みんなのケータイ

 スマホユーザーが増えたことで、世界で定着しつつあるのがタクシーアプリだ。アメリカ発祥の「Uber」、ロンドンで創設された「Hailo」が日本に相次いで上陸したことで、日本のタクシー業界も独自にアプリを提供したり、タクシー協会で一致団結してサービスを提供するなど盛り上がりを見せつつある。

 先日、Mobile World Congress取材でバルセロナを訪れていたが、とある知り合いから「Hailoを使ってみてください!」というメッセージとともに、10ユーロ分のキャンペーンコードが送られてきた。Hailoはすでに大阪でサービスを提供しているが、残念ながら大阪出張する機会がなく、まだ試せないでいる。「これは、良いチャンス」とばかりに早速試してみた。

 Mobile World Congressでは、メーカーが新製品発表会を行うのだが、それがメイン会場から離れた場所だったりして、結構移動が面倒だったりする。会場に向かう際には「これから取材するぞ」とテンションも高くて何ら問題ないのだが、発表会を終えた後ともなると、体力も消耗して疲れ切ってくる(特に今回のGALAXY S5の発表会は、開始まで2時間近く待たされ、始まる前から疲労困憊であった)。

 GALAXY S5の取材を終え、ホテルに帰るのに電車に乗る気力もなかったので、早速、Hailoアプリを使ってタクシーを呼ぶことにした。

 すでにスマホのバッテリーが切れていたので、iPad用のアプリを起動すると、周辺に走っているタクシーを地図上で確認することができた。目的地もアプリ上で入力することができ、外国語が通じない場合でも、行き先を伝えることが可能だ。周りのタクシーを検索し、迎えに来てくれるドライバーが決まると、アプリ上に顔写真と評価の★が表示され、さらに直接電話をかけることも可能になる(iPad miniだったので、電話はかけられなかったが)。

 迎えに来てくれるまでの分数もアプリ上で確認できる。初めて使った時には、「もう来てるはず」と思って周辺を探してみたが見つからず、ドライバーを探すのに苦労した(大きな交差点であったために、反対側で待っていた)が、一本道の道路などであれば、すぐに見つけることができるだろう。

 1回目に使った時は、あらかじめクレジットカードの登録をしていなかったために、キャンペーンコードが使えず、現金で支払うことになったが、2回目は、キャンペーンコードで支払い、まったく出費せずに目的地までついた。

 UberもHailoも、タクシー内でサイフを出す必要がなく、スマホでそのまま支払えるというメリットが大きいと言える。このアプリを使い始めると「おサイフケータイって不要なのでは」と思えるほどだ。

 Uberは都内でサービスを本格化しているし、Hailoも大阪で頑張っている。近い将来、日本では「スマホアプリでタクシーに乗る」というのが当たり前になっているかも知れない。