みんなのケータイ

 Nexus 5には、NFC通信機能が備わっています。NFCとは、近距離通信を意味する“Near Field Communication”の略で、非接触、つまり端子を繋がなくともかざすだけで機器同士が通信できる通信規格です。

 このNFC通信ができるICタグ「NFCタグ」が、最近、パソコンショップの店頭などで販売されるようになっています。筆者も、ワンセット購入してみましたが、素晴らしく便利なのでご紹介したいと思います。

 筆者の購入したNFCタグは、サンワサプライ製「MM-NFCT」という製品。10枚入りで1980円でした(アマゾンなどですともう少しお安く買えるみたいですね)。

筆者が購入したNFCタグはサンワサプライ製の「MM-NFCT」。10枚入りで、2000円弱で買える
NFCタグは10円玉サイズの丸いシール。裏返すとアンテナ線などが見える

 このNFCタグ、簡単にいうとアンテナとICを埋め込んだシールです。シールを裏返して見ると、ループ状のアンテナ線とICが見えます。このシールの中のICに、携帯電話が近づいたらあるデータを送信するように命令を書き込んでおくことができるのです。

NFCにかざしたときにNexus 5にさせたいことは、専用アプリ「NFC簡単設定アプリ」の画面で選ぶだけ。本当に簡単

 命令としては、「アプリの起動」「Webページの表示」「電話をかける」「SMS作成」「Wi-Fiの設定」「Bluetoothの設定」「アラームの設定」などを指定できます。命令の書き込み方は簡単で、Google Play Storeから「NFCかんたん設定アプリ」をインストールして、画面に表示された「命令」一覧からNexus 5にさせたいことを選んで、Nexus 5をシールにかざすだけ。

 このNFCタグの使い道ですが、たとえば、スマートフォンスタンドに貼っておけば、スタンドにNexus 5を置くだけで自動的にアプリを立ち上げたり、Webページを表示したりといったことをさせることができるわけです。

NFCタグを貼ったスタンドにNexus 5を置くだけで……ほらMapFanの画面が表示されます。これは便利!

 筆者の場合、まずは、自動車の運転席につけているスマートフォンホルダーにNFCタグを貼ってみました。NFCタグには先日購入した地図アプリ「MapFan for Android 2013」を起動するように書き込んでおきます。そして、クルマに乗り込んだときに、いつもを同じようにスマートフォンをホルダーに取り付けると……パッと自動的にMapFanの画面になります。おぉ、これは便利。

 ホーム画面のロックは外しておかないとNFCと通信できないなどの制約はあるものの、いつも置く場所にNexus 5をポンと置くだけで、使いたいアプリが開くというのはとても便利ですね。