みんなのケータイ

 発売日には妙な騒動もあったiPhone 6ですが、事前予約がうまくいったおかげで、SIMロックフリー版iPhone 6 Plusのシルバーを無事入手することができました。6と6 Plusでどちらにするか少し悩みましたが、大画面好きと公言しているからには大きな方を買うべきだと自分を納得させました。現在、AQUOS ZETA SH-04Fとともに使用中です。

 iPhone 6 Plusは、GALAXY NoteシリーズやXperia Z3と比較されることが多い思うのですが、ディスプレイサイズだけみれば、iPhone 6 Plusが5.5インチ1920×1080ピクセル、SH-04Fは5.4インチで解像度同じとかなり接近しているので、比較してみても面白いかなと思いました。

 ディスプレイはそんなわけでスペック上、差がほとんどないのですが、持ち心地はかなり違います。個人的に、AQUOS ZETAは普通のスマートフォン感覚で扱っていますが、iPhone 6 Plusは小型タブレットというか、いわゆるファブレット感覚。表現が難しいのですが、自分にとって、AQUOS ZETAは片手操作をしようと思えばできる(と思わせる)大きさの携帯電話で、iPhone 6 Plusははなから片手操作をしようと思えない情報端末です。といいつつ、このiPhoneで電話をすると、マイクが口元にあるので安心感があります。巷でいわれている小顔効果もあるのでしょうか。

ホームとメニュー。画面サイズはほぼ同じなのに、高さの差がはっきり。AQUOS ZETAの3辺狭額縁が非常に効いていることがわかります。iPhone 6 Plusの画面表示は標準。老眼になりつつある私でも十分見えますが、強いていえばAQUOS ZETAの方が見やすいかな。iPhoneは画面下部に操作キーが表示されないので、画面がより大きく、表示に余裕を感じます
背面の比較。カメラ位置は、横向きに構えたときに指が当たりにくいAQUOS ZETAの方が好きです。改めて見るとiPhoneはリンゴマークが大きいですね
薄さはiPhone 6 Plusが7.1mm、AQUOS ZETAが9.3mmと圧倒的にiPhoneが薄い
サイドはともにカーブしていますが、AQUOS ZETAのボディは「ヘキサグリップシェイプ」と呼ぶ六角形フォルム。サイドがiPhoneより尖っているので滑りにくいようです。iPhoneにストラップホールがあればいいなと初めて思いました

 持った感覚は“しっかり握れる感”があるAQUOS ZETAの方が好きです。iPhone 6 Plusはサイドのフレームが丸く、優しい感触はいいのですが、背面がさらっとしていて、ぼんやりしていると滑り落ちそうです。年をとってくるとですね、手のひらの水分が減ってくるのです。ハンドクリームを塗っても塗っても乾燥してしまうのです。そんなわけでサラサラiPhone 6 Plusは落下・破損の危険大。使い始めは注意していましたが、慣れてきた今こそ危険が高まっております。“スマートフォンは裸で使う”主義を返上してケースを購入しようかと考えています。

 また、スマートフォンはポケットに入れて携帯するのが好きなのですが、さすがにiPhone 6 Plusをパンツの前ポケットに入れるのは諦めました。ボディが曲がるようなことは絶対しませんが、ポケットに入れていると椅子に座るときなど「曲がっちゃうかもしれないな」と思う瞬間はあります。曲がるようなことは決してしませんが、iPhone 6 Plusは曲げてみたくなるような物体だと思います。程よく長く、薄く、「もしかして曲がるかも」と思う程度の適度な堅さ。これらが曲げてみたいという気分を盛り上げているように思います。

 AQUOS ZETAは曲げるには少し短すぎて、厚みもあり、曲がるいうよりパキッと割れるようなイメージ。ぐんにゃり曲がってくれそうなiPhone 6 Plusとは違います。ともかく、iPhone 6 Plusはバッグに入れるのが安全だと思います。個人的にはカーゴパンツの横のポケットと、パーカのカンガルーポケットが調度よく気に入っています。

 待望のATOKがたびたび使えなくなるとか、iOS 8はまだちょっと不安定とか、iPhone 6 Plusで気になるところはありますが、これから少しずつ修正されて快適になっていくことを期待しています。