みんなのケータイ

ミュンヘン観光で寄ったMiG-21とX-31が並ぶカオスなドイツ博物館の別館

 2月後半は毎年恒例のケータイ関連見本市、Mobile World Congress(MWC)のためにバルセロナに行ってきた。毎回どこか、MWCのついでに欧州都市観光をするのだが、今回は会期直前にミュンヘンに寄ることにした。

 欧州への往復はロシアの航空会社アエロフロートを選んだ。アエロフロートは就航都市が多く、オープンジョー(発着地が異なる往復チケット)で取りやすく、しかも結構お安い。経由地であるモスクワは入国ビザがないと空港外に出られないが、位置的に欧州への長い旅路の中継地として悪くない。

空港Wi-Fiの認証画面。SMSは結局届かなかった

 しかし、経由地のモスクワ、シェレメーチエヴォ空港でちょっとした問題が発生した。この空港は旅行者向けに無料Wi-Fiを提供しているのだが、利用にはSMSによる認証が必要となる。このSMSが唯一持っていたau回線で受信できなかったのだ。

 SMSが受信できなかった理由は不明だ。auは迷惑SMS(Cメール)をブロックするフィルター機能を提供しているが、確認したところ、海外事業者ブロック機能も解除されたままだった。その後、バルセロナで現地からのSMSは受信できているので、フィルター機能のせいでもなさそうだ。

auはこの番号に「確認」というSMSを送るとブロック設定を確認できる

 そうなると、そもそもSMSが正しい宛先に送られていない、国際接続に失敗しているなどの原因が考えられるが、なんにせよ原因はわからず、解決策もわからなかった。このWi-Fiを乗り継ぎ待ち時間のネット環境としてアテにしていただけに、結構不便を感じてしまった。

 海外ではSMSを連絡手段に使うことが多い。海外ローミング中は音声通話の受話時も有料となるが、SMSの受信は無料で、データ通信不要、データローミング設定がオフのままでも使える。日本で生活していると、海外事業者ブロック機能がオンになっていても気がつきにくいが、海外渡航中にこれがオンになっているといろいろ不便なので、渡航前に確認しておくと良さそうだ。

 今回の旅行では、ほかにもSMSを受信する機会があった。

1通目のSMS。20日(水)の9〜16時に何かが起こる(たぶん配達される)と推測できる

 ミュンヘンからバルセロナへ移動した際、バルセロナを拠点とするLCCのVueling航空を使ったのだが、直行便にもかかわらず、預け荷物がロストしてしまった。結局翌朝にはホテルに届けてもらえたのだが、荷物が届くまでの連絡手段としてSMSが使われた。

 このVueling航空からのSMSはあっさりと受信したのだが、若干の問題があった。送られてきた3通のうち最初の2通はスペイン語なのだ。要件はわかっているのでなんとなく言いたいことはわかるし、コピペしてGoogle翻訳にかけることもできるから良いのだが、それもスペイン語でネット環境があれば、という話である。

2通目のSMS。翻訳しないと何を言ってるかわらかない。ちなみに受信したのは現地時間の午前9時ごろ
3通目のSMS。ようやく英語。これを受信した少しあとに電話がかかってきたのだけど、半分スペイン語でよくわからなかった
渡航直前に受信したSMS(上半分は2年前の利用時のSMS)。キャンセル連絡の半分がロシア語というのが若干キツイ

 実は出発前、モスクワからの乗り継ぎ便がキャンセルされて変更になるとの連絡がSMSで入った。このSMSも英語とロシア語の両方で入ったから良かったが、もしこれがロシア語だけで、しかもネットがつながらない状況での連絡だったら、結構面倒臭い。

 海外ではSMSで連絡を受ける機会が増えるが、そこに書かれた言語も、英語以外の可能性があり、ネット接続できない環境になる可能性もある。やはり海外渡航時は、「ネットがあればなんでもできるし」と過信せず、念のためにオフラインで簡易翻訳できるようにしておいた方が良さそうだ。