みんなのケータイ

渡米してまず向かったマイクロソフトストア

 毎年、仕事始めは米国・ラスベガスで開催のCES取材からというのが定番になっている。年末から渡米するのだが、取材よりも先にやるべきことが、アメリカでしか調達できないものを確保するというミッションだ。

 2015年末、渡米してまず向かったのが、マイクロソフトストアだ。ターゲットは同社のWindows 10 Mobile端末である「Lumia 950 XL」と「ディスプレイドック」。Lumia 950 XLが649ドル、ディスプレイドックが99ドルとかなり高額だ。一昔前の1ドル80円台時代であれば即買いしていたが、現在では120円台であるため、日本円に換算すると合計で10万円近くにもなってしまう。一瞬、躊躇したが、Windows 10 Mobileの最大の特徴である「Continuum」を試すには、この機種を入手するほかない。現状、マイクロソフトが認めるContinuum対応機種は限られるので、ここで気合いを入れて購入することにした。

ホテルのテレビに接続してContinuumを試す

 ホテルに帰り、日本から持ってきたHDMIケーブルでドッグとテレビを接続。Lumia 950 XLを繋いでみると、テレビにPCのような画面が表示された。これまた日本から持参したBluetoothキーボードとマウスを繋ぎ、とりあえずContinuumを試すことができた。

 デスクトップPCのようにサクサクと動かすことはできないが、Wordなどは問題なく利用可能であった。残念ながら対応アプリが少ないため、できることは限られるが、アプリが増えれば、将来的にはいろいろと応用ができそうな気がした。出張先のホテルでテレビに繋ぎ、ノートパソコン代わりに使えたら、相当便利そうだが、快適になるには課題はいろいろとありそうだ。

Project Fiのデータ専用SIMカードもゲット

 もう一つ、渡米中に入手したのがGoogleのMVNOサービス「Project Fi」が新しく発行し始めたデータ専用SIMカードだ。こちらは、あらかじめホテルに送付しておくことにした。

 ホテルにチェックイン後、フロントで「自分宛に郵便物があるはずだけど」と尋ねると「ここにはないわ。ビジネスセンターに行ってちょうだい」とのこと。早速、ビジネスセンターに行くと、堅物そうなオヤジが睨みをきかせていた。「郵便物があるはずだが」と伝え、いろいろ調べてもらうもののなかなか見つからず。粘り強く「1週間前に、FedExの荷物が届いているはず」と伝えると、ようやく奥の棚を探してくれたようで、なんとか発見してもらえた。

 すぐにSIMカードをLumia 950 XLに挿入。ようやくモバイル環境で使えるようになった。Project Fiは、1GB 10ドルで利用可能。しかもデータ専用SIMカードはAndroidだけでなく、Windows 10 MobileやiPhoneでも利用でき、エリアも120カ国以上の国と地域で使える。

 かなり便利なので、ラスベガス滞在中にももう一枚、追加発注してみた。15ドルの送料がかかったが、なんと発注してから翌日にはホテルに届いてしまった。FedEx、意外と頼りになる存在と言える。

 CESの帰りはカナダ・バンクーバー経由だったが、カナダではLTEで接続ができた。日本でもLTE接続が可能だっただけに、LTEローミングがいろんなところで使えると思われる。これから米国出張以外でも、現地に着いたらすぐに様々な端末を安価な料金設定で使えるだけに、かなり頼もしい存在になってくれそうだ。