みんなのケータイ

 日本では11月末から怒涛のWindows 10 Mobile祭りが始まった。筆者の居住する香港でも携帯ショップの知り合いから「日本は何かあったのか?」と聞かれるくらい、こちらでもそれら新製品の話は一部で盛り上がりを見せている。中でもNuAnsの「NEO」はそのデザインの良さから知り合いの香港人数名が「日本へ買に行きたい」「買ってきてほしい」と興味を寄せている。香港も11月末にMicrosoftからLumia 950XLが発売、12月11日にはLumia 950が続いて販売開始と少しずつだがWindows 10 Mobileの話題がメディアでも見られるようになってきた。

マウスコンピューターの店舗でMADOSMAのWindows 10 Mobile化を依頼

 さて、筆者の所有するWindows Phone 8.1端末のうち、Windows 10への正式アップグレードが始まったものはマウスコンピューターの「MADOSMA Q501」。12月中にはOTAでアップグレードできる予定だが、12月上旬に日本へ行く機会があったので待ちきれずに同社の店舗で依頼を行った。費用は3240円かかるものの、30分ほどで作業してくれるので手間を考えれば十分納得だ。

 作業終了後、受け取ったMADOSMAの電源を入れて言語を設定すれば、あとは筆者のLumiaに入れているInside Preview版のWindows 10 Mobileとその外観はほとんど同じだ。MADOSMAはのCPUはSnapdragon 410だが、8.1時代よりも10にしたほうがよりスムースに動くような感じがする。まあ、これは最新のOSに入れ替えた楽しさという主観もあるのだろうが、それでも普段使いするならストレスを感じることは無さそうだ。

 さっそくアプリをいろいろ入れて活用しようと思ったのだが、筆者とWindowsスマートフォンの付き合いは長い。そして今までも、ほぼ「サブマシン」として使ってきたのだ。Lumiaに入れたInside Previewはテストとして操作を試すにとどまっていた。つまり、筆者の頭の中にはWindowsスマートフォンをメインのマシンとして使う、という感覚がここ数年なかったのである。

 ところが、目の前にあるMADOSMAは、Windows 10 Mobileの最新マシンとしてバリバリ使うことがえきるのだ。試しにCortanaで日本で話しかければ、結構正しいレスポンスを返してくれる。おっかなびっくりテストのつもりで話しかけなくてもいい。今までは一定の距離を置いて使っていた製品が、いきなりメインマシンとして自在に使えるようになったわけで、そうなるとさてどこからどうしたものかと逆に困惑してしまった。

無事Windows 10 MobileとなったMADOSMA
カスタマイズや必要アプリをインストールすれば、メイン機として使えそうだ

 思い起こせば、筆者がNokiaを好きになって香港でSymbianスマートフォンを使い始めたころは、まだ日本語環境も無く不自由を当たり前のものとして受け入れていた。ところが日本にVoadfoneが参入し、またNokiaが日本でもSIMフリーのSymbian端末を出しはじめると、いきなり目の前に広がった自由で便利な世界にちょっと戸惑ったものだ。Windows 10 Mobile化されたMADOSMAを目の前にした今の気持ちは、あのころを思い起こさせる。

 まずはタイルのカスタマイズと、いくつかアプリをインストール。アプリはすでにSurface 3で使っているストアアプリをそのまま入れてみた。このあたりは同じWindows 10の大きなメリットだ。SIMもデータ利用量が大きいものを入れ、これからメインの2台めとして使っていこうと思う。そうなると色違いの電池カバーや保護ケースも欲しくなるので、それらもオーダーしなくては。