みんなのケータイ

 毎年恒例のCES取材のため1月上旬はラスベガスにほぼ1週間の滞在となった。取材前には現地用のプリペイドSIMやモバイルルーターを購入するため家電店巡りをするのも恒例のこと。そしてそのついでに大型ショッピングモールの「Fashion Show」に向かい、Microsoftストアに立ち寄るのもいつもの楽しみとなっている。

 Microsoftストアでは各社のWindows Phoneスマートフォンが陳列され販売もされている。アジアなどでようやくMicrosoftブランドのLumia 535が発売されたとあって、ここアメリカでも大々的にプロモーションされていることが期待された。ところが店内に並ぶのはNokiaブランドのLumiaばかり。また昨年は見かけなかった、BLUやYezzいう新興メーカーの製品も多数並んでいた。

毎年訪問が恒例となっているMicrosoftストア
BLUのWindows Phone端末。安いものはSIMフリーで89ドル

 この2社は南米などに低価格スマートフォンを出しているが、AndroidだけではなくWindows Phoneも積極的に製品を展開。しかもSIMフリーで販売されているので、この場で購入してあとはAT&TやT-MobileでプリペイドSIMを買えばすぐに使えてしまう。もちろん他の外国でも利用できる。

AT&TのプリペイドLumiaパッケージ。使い捨て感覚で購入できる

 一方、NokiaのLumiaはAT&TやT-Mobileのプリペイドパッケージの在庫が豊富。これらはSIM付きなのですぐに使いたいならこちらがお勧めだ。個人的には1日3ドルで利用できるT-Mobileが短期滞在にはお勧め。なおアメリカのキャリア販売スマートフォンはSIMロックがかかっているので現地滞在時のみの利用となる。

 さて、気になるのはLumia 535の状況だ。店内のスタッフに聞くと、Lumia 535の存在は知っているがアメリカでの販売はまだ不明とのこと。確かに現在販売されているLumia 535はW-CDMA 900と2100MHzに対応するのみで、アメリカ固有の周波数には対応していない。アメリカ版となるLumia 535が出てくるのかもしれないが、残念ながら「本家アメリカのMicrosoftストア」で、同社ブランドのLumiaを見つけることはできなかった。

Microsoftブランドのモバイルバッテリー

 そんなことを店員さんに話すと「じゃあこれなんてどうだい? Microsoftのブランドのスマートフォン用品だよ」とショーケースの一角を案内してくれた。なんとそこにはLumiaカラーのモバイルバッテリーが並んでいるのだが、Microsoftロゴの入った新製品も売られていた。「Microsoft Portable Power DC-21」と言う6000mAhの製品。価格は49ドルでお土産にもよさそうだ。

 実はMicrosoftブランドのスマートフォンアクセサリーはこの製品が最初のもの。在庫は3色ありどれにしようか悩ましい。「まあ滞在中にまた来るだろうから、その時に買おうか」と店を後にしたのだが、今年のCESは規模が大幅に拡大して連日取材が追い付かないほど。結局会期中に再度Microsoftストアを訪れることはできなかった。次回の渡米時はMicrosoftブランドのアクセサリーももっと増えているだろうから、その時にまたじっくりと悩むことにしよう。