みんなのケータイ

 ケータイ業界では、主にカメラまわりにおける縁の下の力持ちとして、大きな役割を果たしてきた企業の1つ、モルフォが最近、「Rusuban Cam」というアプリをリリースした。最初はiPhone版、次いでAndroid版が登場した、このアプリは、2台のスマートフォンにインストールして、一方を遠隔監視カメラにすると、もう一方からその写真をチェックできるというもの。つまりは不要なスマホを監視カメラに転用できちゃうアプリ。

 ネット経由で部屋の中を確認できるような、いわゆるネットワークカメラは個人向けにも数多く提供されているものの、それなりのお値段がする。一方、Rusuban Camは、現在無料(2月から有料化予定とのこと)で、手軽に試せるのが嬉しい。また監視カメラ役のスマホと、外から見るための閲覧用スマホをペアリングする設定もQRコードを読み取るだけ、とシンプルなつくりだ。

 一般に、こうしたネットワークカメラは、自宅を留守にする際、室内飼育のペットの様子を見たり、侵入者がいないかチェックしたりする、といった用途が想定されている。「Rusuban Cam」もそうしたニーズにあわせて、一定時間ごとに撮影する「定期撮影モード」、なにかしら動きをとらえると撮影する「動体検知撮影モード」がある。実際に使ってみると、確かに留守中の様子を確認するの便利。そして、平日、仕事で家から離れ、なかなか我が子に会えない身にとっては、「Rusuban Cam」を通じて室内で遊ぶ子供らの様子を目にできるのは、かなりグッとくる。正直、有料化以降も、このアプリを今後も使い続けたくなっている。

 さて、今回は「ARROWS A 202F」を閲覧用、SIMカードを抜いてある「ELUGA X P-02E」(バッテリーは2320mAh)を監視カメラとして使ってみた。撮影側のスマホは、機能をONにすると、定期的に撮影するということで、ずっとカメラ機能が起動しっぱなし、ディスプレイも表示されっぱなし、という形。つまりどんどんバッテリーを消費する。最初は、背面側のカメラで使ってみたが、充電せずにバッテリーだけで動かしたら満充電から20分程度で電池切れとなった。2A給電可能なACアダプタにも繋いで、45分間隔で撮影、というモードにして、やっと7時間ほど稼働した。

 そこでフロントカメラ側で撮影するようにしたところ、充電しながらであれば、15分間隔の撮影でもバッテリー切れにいたらず、24時間、稼働してくれた。この場合、フラッシュは使えないことになるが、宅内の定点カメラとしては十分。「Rusuban Cam」は、なかなか使い出のあるアプリだと思う。