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「Xperia Z2」を購入。これから、メイン端末として活用していく予定だ

 ドコモ、auと夏モデルの発表が終わり、すでに発売の早い機種から続々と店頭に並んでいる。あれこれ悩んだ末に筆者は、21日の発売日に「Xperia Z2 SO-03F」を購入した。Mobile World Congressでの発表から気になっていた1台で、これまで使っていた「Xperia Z1 SO-01F」よりも画面サイズ、ディスプレイのサイズ・方式、CPU、RAMとさまざまな点が進化している。

 アルミと樹脂の一体成型を使うことで、見た目もXperia Z1よりすっきりした印象を受ける。ただし、遠目で見ると、あまり違いが分からないかもしれないが……。実際、スマートフォンにあまり詳しくない人には、新機種だと気づかれなかった。気分を変えるためにXperia Z1がブラックだったので、Xperia Z2はパープルにしたが、カラバリを変えたと思われたようだ(笑)。

「Xperia Z1」と「Xperia Z2」のデザイン上の大きな違いは、アルミのフレーム。Z2では樹脂との一体成型になっており、継ぎ目はなくなった

 もっとも、ここまで短期間でスマートフォンを機種変更するのは、むしろ例外的だ。Xperia Z2に変えるのは、同じXperiaだと、早くても「Xperia Z SO-02E」を使っていた人だろう。平均的な利用年数で考えると「Xperia acro HD SO-03D」や「Xperia GX SO-04D」辺りからの機種変更も多そうなので、Xperia Z1とXperia Z2のデザインが似ているかどうかは気にならないかもしれない。むしろデザインが好評を博しているのであれば、原型をキープした方がブランドの認知にもつながる。個人的にはそれも戦略の1つとして、“あり”だと思っている。

 前置きはここまでにして、さっそく使用感をといきたいところだが、実はこの原稿を書いているのは5月22日。端末をセットアップして実際に使い始めてから、まだ丸1日も経っていないため、そこまで端末をじっくりと触れていない。それでもZ1との違いとして気づいたこともある。ファーストインプレッションとして感じたのは、以下の点だ。

・デザインは似ているが、持った感覚がXperia Z1と微妙に違うため、文字入力に多少手間取る。ただし、これは慣れれば気にならないと思う
・通知エリアがAndroid 4.4の標準にのっとり、「通知」と「クイック設定ツール」に分かれたため、ボタンを押すのにワンステップ増えてしまった(もしくは2本指で通知をドラッグする必要がある)
・「アルバム」「WALKMAN」「ムービー」といったアプリの使用感はほぼ同じ(だが、アルバムのみ、なぜか旧バージョンのままアップデートされていない)
・細かな点では、バイブがちょっと弱くなったと感じている。これは好き嫌いあると思うが、個人的にはXperia Z1ぐらいうるさい方が好みだったため、慣れが必要
・デバイスは同じだが、チューニングでカメラの画質が明らかに上がっている。シャッター音も静かになり、ご飯の写真などが撮りやすくなった。こちらの方が仕事でも使いやすい
・充電を止めたときに、すぐに画面が点灯するようになり、使いやすくなった
・ディスプレイの色味も、すぐに分かるほどよくなっている。また、視野角も広がった
・フロントスピーカーの効果は絶大で、音質が大きく向上している。もちろん専用スピーカーほどではないが、そのまま音楽を聴いてもいいと思えたほど
・カレンダーに天気予報が出るなど、地味に便利になっている

 などなど、ほかにも挙げていくときりがないが、1日でもXperia Z2がXperia Z1からかなり進化していることは分かった。と同時に、Xperia Z1と使用感が違う点もあり、そこには慣れが必要になるだろう(もしくは、そのまま慣れないかもしれない)。

 個人的には、Xperia Z1でもっとも気になっていたカメラの画質、特に料理を撮ったときの画質が大きく改善されているのはうれしいポイントだ。まだカメラもそこまで使い込んでいないが、Xperia Z1が苦手だった赤みの多い被写体も「プレミアムおまかせオート」できれいに撮れるようになっている。これは、ホワイトバランスを改善した成果と言えるだろう。

セットアップ後から、まだ2回しかご飯を食べていないため、撮った写真はまだまだ少ないが、少なくとも「Xperia Z1」のころより、料理の色味がみずみずしくなっていることは分かった

 もちろん、長く使っているうちに気づくことはまだまだあるだろう。6月には、VoLTE対応も控えているので、アップデートによる進化も楽しみだ。そのような点は、今後、本コーナーで随時取り上げていきたい。