みんなのケータイ

 何度も語られていることではあるけども、スマホ全盛のいま、ガラケー(フィーチャーフォン)のメリットは何か。まず「料金」。本体代、月額料金ともに安い(機種やプラン、考え方にもよるが)。それに「携帯性」。小さいし軽い。

 さらに「片手で使いやすい」点。実際、鉄道の吊り革に掴まって操作をしているときは、ホント楽。落とす心配が無い。

 そして恐らく「スタミナ」、電池の持ちが浮かぶはず。

 しかし最近のスマホの電池持ちは大きく改善し、あんなに蔓延していたスタミナの不安もどこへやら……。公式スペックでも、算出方法の違いがあるとはいえ、ドコモのガラケー「N-01G」は連続通話時間が4時間50分、アップルのiPhone 6は最大14時間となっている。

 “今の”スマホはガラケーよりもはるかにスタミナがあるのか? ちょっと実験してみることにした。

 用意したのはそのN-01GとiPhone 6(ドコモ版)。どちらも“今の”ガラケー、スマホと言える。ただし2台を同じ土俵で比較するのが難しいため、いくつか条件をつける。

 まず2台の受信するメールを同じ(iPhoneにはGmailを同期、N-01GにはそのGmailを転送して)に設定。次に常に2台を一緒に持ち歩き、テスト以外で使用しない。さらに画面を開く時間はどちらも同じにする(ブラウザを見るときもタイマーを用意して、同じ時間だけ使う)。

 そして使用する機能はアプリの違いはあるものの、メール(iモードメール、Gmailアプリ)とブラウザ(iモードブラウザ、Safari)、地図(ドコモ地図アプリ、Googleマップ)のみ。画面の明るさは自動調整、iPhoneは自宅でWi-Fi接続、など本体の設定やインストールアプリに関しては筆者が使いやすいままとした。

 以上の条件で、2つのテストを実行。

 1つ目は「待受時」のスタミナチェック。画面を消灯し待受状態で、メールだけを受信し、毎日電池残量をチェックする。

 2つ目が「日常使用時」のスタミナチェック。2台で同じ時間、同じ機能を使う。3日間で2時間58分使用(画面を開いた)し、その電池残量をチェックした。

 なお、N-01Gの電池消費はバッテリーアイコンの5目盛りを参考に、1目盛り20%として計算した。

 結果は表の通り。どちらもiPhone 6が勝つ。どうやら似たような条件なら、今ではスマホのほうが電池は持つのだ(機種にもよるだろうけど)。

待受時(単位:%)
N-01G iPhone 6
1日目 100 100
2日目 60 93
3日目 40 86
4日目 40 72
5日目 20 60
6日目 20 40
7日目 0 35

 「待受時」でまったく使わないままなら、N-01Gは7日で電池切れ。iPhone 6もギリギリだが、それでも電池は35%残った。N-01Gは2日目に一気に減ったが、以降は電池の目盛りなかなか減らない。ガラケー時代によく「電池(の目盛り)が残り2本、1本でも結構持つよね」なんて話した通り。

日常使用時(単位:%)
N-01G iPhone 6
1日目 80 82
2日目 40 61
3日目 0 33

 「日常使用時」では1日3回程度15分〜30分の使用時間を設けた。3日目にN-01Gの電池が空に。対してiPhone 6はその時点で残量33%。

 ただ公式スペックほどの差は感じないし、見方を変えると、電池容量の小さいガラケーがここまで持つのだから「敗れて強し」とも言える。

 しかもガラケーの使い方を考えると、スマホのように長く画面を見続けることは少ない。一方のスマホは、このテストよりもはるかに激しく使用する人が大半。というわけで結論は以下の通り。

 「ガラケーとスマホの使い方が同じなら、スマホがスタミナは上」

 「だがそれぞれ“普通”の使い方をすれば、ガラケーのほうが電池は持つ」

いつもはあっという間に減る電池が、こういう実験に限ってなかなか減らない。逆にいえばそれだけ“普通の”使い方が激しいのだろう

 ちょっとどころか10日間も続けた実験の最後が、こんなありきたりの結論になってしまった。読者の皆様にとっては当然? いまさら? 論外? 予想外?

 しかしこう考えると自然に「使い方を抑えられる」というのもガラケーのメリットかも。スマホ中毒気味の人は久しぶりにガラケーを使ってみませんか?