みんなのケータイ

 ある朝、起きたら、iPhoneが使えなくなっていた。というのは大げさだが、Apple IDのパスワードが無効になり、メインで使っているiCloudメールが受信できなくなり、アプリの更新もできなくなってしまった。ちょうど、iPadの使い方を解説する本の制作中で、1日に何度もApple IDを使う必要があったので、ショックは大きかった。

アップルからこのメールが届き、それ以降、Apple IDに登録してある、この@mac.comのアドレスでメールを受信できなくなった
メールに記されたURLに接続すると、パスワードをリセットできるページに進めるが……

 夜中にアップルから届いていたメールには、「ご利用のApple IDが無断で使用された可能性があります。セキュリティ保護のため、古いパスワードを無効にさせていただきました。できるだけ早く新しいパスワードをリセットしてください」と書かれていた。

 早速、そのメールに記されていたURLに接続した。画面の案内に従ってリセットすれば、すぐに使えるようになるだろうと思っていたのだが、甘かった。それから、Apple IDを使えるようになるまで、丸2日を要してしまった。

 パスワードをリセットできるページに進むと、リセットの方法として、Apple IDに登録してあるメールアドレス宛てにメールを送ってもらって認証する方法と、登録時に入力した秘密の質問に回答する方法のいずれかを選べるようになっていた。

 まず、前者を試したのだが、筆者が登録しているメールは@mac.comのアドレスだ。これは、@icloud.comの前に使われていた@me.comのさらに前のアカウントで、現在はiCloudメールとして使えるもの。筆者はiCloudにも同じApple IDを設定しており、すでにメールは送受信できない状態になっていた。Apple ID取得時に登録した予備のメールアドレスでも認証できるという旨の表示が出たが、あいにく、それはすでに解約してしまったプロバイダーのメールアドレスで、覚えていないし、そもそも使えない。というわけでメールでの認証は断念した。

 次に、秘密の質問での認証を試みた。生年月日を入力すると、2つの質問に回答する仕組みだった。表示された質問は、「子供の頃に住んでいた町」と「初めて飛行機で行った場所」。子供の頃は大阪に住んでいて、初めて飛行機で行った旅行先は北海道なので、それを入力したが、残念ながら「確認できません」といった旨の表示が出た。筆者は川崎市で生まれて、その後、大阪に移って堺市、富田林市へと引っ越しているので、それらも試してみたが、ことごとく失敗。北海道に行く前に、今はなき広島西飛行場から飛行機に乗った記憶があるので、「行った」わけではないが……と思いつつ、「広島」も試してみたりしているうちに、パスワードリセットそのものがロックされてしまい、以降8時間は利用できないという表示が出てしまった。

 なんとか、その日中に復旧させたいと思い、Appleのサポートページにアクセスし、電話サポートを利用してみることにした。この手の電話サポートは、なかなかつながらなかったり、何度もプッシュ操作をしなければならなかったり、結構面倒だったりすることが多い。なので、筆者は、なるべくヘルプページなどを見て自力で解決するように心がけている。そんなわけで、Appleの電話サポートは初めての利用だった。

Appleサポートのページで、Apple IDについて調べていると、このページにたどり着いた
電話でのサポートを利用する場合、待ち時間の目安がわかり、電話をかけてもらう日時を指定することもできる。これは、かなり便利!

 この電話サポートが大正解! 申し込みフォームに電話番号を入力すると、ほんの1〜2分後に電話がかかってきて(かけてもらう時間を予約することもできる)、すぐに現状についての相談ができた。筆者は、SIMフリーのiPhone 6 Plus(データ専用SIMを使用)と、ソフトバンク回線のiPhone 6を使っている。電話はiPhone 6で受けたのだが、そのIMEI番号や生年月日などを口頭で告げることで本人確認ができた。ちなみに、秘密の質問への回答は3つを登録していたようで、口頭でも確認してもらったが全滅だった。地名の場合は「世田谷」か「世田谷区」など、入力した表記を正確に覚えておく必要があるようなので、今後はきっちりメモをして残しておこうと思った。

 その後の手続きは、パスワードリセットのロックが解除される8時間後でないと行えず、その日(土曜)の電話サポートは17:00までだったので、翌日の朝に再度電話サポートにアクセスした。すでに本人確認は済ませていたので、パスワードを再発行する手続きを進めてもらい、パスワードリセットのメールを受信するための追加のメールアドレスを電話で告げて登録した。しかし、そのメールはすぐに届くわけではなく、24時間後に届くシステムになっているという。多少がっかりしたが、アドバイザーの対応はよく、解決への道が見えたので、この時点で気分的にはスッキリした。

予備のメールアドレスとして新たに追加したGmail宛に届いたメール。ここからは1分もかからないくらい、すぐにパスワードの再取得ができた

 翌朝、指定したメールアドレスにメールが届き、記されていたURLにアクセスすると、新しいパスワードを入力する欄が表示され、無事にパスワードを変更することができた。

 時間は要したが、Appleサポートのアドバイザーの説明はわかりやすく、非常に親切だった。無料だし、Apple StoreのGenius Barのように待つ必要もないので、今後、Apple製品でトラブルが生じた場合には、積極的に利用しようと思う。ただ、筆者は従来、Apple IDのパスワードに6桁の数字を使っていたのだが、リセット後は、現在のルールである数字・大文字・小文字を含む8文字以上にする必要があった。シンプルなパスワードが気に入っていたので、それだけは残念であった。