みんなのケータイ

 一昨年頃まで、筆者はメインで利用するスマートフォンをよく変えていた。新機種の発表の度に機種変更していたといっても過言ではないくらいに。それは、機種変更することで前の機種よりも機能が増え、より快適になったからだ。

待ちわびていたAndroid 6.0バージョンアップがついに……

 しかし、ここ2年ほど、数年前と比べて1機種を長く使うようになった。ひとつには機種変更しても、前の機種と大きな差を感じなくなったのだ。そして、OSバージョンアップがより積極的に提供されるようになったのも、その要因になっている。

 ところで、19日に「Galaxy S7 edge」発売と同じタイミングで「Galaxy S6 edge SCV31」にAndroid 6.0 MarshmallowのOSバージョンアップの提供が開始された。筆者も早速アップグレードして試してみた。

 Android 6.0はすでに多くの機種に提供されているので、ご存知の方も多いと思うが、Android 5.0で使っていた頃と比べても、操作感はほぼ同じだ。Galaxy S6 edgeの場合、Galaxy S7 edgeにも搭載されている「edgeスクリーン」を活用したランチャーやミニアプリが追加されたのが、機能面での大きな変化だ。

以前ご紹介したように、画面端からスライドさせるランチャーを多用している筆者は、エッジスクリーンの強化が特にうれしい

 また、通知画面などのテーマカラーがグレーを基調とした落ち着いた配色に変わったり、通知やアプリ履歴画面をスクロールした時の挙動がよりなめらかになったりと、全体的に操作感が「柔らかくなった」と感じた。

 Android OSの機能強化では、Googleの新サービス「Now on Tap」の追加なども便利だが、アプリごとに個別の権限を設定するセキュリティ上の改善と、アプリに設定する通知や省電力化の設定を一括で行うようにしたのも大きい。今までの「アプリの無効化」機能では、普段は動作を制限しておきたいが、必要なときには起動するようなアプリで使えなかったからだ。

アプリの動作制限も柔軟になり、UIの配色も落ち着いた“柔らかい”バージョンアップだ

 発売から1年が経過する「Galaxy S6 edge SCV31」だが、Android 6.0へのアップグレードによって、より使いやすくなった。このままであと1年くらいメイン機種として使えそうだ……と、思う一方で、先月頃から、そろそろ機種変更して、今年の最新機種を使ってみたい心境が強くなった。「それはそれ、これはこれ」というものだ。

 新機種「Galaxy S7 edge」のより明るくなったカメラも試してみたいが、購入するなら5月31日に発表される予定のauの夏モデルを見定めてから決めたい。ところが、「Galaxy S7 edge」を発売日までに予約すると、ヘッドマウントディスプレイの「Gear VR」がプレゼントするキャンペーンを実施されていた。

 出揃ってから比較したいけれど、早く決めなければ「Gear VR」がもらえない……と悩んでいるうちに、「Galaxy S7 edge」は発売されてしまった。こうなったら、発表会後に夏モデルとAndroid 6.0になった「Galaxy S6 edge」をじっくり比較して検討しよう。