みんなのケータイ

これから長く使えそうなホームアプリを探してみた

 マテリアルデザインというシンプルで直感的なインターフェースを備えるAndroid 5.0。ARROWS NX F-04Gも含め最新の端末の多くがこのAndroid 5.0以降のOSを搭載しているわけだけれど、こういったUI周りの進化がどんどん重ねられていった結果、根幹となるホームアプリについては、どれもだいたい同じようなインターフェースに集約されていっている気がする。

 F-04Gにプリインストールされている富士通独自の「NX!ホーム」も、ドコモ製の「docomo LIVE UX」も、見た目はあまり変わらないし、使い勝手の面でも大きな差はなくなってしまった。ユーザビリティを追い求めたら結果的に同じものになってしまった、ということなのかもしれないが、実際に使っていても不満を感じることはほとんどない。Google Playで公開されている他の高機能とされているホームアプリも、基本的な部分はほとんど同じで、違いといえばカスタマイズ性や拡張性くらいだろう。

 というわけで、違いを出しにくくなっているAndroid 5.0時代のホームアプリ。多機能だとか、見た目が派手だとか、そういった点はもはや差別化の要素にはなりにくいように思える。個人的にホームアプリは「いかにアプリをすばやく起動して使えるかが全て」だと思っているし、結局は「検索」というところがキモになってくるのではないか。あくまでもそこにフォーカスして、「長く使いたくなるホームアプリ」を3つ探してみた。

Google Nowを統合した「Google Nowランチャー」

「Google Nowランチャー」

 「Google Nowランチャー」は、その名の通りGoogle製のホームアプリ。別アプリとしても提供されている、ユーザーに適した情報を自動表示する「Google Now」の機能を統合しているのが特徴で、ホーム画面を右方向にスワイプするだけでGoogle Nowに切り替わるようになっている。

 Google Now上ではユーザーの位置や趣味嗜好、受信メールなどを解析して、今必要と思われる適切そうな情報をカード風に表示。Web検索と端末ローカルのアプリの検索を同じ検索窓から行えるのもポイントだ。

 それ以外のホーム画面の機能については、Android標準のホームアプリとさほど変わらない。その変わらなさとGoogle Nowの便利さが共存しているのが、最大のメリットではないだろうか。筆者は以前のF-02Gから使い始め、F-04Gの入手後も真っ先にこのホームアプリをインストールしたくらいだ。

ユーザーに合った情報を表示するGoogle Nowが統合
eBayで購入したアイテムのトラッキング情報まで教えてくれる

蜂の巣状に表示するだけの「Hexy Launcher」

「Hexy Launcher」

 機能はとことん絞られているが、Android 5.0時代はこれくらいのシンプルさがちょうどいいのでは、と思えるホームアプリが「Hexy Launcher」だ。

 インストールすると、ホーム画面に蜂の巣状のマスが敷き詰められ、その1マスずつにインストール済みのアプリのショートカットがずらりと配置される。あとは、そこから使いたいアプリを選ぶだけ。アプリを起動していくうちに、中心部分によく使うアプリが集まるようになり、指を動かす範囲がどんどん狭くなって効率的に使えるようになる。

 中心部以外の周囲に並ぶアプリショートカットは、アイコンの色ごとにざっくりエリア分けされて配置されているのが面白い。アイコンの色を見て探す人はあまり多くないかもしれないけれど、例えばTwitterといえば青、YouTubeといえば赤、というように、アプリごとになんとなくのイメージはあるので、感覚的に探しやすいのではないだろうか。

 なお、アプリをアルファベット順で並べて一覧することもできるようになっている。ウィジェットも使えるが、ボタンを1度押してウィジェット専用の画面に切り替えなければならないことから、ウィジェットを駆使したい人には向かないかも。

アイコンの色で大まかにエリア分けして配置されている
画面右下のボタンを押すとウィジェット表示画面に遷移。通常のホームアプリよりもワンステップ増える

レイアウト変更も自在な「Search Launcher」

「Search Launcher」

 まさに“検索”にフォーカスしたホームアプリが「Search Launcher」。キーワード入力や音声入力で検索し、インストール済みアプリや電話帳、地図の検索履歴を探し出すことができる。また、Google検索の「急上昇ワード」を一覧表示するようにもなっていて、多くの人が気になっている情報やネット上の流行をワンタッチで追いかけられる。

 これらの情報を全て1画面内でタブ切り替えしながら閲覧できるほか、レイアウト変更して複数の情報を同時表示したりもできる。アプリ一覧では起動したアプリのショートカットが一覧の最上部に移動する仕組みになっているので、Hexy Launcherと同じように使い込んでいくうちに便利になるだろう。

左側にアドレス帳、右側に検索のトレンドを表示する
カラムを1つにしたり、3つにしたりもできる

余計な機能がなく、使いこなしに集中できる!?

 「探す」ことを効率化するために、検索のしやすさにフォーカスしたこれらのホームアプリは、見た目を変えるテーマとか、スクロール時に3Dグラフィックでぐりんぐりんアニメーションするとか、派手な機能は用意されていない。そのおかげで肝心の端末やアプリの使いこなしに集中できる気がして、個人的にはとてもお気に入りの3本だ。みなさんも時にはこういったシンプルさを追求したホームアプリで気分を変えてみてはいかがだろうか。