みんなのケータイ

 日常的にAndroidとiOSを併用する機会が多い筆者の場合、データをオンラインで管理するクラウド系サービスも両方のOSに対応しているかどうかを重視しています。片方のOSにしか対応していないサービスだと、もう片方のOSを使うときにデータを確認できず、「いつでもどこでも使える」というクラウドの良さが損なわれてしまうからです。

 メールやカレンダーはGoogleのサービスを頼るとして、これまで困っていたのがメモ系アプリ。Androidには「Google Keep」、iOSには「メモ」というすばらしいメモアプリがあるのですが、どちらもそれぞれのOSのみにしか対応していないため、入力したメモを他のOSで見るという使い方ができません。

Simplenote

 メモのいいところは思いついたときにさっと記入し、あとでいつでも読み返せることなので、できるだけ両方のOSに対応したサービスを使いたい、という筆者が最近愛用しているのが、「Simplenote」というサービス。元々はSimperiumという会社が開発していたのですが、ブログサービス「WordPrss.com」を運営するAutomatticが買収。当初はiOSのみだった対応OSも、その後Androidでも使えるようになりました。

 Simplenoteの良さは名前の通り非常にシンプルで、そして軽いこと。記入したメモはすべてクラウドで保管されるタイプのサービスなのですが、まるでローカルアプリかのように動作が軽く、いつでも気軽にメモを取ることができます。また、入力データはダウンロードして端末内にも保存されるので、ネットがつながらない場所でも過去のメモを見ることもできます。

 インターネットがつながらない時に入力したメモも、ネットに接続したタイミングで自動的にアップロードしてくれるため、ネット環境を気にせずいつでもどこでもメモを取ることができます。最近では会議の打ち合わせメモなども直接Simplenoteに記入するようになりました。タグ機能も搭載されているので、入力したメモを分類するのにも便利です。

 欲を言えばメモがたまりすぎると画面が見にくくなってしまうので、Gmailのように終わったメモを「アーカイブ」する機能が欲しいところ。とはいえ動作の軽さに加えてオフラインでも利用でき、iOS、Androidに加えてWebでも確認できるという対応端末の多さも非常に便利なので、メモアプリに困っていたという人はぜひ一度使ってみてください。