みんなのケータイ

 スマホを2台持ち歩く人が増えていると思いませんか? 1~2年前までは、ガラケーとスマホの2台持ちをしている人をよく見かけ、おそらく「ガラケーは会社から支給された通話用、スマホは自分で購入したプライベート用」という使い分けをしているんだろうなぁと推察していました。

 ガラケーとスマホ、あるいはガラケーとタブレットという組み合わせは、工夫次第で便利に使い分けができると思うのですが、スマホの2台持ちって、どうなんだろう? 電話番号を除けば、基本的な機能はほぼ同じだし、かさばるだけじゃないかな? と、素朴な疑問を抱いていました。

 もちろん、仕事用とプライベート用に分けている人も多いのでしょうが、「1台は家族に見られてもOKなスマホで、もう1台は内緒の……」と邪推したりも。という筆者も常に2台を持ち歩いているんですけどね。それは、iPhoneもAndroidも仕事に必要だからであり、この仕事をしていなければ1台しか持ち歩かないだろうなぁと思ったりもします。

 最近、通っているスポーツジムで、2台どころか3台のスマホを使っている人に出会いました。休憩コーナーで2台のスマホを操っていて、さらにカバンからもう1台を取り出して……。その人が友人らしき人と話をしているのを盗み聞き(というか自然に聞こえたのですが)すると、どうやらモバイル関係者ではなさそうでした。スマホのゲームが好きで、プレイするゲームによって端末を分けている様子。つまり、1台が通話やメールもするメインの端末で、あと2台がゲーム用らしいです。

 電話やメールは、もはやスマホにある多彩な機能の1つに過ぎません。電話として使いやすいスマホを持ちつつ、ゲームなどのアプリを楽しむためにもう1台のスマホを持つということは、別段、不自然なことではないんですよね。筆者はゲーマーではないので、スマホを選ぶ際に、ゲームのしやすさにはこだわりませんが、熱中しているゲームがある人にとっては、それを快適にプレイできる画面サイズや操作感は重要なのだと思います。ニンテンドーDSなどのゲーム機を複数台持ち歩いている人もいたりしますもんね。

 といったこともあり、筆者も最近、2台のスマホを用途で使い分けるようになりました。メイン端末はキャリア契約のiPhone 6。通話し放題のプランに加入しているので、電話は、このiPhoneに一本化。Apple Watchと連携させているので、メールやLINE、SNSなどのコミュニケーション系もすべてiPhoneで。要するに、ほとんどのことはiPhoneで済ませています。

英語学習専用にしたZenFone 5のホーム画面

 もう1台、格安SIMのデータ専用プランで使っているZenFone 5は、これまではWebを見たり、音楽を聴いたり、いろいろなアプリを使ったり、言わば多目的に使っていましたが、思いきって用途を絞り込んでみました。“英語学習用スマホ”にしたんです。スマホは、英語の勉強ができる無料アプリがたくさんあるし、英語のニュースも読めるし、動画も見られるし、英語学習者にとっては、非常に便利な道具なんですよね。Twitterのサブアカウントを作成して、英語学習に役立ちそうなアカウントをフォローして、暇な時にパラパラ見るということもしています。それだけでも、単語や会話文の勉強になるんですよね。端末の基本設定も、日本語から英語に切り替えて、スマホのメニューも英語で表示されるようにしました。

 いま、個人的に気に入っている英語学習アプリは2つ。1つは「TED」の公式アプリ。TOEICの成績をメキメキと上げている友人に勧められて使い始めました。TEDについては、ここで説明するまでもないと思いますが、世界的な規模で講演会を開催している団体で、このアプリで、その講演の動画を観ることができます。講演によっては日本語の字幕も表示できるので、まず、日本語字幕を見ながら内容を把握して、それから英語の音声だけを聞くなど、自分に合った方法で学習できます。映像や音声をダウンロードしておいて、オフラインで視聴できるのも役立っています。

講演によっては日本語字幕を表示できる「TED」
通勤時などには、ダウンロードしておいた講演をオフラインで聞いている

 もう1つは「Radio English」というアプリ。CNN、BBCなどのラジオ(リアルタイム放送ではなく、過去の放送)が聞けて、英語の字幕も表示できます。字幕を目で追いながら聞けるので、筆者のような初級レベルの学習者でも内容が把握しやすく、ヒアリングの訓練に役立っているように感じます。いや、感じるだけで、まだTOEICのスコアなど、結果には表れてはいないんですけどね(笑)。

放送局を選んで英語ニュースが聞ける「Radio English」
英語のスクリプトを見ながら聞けるので、内容を把握しやすい