みんなのケータイ

 日本から直行便で約5時間、リゾート地のほか英語の語学留学先としても人気の高いフィリピン セブ島にて、SIMフリーのiPhone 5sをLTE接続して使う方法をご紹介します。

SMARTのプリペイドSIM(nanoSIM)。販売価格は通常100ペソ(約250円)/初期残高は50ペソ

 フィリピンでは、既に紹介した通り現地の通信事業者『SMART』がプリペイドでもLTEサービスを提供開始しており、これをiPhone 5sなどのLTE対応機種で利用することができます。

 SMARTのLTE対応のプリペイドSIMカードは、各地のSMARTショップで販売されているほか、ショッピングモールにある携帯電話販売店などで販売がされていますが、店舗によってはLTE対応のプリペイドSIMが販売されていない場合もあるため、注意しましょう。

 筆者の経験上、SMARTのLTE対応SIMを取扱いしているお店であっても、在庫が切れることがよくありますが、仮に1つの店舗でSIMカードが販売されていなくても、ショッピングモール内であれば別の店舗で購入することも可能なため、基本的にはショッピングモールにてSIMカードを購入することをオススメします。

 なお、SMARTのLTEに対応するプリペイドSIM(nanoSIM)の販売価格は通常100ペソとなっていますが、まれに1.5倍~2倍の値札を付けて販売している携帯電話販売店も見られるため、店頭での販売価格には注意が必要です。

LTEプラン(1日プラン)へ登録。『2200』宛にSMSを送信してLTEプランに登録を行う

 同じLTE対応のプリペイドSIMでも、nanoSIMは販売価格が100ペソとなっていますが、標準/microの両対応(切り抜いてmicroサイズにできる)のSIMカードは販売価格が40ペソと、販売価格がそれぞれ異なっています。

 nanoSIMの場合、初期残高が50ペソとなっており、初期残高を一切消費しない状態であれば、50ペソを使って1日のLTEプランに登録して利用することが可能ですので、自分の利用するエリアでLTEが利用可能か不明な場合などは、まずは1日プランでお試し利用してみる。というのも良いでしょう。

 LTEプランへの登録方法は、LTEプランに登録を行うSIMカードを挿した電話機から、電話番号『2200』宛に『LTE 50』(1日定額の場合)という内容のSMSを送信することでプラン登録が行えます。

 その他のプランおよび料金については以下の通りです。

期間SMSコマンド料金
1日定額LTE 5050ペソ
7日定額LTE 299299ペソ
30日定額LTE 995995ペソ

 SMSにて各プランへの申込を行い正常に受付がされると、正常に登録された旨のメッセージを受信し、自動的にプリペイドSIMの残高から料金が引落されますが、プリペイドSIMの残高に問題が無い場合でも、まれに受付エラーとなるケースがあるため、SMS送信先の電話番号や本文の内容を確認の上、改めてSMSを送信を試してみましょう。なお、プリペイドSIMに残高が足りない場合は、残高不足の旨がSMSにて返送されます。

 正常にLTEプランへの登録が完了すると、APNなどの設定をすることなく、数分後にはLTEが利用可能となります。

LTEプランへの申込が完了。LTEプランへの申込が完了するとSMSで通知がされる
登録完了後数分後にはLTEが利用可能に。APN設定などを行う必要なくLTEが利用可能
スピードテスト結果。通信状態が良ければ下り通信速度は10Mbps超えも珍しくない

 気になるLTE通信時の通信速度ですが、電波状態などによって左右されるものの、通信状態が良ければ下り通信速度が10Mbpsを超えることも珍しくなく、フィリピンの3G接続と比べてかなり快適に通信を行うことができるため、モバイルインターネット環境を重視する方は、LTE対応サービスの利用を強くオススメします。

 SMARTのプリペイド向けLTEサービスについては、テザリング通信が可能なのはもちろんのこと、通信量制限も設定されていないため、LTE対応のプリペイドSIMを使って固定回線代わりに利用することも可能です。実際に、筆者はフィリピンに滞在中の回線として、固定回線の代わりにSMARTのLTE回線を利用しています。

 SMARTのLTEについてはエリアマップでのエリアは公開されておらず、対応スポットのみがSMARTのWebサイトにて公開されていますが、筆者の経験としては屋外であれば意外に広いエリアで利用できる一方で、建物内では急に電波が弱くなったり、LTEが圏外になることがあるため、面的な意味でのエリアは広くても、建物の中での利用については注意が必要です。