みんなのケータイ

 4月頭に開催されたMicrosoftの開発者向けのイベント「BUILD 2014」で、Nokiaの新しいスマートフォンが発表された。フラッグシップラインとなるLumia 930と、ミッドレンジのLumia 630、635の3機種だ。このうちLumia 930はLumia 1020と同等のPureView技術を採用した20メガピクセルカメラを搭載しており、暗いシーンや手ぶれなどに強い写真が撮影できそうだ。筆者の所有するするLumia 1020も妥当に行けば今年中に後継機種となるLumia 1030が出てくるのだろう。Lumia 930のスペックを見ながら、Lumia 1030にぜひ搭載してほしい機能などを考えてみたい。

 まず、Lumia 930のディスプレイは5インチフルHDとなった。Lumia 1020は4.7インチHDであり、ここは同等もしくは5.2インチくらいに大型化してもらいたいところだ。高画質な写真を撮影後、画面で拡大表示して細かい部分を確認したいときなど、最近では今のLumia 1020のディスプレイに不満を感じている。まぁ、これから出てくる上位モデルはフルHDが標準になるであろうから、この点の改善は期待できそうだ。

新フラッグシップのLumia 930
Lumia 1030ではディスプレイ解像度の向上を期待したい

 また、Lumia 930ではSIMカードがnanoSIMサイズになった。これは2013年10月に発売となったLumia 1520も同等だ。とはいえ世の中は現実的にはまだまだ標準サイズ(miniSIM)やマイクロSIMが多く、海外旅行時に現地でプリペイドSIMを買うときもnanoSIMが無いことも多い。nanoSIMの採用は本体サイズを小さくするためというよりも、iPhoneと共通のサイズにすることでユーザーの乗り換えを狙ってもいるのだろう。だが同じメーカーで複数のSIMカードのサイズというのも実は使いにくいものだ。たとえば中国の新興メーカー、小米(シャオミ)はminiSIMカードを採用しているが、別売でmicroSIMとminiSIMのトレイも販売している。Lumia 1030もそのように複数のSIMカードサイズに対応できるようになってもらいたいものである。

 そして、ワイヤレス充電は本体だけでできるようになってもらいたい。内蔵するコストを考えてかLumia 1020はスナップオン式のカバーでQi方式のワイヤレス充電に対応しているのだが、カメラグリップカバーや他のカバーなどを付けているときはワイヤレス充電ができないのだ。Lumia 930、Lumia 1520と立て続けにQi内蔵の製品が出てきているだけに、Lumia 1030もぜひとも本体内蔵にしてもらいたいものである。

小米はSIMカードトレイを3種類用意している
Lumia 1020用のQiカバー、最近は使わなくなってしまった