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中国でドコモの「GALAXY Note Edge SC-01G」をLTE国際ローミングで使う

 中国でドコモの「GALAXY Note Edge SC-01G」をLTE国際ローミングで利用してみました。中国での4G LTEサービスは、過去に紹介したように現地で4G LTE対応のプリペイドSIMカードを購入するという方法もありますが、今回は現地の滞在時間が短く、また1日の中で台湾・香港・中国を行き来する日程であったため、各地でプリペイドSIMカードを買う手間と費用を考慮した上でドコモのLTE国際ローミングをメインに利用しました。

 ドコモの中国向けLTE国際ローミングサービスは、2014年11月より中国移動のTD-LTE方式に対応する機種にて利用が可能となりました。その後、2015年4月現在では中国聯通のFDD-LTEでもLTE国際ローミングが利用可能となったため、中国にてLTE国際ローミングに対応する機種が拡大しています。

香港では「3」(3 HK)に接続。こちらもLTE接続が可能
中国聯通でもLTEが利用可能となり、中国におけるLTE国際ローミング対応機種が拡大

 ドコモのスマートフォンは、SIMロックを解除して使ってもドコモ以外のSIMカードで利用時にテザリングが利用できないケースがありますが、国際ローミングでの利用はあくまでも「ドコモ契約のSIMカード」での利用となるため、この種の問題を気にせずに現地でデータ通信を利用することができます。

ローミング利用時は「テザリング」もOK

 各キャリアの提供する国際ローミングサービスは、現地でプリペイドSIMカードを購入して使うのと比べると通信料が割高ではありますが、中国で国際ローミングサービスを利用するメリットの一つに、中国国内の回線からは利用することができないTwitter、Facebook、Google検索などの各種サービスが日本国内と同じように利用できる点があげられます。

 海外で特定のSNSやサービスが使えない、アクセスできないドメインがあるということは中国に限った話ではありませんが、中国では日本でも多くの方が使っているサービスが利用できなくなっているため、ローミングによってこの問題を解決できるメリットは他の地域での利用と比べて大きくなります。

 先述の通り、テザリング利用も制限が無い点を含めて、感覚的には国内で利用するのと同様に使える点は国際ローミングの大きな利点です。また、ドコモは海外パケット定額サービスを提供している国ではどの事業者に接続しても海外パケ・ホーダイまたは海外1dayパケの定額料金が適用されるため、ローミング利用での「海外パケ死」を心配する必要がありません。

 普段使っている端末を、普段使っているのと同じように使えるという点では非常に便利な国際ローミングサービスですが、利用料金は1日あたり最大約3000円と、料金面では「普段通り」にいかない点が最大のデメリットです。

 一方で、日本の親会社と海外の子会社という少々特殊な例にはなりますが、ソフトバンクが提供している「アメリカ放題」では、ソフトバンクモバイルのiPhone 6などを米国スプリント社のネットワークに接続して利用した通話料・通信料については国内と同様の通信料が適用されるサービスも開始されています。

 国内のスマートフォンは、2015年5月以降に販売される機種から「SIMロック解除」の対応が義務付けられる方針ですが、いざという時に便利な国際ローミング関連でのサービス拡充・改善についても引き続き各キャリアの動きに期待したいと思います。