みんなのケータイ

ARROWS ケータイ F-05G

 Androidを搭載したフィーチャーフォン「ARROWS ケータイ F-05G」だが、使っていない人にとっては「OSがAndroid? メニューがごちゃごちゃしてそう」「難しそう」と思われていそうだ。しかし、F-05GではAndoridが見事にフィーチャーフォン向けにカスタマイズされている。とくに実感した10点を挙げてみる。

(1) 3Gなのにサクサク
(2) 操作もサクサク
(3) PCサイトもスムーズ
(4) メインメニューは同じ
(5) 3日の電池持ち
(6) カメラがシンプル
(7) 画面キャプチャー実現!
(8) 折りたたみでポケットに収まりやすい
(9) 折りたたみで画面が守れる
(10) 使用スペースがコンパクト

 (1)は通信速度が筆者のまわりで実測3Mbps程度(BNRスピードテスト画像読込み版使用)なので、それほど高速とは言えない。当然、LTE対応のスマホと比べれば通信速度は遅くなるが、情報量が多いPCサイトであってもストレスを感じない時間で閲覧できる。

フィーチャーフォンらしい「ケータイモード」ならカーソル移動、「マウスモード」ならポインタを操作して画面を自在に動かせる。これが従来のフィーチャーフォンには見られないスムーズさ

 また、(2)の通り、フィーチャーフォンらしいカーソル操作もスムーズ。Webサイトのスクロールも速い。ボタンを押したときの反応も良く、操作自体フィーチャーフォンをほぼ踏襲しているので戸惑うことも無い。

 (3)ではスマホ向けのサイトになることも多いが(ケータイ Watchもそうだ)、従来のフィーチャーフォン向けサイトより情報量が多い。それでも画面の切り替え・表示がモタモタしないので快適だ。スマホのタッチ操作はもちろんもっと速いが、誤操作も多いので、「確実に素早く操作できる(しかも片手で)」のはF-05Gを使うメリットの一つだろう。

 (4)はAndroidの機能・設定が厳選されたこともあるのだが、本当にフィーチャーフォンらしいメインメニュー。完全にカテゴリー分けされて整理されているので、興味の無い設定を間違っていじってしまう恐れも無し。

メインメニューの画面はAndroidとは思えないほど、従来のフィーチャーフォンそのもの
設定メニューを開いても項目が厳選されていて、Androidスマホの設定画面とは大きく違い、フィーチャーフォンと同じ感覚で使える

 (5)については、厳密なテストではないけれども、3日で電池切れ。電池容量がスマホよりも相当小さいのだから健闘している。

 (6)はスマホのカメラも十分シンプルという意見もあるだろうが、ARROWS ケータイの主な機能はセルフタイマーくらいと徹底している。それでいてオートで撮影するだけで明るい1枚が撮れる。フィーチャーフォンではこれくらい簡単でもいいはず。

 (7)は従来のフィーチャーフォンに搭載していなかったスクリーンショット機能。「この機能があったら」と思った人は意外といるのでは? お気に入り機能ボタン「2」+カーソルキーやダイヤルキー、サイドキーなどの同時押しで可能だ。やはりキャプチャーができると、画面のメモや説明をするにも便利だし、今まさにこの記事のようにF-05Gのことを紹介するにも便利。

 (8)(9)(10)は当たり前過ぎるものの、板形状のスマホでは実現のしようがない。とくに筆者は先日スマホの画面を割ってしまい、画面を自然と守れる「折りたたみ型」の良さを改めて実感。片手操作+小さな画面で、混雑した電車内で操作するにも最適。スマホだと両手操作が必要で、画面も大きく、意外と利用している空間が広く、まわりにも覗かれやすいが、F-05Gならその空間がコンパクトに収まり、手もと、懐近くで見続けられる。

 こう書き綴ってみると「折りたたみ型」「フィーチャーフォン」という選択肢はこれからも残してほしいと強く思う。