みんなのケータイ

 当たり前のことですが、スマホの使い勝手ってアプリ次第ですよね。アプリを追加できることは、スマホの大きなメリットですよね。最近、あたらめて、そう感じています。

 筆者が使っているSIMフリーのNexus 5Xは、購入時にはAndroid標準のアプリしか入っていません。ブラウザは「Chrome」、メール「Gmail」、写真管理は「Googleフォト」といった具合。筆者は、どのスマホを使うときでも、最初はプリインストールされたものを使う“デフォルト派”。ですが、「Gmail」アプリだけは、その使い勝手に馴染めずにいました。Gmailだけを使うぶんには不便は感じないのですが、複数のメールアカウントを設定すると、切り替えが面倒で、フォルダ構成もGmail仕様に置き換わってしまうので、直感的に操作できないというか、ちょっとわかりづらいかなと。

どこかで見たことがあるようなメールアカウントの設定画面。ほとんどのアカウントは、メールアドレスとパスワードをを入力するだけで設定できる

 そこで使い始めたのが「フリー電子メールアプリ日本 by Mail.Ru」というアプリ。Google Playストアで高評価を受けているアプリなので、読者の中にも使っていらっしゃる方は多いのではないかと思います。

 このアプリの気に入っているところは、まず、アカウントの設定が容易であること。主要なウェブメールはもちろん、会社のメールアカウント(レンタルサーバーを利用)、アップルの@mac.comなども、アドレスとパスワードを入力するだけで設定できます。アプリによっては、これらのアカウントの設定には、メールサーバーやポート番号を手動で入力する必要が生じますが、このアプリでは、それらの手間はなく、すぐにメールを送受信できました。

 アカウントごとに設定できることも充実しています。シンプルながら便利に感じているのが、アカウントをひと目で認識できるアイコンを設定できること。筆者は好きな動物の写真などを設定して、カスタマイズを楽しんでいます。

「フリー電子メールアプリ日本」の設定画面。ひと通りの機能が揃っているので、不便を感じることはなさそう
筆者は4つのアカウントを登録。Gmailも、このアプリでチェックしている

 アカウント一覧とメニュー(フォルダ一覧)、受信箱を横スライドで切り替えられる仕組みで、一覧性に優れていることも利点。アカウントごとのメールチェックを非常にスムーズに行えます。フォルダ一覧も、それぞれのメールアカウント本来の名称で表示され、アカウントごとにフォルダを追加したり、フィルターを設定したりもできます。要するに、ほぼ何でもできるという印象です。

 最近、ブラウザも「Chrome」ではなく、自分で追加した「Opera ブラウザ」を使うことが増えました。「Opera」を使い始めた理由は、どのウェブページでもピンチアウトで拡大できること。スマホ向けのウェブページの中には、画面にぴったりの横幅で表示されて、拡大できないページがあるじゃないですか。文字が小さくて読みづらいときに困るんですよね。「Opera」を使うことで、その悩みは解消されました。

左右にスワイプして、見たい受信箱を開けるインターフェイスが気に入っている
「Opera」の設定メニューには「強制的にズームを有効にする」という項目があり、これをオンにすると、ピンチ操作での拡大・縮小が可能になる。

 「Opera」は、データを圧縮して受信し、通信量を軽減できることもセールスポイントとしています。筆者は「Chrome」でも「データーセーバー」をオンにしています。「Opera」と「Chrome」を比べた場合、どっちのほうが効率よくデータを圧縮できるのかはわかりませんし、ページの読み出しなど実感できるレベルでは、ほとんど差はないように思います。ですが、「Oprea」ではワンタッチでデータ圧縮率を確認できるですよ。こうした“見える化”機能も、使用感の向上につながっているように思います。

データ圧縮量はユーザーが設定できる
Operaロゴのアイコンをタップするだけで、データ圧縮量を確認できる
「Yahoo!地図」のメニュー。表示できる情報の多さは、地図アプリでNo.1だと思う

 最近は、地図アプリも「Google マップ」ではなく「Yahoo!地図」がお気に入り。パソコンでもGoogle マップを使っているので、あくまでもメインに使うのは「Google マップ」ですが、「Yahoo!地図」は、雨雲レーダーを表示できたり、花粉情報をチェックできたり、実に多機能。サブに使う地図アプリとしてインストールしておけば、頼りになることがあると思いますよ。

まだまだ、しばらくは役立ちそうな「花粉情報」
雨雲の動きをグラフィカルに確認できる「雨雲レーダー」も表示可能