みんなのケータイ

mineo、UQ mobile、そしてauの標準のSIMを用意。SHF31の場合、SIMカードスロットはバッテリーを外した裏にある

 今回はAQUOS K SHF31を中古で買った、あるいは、友人から譲られたという場合にMVNOのSIMカードを挿したいんですけど……となった場合にどうなるかというお話。春ですし、機種変更やケータイデビューの人、そしてスマホに挫折してガラホにしよう、そんな人もいるでしょうから。用意したSIMは4枚。auのVoLTE非対応(白い)SIM、同じくau VoLTE対応(銀色)SIM、UQ mobile、mineo(プリペイド)のnano SIMカードです。

 筆者のAQUOS K SHF31はガラホ初号機ということもあって、VoLTE非対応なんですけども、とりあえずau VoLTEのSIM(銀色)も挿してみましたよ。これは分かりやすいですね。もうさっぱりつながりません。通信関係は何もしようが無いので、最近のauのスマホを使っているユーザーがVoLTEのSIMを挿したいな~などと思っているのなら、SHF31は対象外となるわけです。安さに釣られて初号機を買ったツケが出てきました。

 とはいえ少し前まで主流であったVoLTE非対応のauのSIM(白色/4G LTE対応)、これは挿すだけで簡単に使えます。ロッククリア手続きもしなくてOK。設定の変更もほとんど不要。au IDの設定、Eメールアドレスが変わる程度ですよ。auスマートパスも使えますから、スマパス紐付けのアプリを使うのにもなんの問題も無い。一番オススメのパターンです。

 あとはMVNOのUQ mobileとmineoですね。

 まずはUQ mobile。用意したSIMカードは音声通話プランに入っておりますので、挿すだけで通話とSMSが使えます。設定を変えていないのでそのままだとインターネットは使えませんが、アンテナは3G/4G表示になりますね。

 設定の変更はau系Androidのスマホと同じく、「設定」→「通信・ネットワーク」→「ネットワーク設定」→「モバイルネットワーク」→「auネットワーク設定」→「高度な設定」→「APN設定」(画面下へスクロール)→「ID/パスワード設定」→「CPA接続を有効にチェックを入れる」という流れ。

MVNOのSIMカードを入手したら、APNの変更。SHF31はMVNOに設定方法の説明が無いものの、IDやパスワードはSIMと共に渡されるので、それを入力するだけでよい
「CPA接続を有効」にする項目は忘れがちなので要チェック

 mineoも同じですが、UQ mobileは設定変更後そのまましばらくするとつながりましたが、mineoはそのままでは設定が有効にならないため、機内モードを一度有効にして再びオフにする、という通信のリセットが必要でした。なお、どちらのMVNOも対応機種にSHF31の記載は無いのですが使えています。

 また、筆者の場合、いつもはパケット通信費無料作戦(Wi-Fiのみ使って下限の月額500円に抑えるという)を実行しておりますので、SHF31の設定がモバイルデータ通信オフとなっておりますが、これは有効に戻します。

 auのままであれば、Wi-Fiのみ使う最低限の料金でも「基本使用料」+「LTE NET」+「LTEダブル定額(下限)」で月額1798円(税抜/以下同)。MVNOのSIMならさらに安く、今回のUQ mobileは「データ高速」+「音声通話プラン」で月1680円。mineoは2カ月3200円(プリペイドパック)なので月額換算1600円。シングルタイプへ変更した場合は月額700円~、SMSオプションも無料で付けられるので(送信料は発生するものの)、ガラホをMVNOで使うと節約になるのは間違いありません。

 ただし、MVNOのサービスを使う場合、アプリや機能に多くの制限が。通話やブラウザの利用は問題ありませんが、前述のとおりauスマートパスに紐付けされているので、au IDを設定できないMVNOでは、McAfeeのアプリが「通信に異常あり」と表示され、auナビウォークもエラーに。アプリの入手ページを見れば、そこは「au IDでログイン」だらけのため、Webアプリですら利用はできません。

 SHF31で大活躍の「LISMO!」もMVNOで使用している場合は、楽曲の購入ストアが利用できないのはもちろん、これまで購入した楽曲も表示されません。もっともLISMO!のライブラリは使えるため、Musicフォルダに保存してある楽曲(iTunesで購入してmicroSDに移した曲など)は再生可能です。さらにオフィスアプリの「OfficeSuite 6」も問題無く使えます。

MVNOのSIMを使うとau IDが設定できないため、エラーや認証できないといった表示がたくさん見られる……嬉しくない。もっともau IDとは無関係の機能はそのまま使える。もともとガラホのアプリはスマホほど便利ではないので問題ない……かもしれない

 LINEは電話番号が付与されているUQ mobileのSIMは問題なく使用可能。ただしmineoのSIMはプリペイドのデータ通信用SIMなのでSMS・通話認証が通らないため利用は不可。Facebookアカウントならどうかと試したが、これはカーソルが合わず、タッチクルーザーでも選択できないためやっぱり利用不可。

 ただ、以前のSIMで使っていたアカウントがそのままSHF31のLINEに残っている場合は、データSIMでも一応利用可能。以前のSIMの電話番号・アカウント名のままにはなりますが……。普通はアカウントを削除、アカウントを別の端末に移行、あるいはSHF31の端末自体初期化されているので使えないと思いますが。

 そこでmineoをプリペイドからSMSオプションのある継続型月額サービスへ変更するのですが、これをガラホだけでやるとなると大変で、住所やクレジットカードの情報を入力する際にタッチクルーザーEXを駆使して、やたら時間のかかるテンキー入力が始まります。入力ミス、やり直しの多発により途中で発狂するのは確実。プリペイドマイページという会員情報ページを開けば、パソコンやスマホ、タブレットでも変更は可能なので、そちらをオススメします。

 というわけで中古のSHF31を使ってみたいという方、スムーズに使いたいのならauの4G LTE対応nanoSIM、節約を考えるのならUQ mobileやmineoのnanoSIMで遊んでみてはいかがでしょう。VoLTE対応SIMでない限り、それなりに使うことはできますので。