みんなのケータイ

 iPhoneと組み合わせて愛用していた折りたたみBluetoothキーボード、リュウド製の「RBK-2000BTII」が壊れてきた。なんかヒンジ部のプラスチックがポキポキと欠け続けていて、そろそろ左右が分離しそうな感じになっている。

 このキーボード、購入したのは2007年12月とかで、iPhoneの日本上陸以前からPDAで使っていた。「壊れてしまった」というより、「ようやく寿命を迎えた」という感じだ。こんなに長期にわたって使い続けられたIT機器ってウチではかなり珍しい。

RBK-3200BTi(右)とiPhone 5s。全部合わせて約330g

 一応キーボードとしての機能しているものの、いつ壊れるかわからないので、リュウドの後継機種「RBK-3200BTi」を購入した。

 RBK-3200BTiはアップル製品向けに設計されていて、「英数」と「かな」などアップルの日本語キーボードに近いキーが用意されていたり(配列自体は英語ベース)、画面ロックや音楽コントロールといった操作が可能だったりと、iPhoneやMacとの相性が非常に良くなっている。WindowsやAndroidで使う人は、同じリュウド製の「RBK-3000BT」のようなオーソドックスな配列がおすすめだが、アップル製品で使う人はRBK-3200BTiが断然便利だ。

RBK-3200BTiの配列。左カーソルキーのすぐ左にホームキーがある

 RBK-2000BTIIに比べると、ハードウェア部分はほとんど変わっていないが、キー配列は一部異なっていて、右下のカーソルキーが右に1個ずつシフトし、その左側にホームキーが割り当てられた。RBK-2000BTIIのつもりで左カーソルキーを押そうとするとホーム画面に戻るというトラップが仕掛けられているが、これは慣れればなんとかなりそうだ。

 リュウドの折りたたみキーボードは、キーピッチがそれなりの広さになっているので、パソコンなどと同じ感覚でタッチタイピングができる。ただしiOS標準の日本語入力システムは変換精度があまり高くなく、邪魔な推測変換もオフにできないので、ジャストシステムの日本語入力システム内蔵エディタ「ATOK Pad」が必須だ。ほかのアプリでは標準の日本語入力システムを使うしかないが、そこは仕方ないところとあきらめている。

内蔵スタンドでスマートフォンを立てることも可能

 Androidだと端末ごとの日本語入力システムの実装によってBluetoothキーボードの相性はさまざまだが、Google Playから好みの日本語入力システムをインストールすれば利用環境を整ええることが可能だ。アプリが限定されない分、Androidの方がBluetoothキーボードとの相性は高いとも言える。

 最近はタブレット用のカバー兼用キーボードなんてものが流行っているが、個人的にはスマートフォンと折りたたみキーボードの組み合わせの方がはるかに便利だと感じている。圧倒的に持ち運びしやすいし、画面サイズもテキストを入力するだけならスマートフォンで十分だ。

RBK-2000BTII(左)でひび割れが発生した箇所にRBK-3200BTi(右)では補強がはいっている

 ちなみにRBK-2000BTIIで欠けてしまったヒンジ部分は、RBK-3200BTiでは強度が高くなるような構造に改善されている。前は6年だったが、今度は何年使えるのだろう。その前にiPhoneやスマートフォンから別のプラットフォームに移行して、別のキーボードあるいは別のインターフェイスが必要になるのかも知れないが。6年先なんて、この業界だとまったく読めないからねぇ……。