。非常に簡単にプリペイドSIMカードを購入し使うことができます。今回購入した中国移動香港のプリペイドSIMカードの販売価格は80香港ドル(約1100円)で、初期残高は同じく80香港ドルとなっています。

SIMカードはレギュラー/microに対応しており、どちらでも利用可能

 今回購入した中国移動香港のプリペイドSIMは、パッケージに記載されている通り、インターネット定額を1日あたり最大28香港ドルで使用することができるため、初期残高の80香港ドルで最大2日分のインターネット定額利用可能で、プリペイド残高は適宜チャージすることで追加できます。

 中国移動香港のプリペイドSIMでは、通信容量1.5GBまで、有効期限5日間のボリュームパッケージも58香港ドルも申込可能なため、1日の通信量がそれほど多くない方は、こちらのボリュームパッケージを選択するのも良いでしょう。

中国移動香港のプリペイドSIMカードをモバイルWi-Fiルータ「E589」で使用。APN設定などは不要で4G LTEの接続に成功

 過去の香港訪問時に購入しておいたSIMフリーのモバイルWi-Fiルーター「E589」に中国移動香港のプリペイドSIMカードを装着すると、アクティベーションの手続やAPN設定などを行わなくても自動的にインターネットに接続され、E589が起動したあとすぐに4G LTEでの通信に成功しました。

 SIMフリーのモバイルWi-Fiルーターを、海外のプリペイドSIMで利用する場合、筆者の経験上はモバイルWi-Fiルーター上でAPN設定などを行う必要がある場合が多く、設定には多少手間がかかることも少なく無いのですが、E589と中国移動香港のプリペイドSIMの組み合わせでは、何ら設定を行う必要なしに、SIMカードを装着して電源を入れただけで、中国移動香港のLTEに接続され通信が行えるようになり、拍子抜けしてしまいました。

記念にスピードテスト。結果はPing 70ms/下り15.47Mbps/上り12.50Mbps

 早速行ったスピードテストでは、Ping 70ms、下り15.47Mbps、上り12.50Mbpsを記録。常にこの速度が出るわけではありませんが、実用上、不満を感じること無く快適に使える通信環境が、空港で簡単に購入できるプリペイドSIMで実現されるのは、旅行者にとっては非常にありがたく、今回の香港滞在ではモバイル回線だけでなく、ホテル室内では有料だったWi-Fi接続に代わる固定回線としても活用することができました。