みんなのケータイ

 筆者は外出時の荷物を減らすことに情熱を注いでいる。品数、重量、容積を総合的に見て、減らそうとしている。普段からそうなのだが、旅行時にはとくにその傾向が強くなる。

現在使用している「ZUCA」というキャリーバッグ。椅子にもなるので、移動中やホテルで地味に便利

 たとえば今、バルセロナのMobile World Congressに取材に来ているのだが、取材と観光あわせて8泊の旅行なのに、一般的に1泊向けとされる30リットル程度のキャリーバッグで来ている。このほかには肩提げバッグとレッグポーチしか荷物はない。

 途中、1回だけだがコインランドリーを利用したことが、容積が大きくなりがちな衣類の削減に寄与しているが、それだけに満足することなく、容積の小さい電子機器も「少なく軽く小さく」を心がけている。非常に細かいところだが、電子機器を充電する電源コードやACアダプターにも気を遣っている。

愛用している3分岐テーブルタップ。ケーブル部分が30cmくらいなのでホント小さい

 たとえば筆者が泊まるような安くて古くて微妙に匂うホテルでは、電源コンセントが少ないことが多いので、テーブルタップが必要になる。家で使うようなテーブルタップはけっこうな大きさになるので、ここはコンパクトな3分岐の製品を使っている。たいていのホテルはテーブル近くに電源があるが、それも確実ではないので、延長ケーブルも一本あると安心だ(現地調達しても良いけど)。

 テーブルタップにはノートパソコン(MacBook Air)用のACアダプター、マルチポートのUSB電源アダプター、デジカメの充電器を接続する。USB電源アダプターは、複数の機器を同時に充電できるよう、なるべく大電流対応の製品を選びたい。USBケーブルは短いモノにしておくと、荷物の軽量化とデスク上の散らかり防止につながるが、1本くらい長いケーブルや延長ケーブルがあると汎用性が高まるのでオススメだ。

充電器類をつなぐとこうなる

 コンセントの形状は、米国では日本と同じだが、欧州では別形状となるので、変換アダプターが必要となる。日本と同じ100Vの国はむしろ少ないが、ACアダプターが100Vと200V両対応のものがほとんどなので、電圧変換は不要なことが多い。逆に言うと電圧変換器は重たくてかさばるので、海外出張の荷物は電圧変換が不要な機器だけに絞ることを強くオススメしたい。

 デジカメの充電が不要な1泊程度の短期の出張であれば、MacBook AirのACアダプターだけを持って行って、スマホなどはMacBook Airから充電することもある。スリープ中もUSB電源出力できるので、USB電源アダプター代わりに、寝ている間のスマホ充電も可能だ。アップル純正の「トラベルアダプタキット」を使えば、海外でも変換アダプターが不要になるので、わずかではあるが荷物削減になる。

USBケーブルも最短のものをチョイス。不便なこともあるが、逆に旅行中は短い方が便利なことも多い

 Windowsユーザーならば、Windowsタブレットを使うことで別アプローチから荷物削減できるのだが、筆者は根っからのMacユーザーなので、出張中だけWindowsということもできていない。また、USB充電対応のデジカメならば、デジカメの充電が必要な長期の出張でも1コンセントで済ませられるので、密かに10年以上愛用している某コンデジシリーズから他メーカーに移行しようか、わりと真剣に悩んでいたりもする。

 まだまだ荷物削減の手は残っていると思う。たとえ数gの削減でも、積み重ねればバカにはならない。次の海外出張に向けて、より荷物を軽くしていく方法を追求していきたい。