みんなのケータイ

 ZenFone 5は、リアカメラに800万画素の裏面照射型CMOSイメージセンサーを搭載していて、最大で最大2400×3200ピクセルの写真を撮影することができます。最近のハイエンドスマートフォンでは、たとえば2070万画素のイメージセンサーを搭載している機種もあったりするので、これらに比べると残念ながらZenFone 5が見劣りしてしまうのは事実です。ですが、筆者のように低解像度でもよいような用途がメイン、たとえば「撮った写真はFacebookやTwitterなどに投稿するのが主な使い方」という場合であればZenFone 5はアリな選択なのではないかと思います。

 ZenFone 5はその軽快な操作性もあって、非常に普段使いによいカメラです。カメラ機能はロック画面からもスワイプ一発で起動できますし、反応も迅速で、撮影にストレスを感じません。おかげで最近、筆者は、何かあったらパッとカバンから取り出し、ワンタッチで気軽にいろいろなものを撮影してはFacebookにあげています。

ZenFone 5は、暗いところで撮影しようとすると「ナイトモード」での撮影を薦めてきたりというようなこともする

 また、撮影者をアシストしてくれる便利な機能も一通り備えているのも、このZenFone 5のいいところなのではないかと、筆者は思っています。たとえば顔認識してのピント合わせなどもサポートしていますし、逆光で撮影しようとするとスマートフォンの方からダイナミックレンジを広げる「HDRモード」での撮影を薦めてきたり、暗いと感じたら画素数を減らして感度をあげることを優先する「ナイトモード」での撮影をすすめてきてくれる、といったようなこともします。

 筆者は、写真を撮るときは、以前はモードを切り替えるということはほとんどしなかったのですが、スマホをZenFone 5にしてからいろいろなモードを使ってみるようになりました。

 そうそう、先ほど紹介したナイトモードは、そんないろいろなモードの中でも、ZenFone 5を入手したらぜひ使ってみてほしい機能です。これは、別名微光モードとも呼ばれる機能で、写真の解像度を1920×1080の200万画素にしてしまう代わりに、写真の明るさを約400%、コントラストを約200%アップさせ、暗い被写体でも綺麗に撮影してしまうという機能なのです。

 実際に編集部の入っているビルディングから夜景を撮影してみたのですが、撮影モードをナイトモードにしたら、あとは撮影ボタンをポンと押すだけで、三脚などを使わずとも夜景が綺麗に撮れ、感動しました。

 引き伸ばしてみてしまうとさすがに偽色が出ているのがわかり、白いビルの壁に赤や青の点がポツポツと描かれてしまっているのがわかってしまうのですが、縮小して表示するとなかなか絵になる感じに撮影できます。同じ場所でiPhone 6を使って撮影しようとしていた方はかなり撮影に苦労されていたようなのですが、ZenFone 5ならワンタッチでした。

ZenFone 5で撮影した、神田神保町の夜景。ZenFone 5のナイトモードなら三脚も使わず、手ブレもなしで、ワンタッチで夜景が撮れた
こちらは逆光での撮影。ZenFone 5の指示通り、HDRモードに切り替えて撮影すればダイナミックレンジを大きく撮った絵造りが可能だ
こちらは室内の明かりで撮影した料理の写真。実物よりちょっと色味が強調された絵になっている感じがする
近接物の撮影。ちょっと細かい文字がつぶれてしまっているが、それなりに撮れる