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「Speed Wi-Fi NEXT WX01」を購入!

 個人的な事情で引っ越すことになり、それに伴って固定回線も撤去しなければならなくなった。10年以上使っていたプロバイダーも解約するので、人生の中でもけっこう大きなネット環境のターニングポイントかもしれない。次の住まいでは、これも事情により固定回線は引けないのだけれど、自宅のネット環境が一切ない状況はマズいので、対策を考える必要があった。さすがにスマートフォンのテザリングだけでは無理があるし……。

 そういうわけで候補の筆頭として上がったのが、UQコミュニケーションズから3月に発売されたばかりのWiMAX 2+対応モバイルルーター「Speed Wi-Fi NEXT WX01」だ。4×4 MIMOという4本のアンテナを用いた通信技術で下り最大220Mbpsを実現し、しかもWiMAX 2+のみの通信であれば月間の通信量上限も定められていない。高速で通信し放題なので、自宅の固定回線代わりに使うのもアリではないか、と思ったのだ。

 ちょうど同じ時期に「URoad-Home2+」という、モバイルではないまさに家庭向けのホームルーターも発売されたのだけれど、最大110Mbpsというのがネックに感じられた部分。対してWX01の方は、通信が2倍も高速で、卓上ホルダーで半固定できるうえに、モバイルルーターとしての本来の使い方もできるから、応用の幅は広い、はず。

卓上ホルダー
背面には有線LANポートもあり、ハブにつなげば他の複数のネットワーク機器とも通信が可能になる

 月の終わり頃にはだいたい高速通信量上限に到達してしまっているスマートフォンの、いざという時の高速通信手段としても便利そう。それに、以前このWX01を使わせてもらって、使い勝手の良さと高速さを体験済みでもあるので、迷うことはなかった。

 UQのオンラインショップで申し込むと、2日後にサクッとWX01が到着。同梱のSIMを挿入するだけであっという間に使い始めることができた。この辺は固定回線にはない大きな魅力だろう。さっそく自宅のPCやスマートフォンの無線LAN設定を変更し、ネットにアクセスしてみる。それまで使っていた1Gbpsの光回線と比べると若干サクサクさに欠けるけれど、Web閲覧やYouTubeの動画再生では特に不満が出ることのない速度だ。

接続方法を変えて速度計測した結果(省電力設定は「ハイパフォーマンス」)

 念のため通信速度を計測してみたところ、下りおよそ15Mbps程度と数値としてはわりと低め。23区内ではない東京都下の住宅街では、こんなものだろうか。ストレスはないので全く問題ないのだが。

 外に持ち歩いて使ってみたところ、体感的にはドコモのLTEと遜色ないスピードで通信できているようだ。でも、毎日利用している京王線新宿駅~笹塚駅間(新線新宿駅~笹塚駅間も含む)のトンネル内は電波をほとんど拾えない様子。UQの公式サイトによれば同区間は「おおむね連続して利用できる」となっているが、筆者が試した範囲では電波がなく、通信できなかった。それ以外では今のところ通信しにくいと感じた箇所はあまりないので、製品自体には十分満足している。

自宅リビングの片隅にWX01。これから大いに活躍していただきたい

 公式サイト上では2年縛りのない「期間条件なし」で契約できる説明があるにもかかわらず、UQのオンラインショップでは申込時に選べない点を疑問に思って問い合わせたところ、「電話申し込みなら選べる」ことを知らされたのだが、その際にかかる端末料金が2万円超であることを知った。サイト上では全く触れられておらず、もうちょっと知りたい情報がWebにまとまっていればなあ、と思った次第。

 とはいえ、これで引っ越し先でも問題なくネット環境を利用できるはずなので、そういう意味ではほっと一安心。固定回線からも解放され、なんだかすっきりした気分で新年度のスタートを切れそうである。