みんなのケータイ

ASUS Mobile Manager

 今までは「素のアンドロイドそのまま」をウリにしている製品も多かったSIMロックフリーのスマートフォン。次々登場するようになると、各メーカーがさまざまな形で差別化するようになってきた。

 スペックアップやカメラ性能の向上はわかりやすいけれど、スマートフォンは毎日使うものなので、普段使いにも便利な機能があるとうれしい。

 ZenFone 2にプリインストールされている「Mobile Manager」は、そういった「かゆい所に手が届く」アプリだ。起動画面にはバッテリー容量とメモリーの使用率がグラフ表示され、「メモリ解放」やら「自動開始」やらが一画面にまとまっている。

 やや珍しいのが「自動開始」こと、「自動起動マネージャー」。自動で起動するアプリケーションを制限して、メモリーの消費を抑えようというものだ。

 また、通知の有効・無効もアプリごとに設定する画面が用意されている。メモリ解放機能「ASUS Boost」はメモリ最適化アプリなどによくある、不要なプロセスを止めてメモリの消費を抑える機能だ。メーカー純正で、怪しい広告もでないので、安心して使える。

バックグラウンドでの起動や通知を一元管理できる

 このほかにも、画面の色味調整や、シンプルなサウンドエフェクト機能も搭載されている。どの機能も他社のスマートフォンにもあるけれど、メーカーによっては設定の奥深くをたどらないと見つけられないところに置いてあったりする。あまり細かい設定を変更したりしない筆者だが、一カ所にまとめられていて、簡単な操作で調整できる機能だと使ってみたくなる。

 ところで、「ASUS Boost」のほかに「Clean Master」という、サードパーティ製のセキュリティアプリもプリインストールされていて、こちらもメモリ解放機能を持っている。その機能を起動したときのアニメーションは、「ASUS Boost」と同じ、ロケットが空に向かって飛んでいくというもの。「メモリ解放=ロケット」というイメージがあるのだろうかと、少し考えてしまった。

左が「ASUS Boost」、右が「Clean Master」。効果はかわらないよう