みんなのケータイ

以前、使用していたときは普段使っているメガネの上にGoogle Glassを装着していたので、ややズレており、使い勝手はイマイチだった

 Google Glassを購入して約1年。日本ではいろいろあって使えないということもあり、主に海外出張時に利用している。しかし、メガネの上にGoogle Glassをかけなくてはならず、装着感が悪く、使い勝手がイマイチなのが不満だった。メガネを外してGoogle Glassを装着すると、裸眼なのでボケて見えてしまい、Google Glassに何が映っているかが良くわからない。もちろん、裸眼で街中を歩くというのも危なくて仕方ない。快適な装着感と視力を確保するため「コンタクトレンズにしようかな」と思ったほどだ。しかし、Google Glassのためだけにコンタクトレンズにするというのも、何だか釈然としない。

 グーグルも、そうしたユーザーの声を拾ったのか、2014年1月にGoogle Glass用のメガネフレームをオプションとして販売し始めた。フレームとしては決して格好良くはないのだが、視力を確保しつつ、Google Glassを使えるのはありがたい。現地でなかなか購入する機会がなかったのだが、先日のGoogle I/O出張時に無事に買って帰ることができた。ちなみに値段は225ドルに税金が20ドルだった。

 フレームは手に入ったものの、当然、購入時には自分にあったレンズは入っていない。そのため、フレームにレンズを入れる必要がある。サンフランシスコ滞在中に何とかしようと思ったが、滞在期間が短く、断念。仕方なく、日本で対応してくれるメガネ屋さんを探すことになった。

 しかし、「一般的なメガネ屋さんで対応してくれるものなのか」とちょっと不安になってきた。そもそも、メガネはフレームとレンズを一緒に購入するというのが一般的だ。今回みたいに「フレームだけを持ち込んで、レンズをはめてもらう」というのはレアケースのようが気がしてきた。「果たして、対応してくれるところはあるのか」とあれこれネットを検索していたらメガネレンズの専門店「れんず屋」というお店が都内にあることを発見。ホームページには「メガネのレンズ交換、大歓迎」とある。これなら完璧。成田空港から直行で神田にあるお店に向かった。

 おもむろにフレームを取り出し、「いま使っているメガネと同じ度でレンズを入れて欲しい」とお願いすると、店員さんから「これ、Google Glass用のフレームですよね」という返事がきた。なんと、この店員さんは、すでに3件ほどGoogle Glass用のフレームにレンズを入れたことがあるという。何という頼もしい実績。前に来た人は、他のメガネ屋さんでレンズを入れてもらったものの、うまくいかずにこのお店に駆け込んできた、とのことだった。

アメリカでフレームを購入し、日本でレンズを入れたGoogle Glass。普通のメガネとしても使えるので快適だ

 店員さんによると、持ち込んだGoogle Glass用のフレームはカーブがかかっており、それにあったレンズでないと上手くはまらないという。フレームに上手くレンズをはめるには、カーブがかかっており、薄さもそれなりにないといけないという。また、Google Glassは右上にディスプレイがあるので、そこが見やすいようなレンズを選ぶ必要があるのだ。

 とにかく親切に相談に載ってくれたのがありがたかった。レンズ代は作業費、税金込みで3万3480円となった。フレームと合わせて5万円近い出費となったが、仕方あるまい。

 1週間後、無事にできあがったが、とにかく快適。普段と同じ視力を保ちつつ、Google Glassも快適に使うことができる。日本でもGoogle Glassの発売が期待されているが、全国のメガネッ子は、フレームとレンズの確保も必要だと言うことを覚えておこう。