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Android 2.2&Tegra250搭載「LifeTouch NOTE」

法林岳之
1963年神奈川県出身。携帯電話をはじめ、パソコン関連の解説記事や製品試用レポートなどを執筆。「できるWindows 7」「できるポケット Xperiaをスマートに使いこなす 基本&活用ワザ150」「できるポケット+ GALAXY S」「できるポケット iPhone 4をスマートに使いこなす基本&活用ワザ200」(インプレスジャパン)など、著書も多数。ホームページはPC用の他、各ケータイに対応。Impress Watch Videoで「法林岳之のケータイしようぜ!!」も配信中。


 昨年来、スマートフォンやタブレット端末など、さまざまなモバイル端末が各社からリリースされているが、NECからAndroid 2.2を搭載した新モバイル端末「LifeTouch NOTE」が発表された。スマートフォンで広く採用されているAndroid2.2を搭載しながら、タッチ操作対応の7インチディスプレイに、ノートパソコン同様のフルキーボードを備えた端末だ。かつての名機『モバイルギア』を彷彿とさせるレイアウトが気になるところだが、開発中のモデルをいち早く試用することができたので、製品の位置付けなども踏まえながら、レポートをお送りしよう。

スマートフォンでもタブレット端末でもない新モバイル端末

 昨年来、国内市場においても急速に普及が進みはじめたスマートフォン。そして、それを追いかけるように、ひと回り大きいサイズのタブレット端末が登場し、電子書籍への期待が高まるなど、各方面で注目を集めている。その一方で、パソコン市場においては、ここ数年来、コンパクトで持ち歩きに適した低価格のネットブックが広く普及し、低消費電力のCPUとSSD、モバイルデータ通信機能を組み合わせたハイパフォーマンスなモバイルパソコンが人気を集めている。わずか10年ほど前には、一部のユーザーにしか実感がなかったモバイル環境がここ数年で一気に広がり、多くのユーザーが利用できるようになりつつある。

 こうしたモバイル市場が広がってきた背景をもう少し詳しく見てみると、スマートフォンについては機能やサービスが成熟した通常の携帯電話に対し、インターネット上で展開されるサービスとの連携などを重視し、アプリケーションで自由に端末をカスタマイズしたいユーザーに支持されている。

 ただ、スマートフォンにある程度、使い慣れてくると、ブラウザやアプリをもう少し大きな画面で利用したいというニーズが増えてくる。同時に、電子書籍などの利用を考えると、より大きな文字サイズで表示できるディスプレイも欲しくなる。そこで、注目を集めているのがタブレット端末だ。5〜11インチ程度のディスプレイを搭載するため、ボディサイズはひと回り大きくなるが、その分、搭載できるバッテリーサイズも大きくなるため、スマートフォンでは長くても5時間程度だった連続使用時間が10時間以上に向上する製品もある。

 また、ここ数年に発売されたスマートフォンは、iPhoneの影響もあり、ほとんどの製品がタッチパネルを採用し、ボディ全面にディスプレイをレイアウトしたフルタッチスタイルを採用している。タッチパネル対応のユーザーインターフェイスでは、アイコンにタッチするだけでアプリケーションが起動できたり、画像やWebページもフリックやドラッグで簡単にスクロールができるなど、快適な操作性を実現している。その半面、文字入力は通常の端末のようなキーがないため、最初のうちはなかなか操作に慣れない印象があるのも事実だ。そこで、キーボード付きのスマートフォンもいくつか登場しているが、タッチパネルよりも快適に文字入力ができるものの、ディスプレイサイズが限られているため、パソコンほどの文字入力の快適性は実現が難しい状況にある。

 一方、パソコンについては、ひと昔前、わずか2〜3時間の連続使用も難しかった状況から考えれば、Intel製Atomファミリーをはじめとした低消費電力CPUが開発され、ストレージも高速かつ消費電力の少ないSSDが低価格化してきたことで、エントリー向けのネットブック〜ハイスペックなモバイルノートパソコンまで、幅広いモバイルパソコンがラインアップされ、多くの人が利用する環境が整ってきた。キーボードはしっかりとしたものが装備され(メーカーにもよるが)、アプリケーションも豊富に揃っている。なかでも日本語入力システムは、スマートフォンやタブレット端末よりも確実に賢い環境を選ぶことができる。

「LifeTouch NOTE」はスマートフォンとタブレット、パソコンのアドバンテージを活かした新カテゴリーのデバイスだ

 とは言うものの、多くのモバイルノートパソコンの重量は1kg〜1.5kg程度が中心で、誰もが持ち歩けるサイズと言い難い面がある。バッテリー駆動時間が5時間以上のモデルが多いとは言え、それ以上の時間を求めるとなると、サイズの大きなバッテリーを装備しなければならず、結果的に重量も増えてしまう。実際の利用でも長時間利用を望むなら、シャットダウンと起動をくり返さなければならず、スマートフォンやタブレット端末のように、常時起動で利用することは難しい。

 今回、NECから発表された「LifeTouch NOTE」は、こうしたスマートフォンやタブレット端末、パソコンの持つそれぞれのアドバンテージを活かしながら、新しいカテゴリーのモバイル端末として開発されている。スマートフォンよりも大きく、タブレット端末と並ぶサイズの大画面ディスプレイ、モバイルノートパソコンと変わらないサイズの本格的なキーボード、スマートフォンのように常時起動で利用できる環境、賢い日本語入力システムを兼ね備えており、Webブラウズなどの『閲覧』だけでなく、文章などの『入力』についても快適な環境を実現している。

 かつて、NECは1990年代後半に『モバイルギア』というモバイル端末の名機を開発し、各方面からたいへん高い評価を得ていたが、LifeTouch NOTEはそのモバイルギアを彷彿とさせるコンセプトとボディサイズに仕上げられており、筆者のように、その時代を知るユーザーにとっても非常に興味深い製品だ。

 

Android 2.2にデュアルコアCPUを搭載

 前置きが長くなったが、ハードウェアのスペックなどを中心にチェックしてみよう。ちなみに、今回試用した製品は、開発中のものであるため、実際の製品とは差異があることをご注意いただきたい。

 まず、ボディサイズは幅が234mm、奥行きが138mm、厚さ25mmで、かつてのモバイルギアシリーズのMC-R500などと、ほとんど同じサイズにまとめられている。最近のパソコンで言えば、ソニーのVAIO Pシリーズに近いサイズだ。トップパネルと底面は、周囲部分がラウンドした仕上げで、持ちやすい形状となっている。合わせ部分はケータイと同じように、凹みが付けられており、ボディを開きやすくしている。

 重量はバッテリーやSDメモリーカードを含んだ状態で、Wi-Fiモデルが約699gに抑えられている。スマートフォンや5〜7インチディスプレイを搭載したタブレット端末に比べると重いが、B5サイズのモバイルノートPCに比べると、格段に軽く、ポータビリティに優れている。特に、タブレット端末は片手で持って操作をするため、腕に掛かる負担は大きいが、ノートパソコンスタイルのLifeTouch NOTEは基本的に机や膝の上に置いて使うため、この重量でも問題なく、使うことができる。

右側面に電源端子とSDカードスロット 左側面は音声入出力端子とmini USB端子

 トップパネルには200万画素のメモカメラが内蔵され、底面にはタッチパネルを操作するためのスタイラスペンが格納されている。右側面には電源端子とSDメモリーカードスロット、左側面にはヘッドセットを接続できる音声入出力端子、パソコンとUSBマスストレージで接続できるmini USB端子も備える。背面のヒンジ部分にはバッテリーが装着されているが、2800mAhと比較的大きな容量のものが採用されている。

LEDインジケーターなどがある前面 2800mAhのバッテリー

 本体のキーボード手前部分には、LEDインジケーターが装備されている。右から順に、Bluetooth、無線LAN、バッテリー、電源、メッセージランプと並んでいるが、これらの内、メッセージランプはメール着信時などに点滅するもので、本体を閉じた状態でも確認することができる。このあたりはスマートフォンやケータイのセンスが活かされている部分だろう。

デスクトップ画面は480×800ドット表示。左右にフリックすることで、デスクトップが切り替えられる。キーボードでの操作も可能

 ディスプレイは800×480ドット表示が可能なタッチパネル対応7インチカラー液晶を搭載する。タッチパネルは抵抗膜方式を採用しているため、静電容量式を採用するスマートフォンなどのディスプレイに比べると、視認性は一歩譲る印象だが、ブラウザや文字入力などの用途であれば、特に問題は感じないレベルだ。

 プラットフォームはスマートフォンやタブレット端末でおなじみのAndroid 2.2を採用し、CPUにはNVIDIA製Tegra250モバイルプロセッサを搭載する。Tegra250はARMアーキテクチャのCortex-A9を2つ搭載した最新のデュアルコアプロセッサで、最大1GHzのクロック周波数で動作する。Flashや動画の再生支援を可能にするGPUを含んだ統合型プロセッサとなっており、省電力性能も優れており、使っていない回路の電源を遮断するなどの機能を持つ。LifeTouch NOTEではWi-Fiモデルの場合、ブラウザ閲覧で9時間、本体上の動画再生で8時間、YouTubeの動画再生で7時間の実働時間を実現する。今回は開発中のモデルであり、試用時間も長くなかったが、感覚的にはパソコンというより、タブレット端末に近いレベルで、長時間利用ができる印象だ。

本体を縦に構えれば、縦に表示することも可能。縦画面用アプリケーションも利用できる

 プラットフォームについては、前述の通り、Android 2.2を採用するが、独自に搭載したものではなく、Googleが提供する互換性試験「Android Compatibility Test Suite」で認証を得ており、GmailやGoogleマップなどのGoogle Mobile Serviceを利用できるほか、Androidマーケットからのアプリのダウンロードも利用できる。

 本体を見てもわかるように、LifeTouch NOTEは基本的に横画面で利用することになるが、縦画面用アプリも利用できるように縦画面表示にも対応する。フォントについては、読みやすい「Font Avenue」の日本語フォントに対応する。

 データストレージは内蔵8GBとSDHCメモリーカード8GBで構成する16GBのモデル、内蔵2GBとSDメモリーカード2GBのモデルがラインアップされる。SD/SDHCカードスロットは本体右側面に装備されており、最大32GBまで拡張することが可能だ。数百MB程度しか本体メモリーを搭載していないスマートフォンなどに比べると、かなり余裕を持った使い方ができる。

自宅やオフィス、公衆無線LANなどの無線LAN接続の設定を登録できるユーティリティ「ワイヤレス自動接続」

 通信機能については、今回試用したIEEE802.11n/b/g準拠のWi-Fi(無線LAN)搭載モデルのほかに、FOMAハイスピード対応モデルもラインアップ(4月発売予定)されており、NTTドコモの定額データプランで契約すれば、下り方向で最大7.2Mbpsのデータ通信が可能だ。ちなみに、FOMAハイスピード対応モデルはspモード対応機種ではないため、プロバイダ契約はmopera Uなどを選ぶことになり、NTTドコモがスマートフォン向けに展開する「ドコモマーケット」は利用できない。逆に、LifeTouch NOTEでルーター機能を起動するテザリングは利用できるため、他の機器をLifeTouch NOTE経由でインターネットに接続することが可能だ。無線LANの接続については、業界標準のWPSとNECアクセステクニカのらくらく無線スタートに対応する。さらに、自宅やオフィスの無線LAN環境、公衆無線LANサービスに自動接続するための「ワイヤレス自動接続」というツールも付属しており、公衆無線LANについては「BBモバイルポイント」「ホットスポット」「livedoor Wireless」「Mzone」のプロファイルがプリセットされている。

ワイヤレス自動接続には主要な公衆無線LANサービスの設定があらかじめ登録されている 無線LANの簡単接続設定は「らくらく無線スタート」と業界標準の「WPS(Wi-Fi Protected Setup)」に対応

 

快適なテキスト入力環境を実現

LifeTouch NOTEのキー

 Androidを搭載したノートPCのような印象のLifeTouch NOTEだが、注目すべきポイントはそのテキスト入力の環境だ。たとえば、筆者や本誌編集部のスタッフのような仕事をしていると、外出先でメモや原稿執筆など、さまざまなシチュエーションで文字入力をすることになる。Webページを閲覧する程度であれば、スマートフォンでもタブレット端末でも構わないのだが、ある程度の長さのテキストを入力するとなると、打ちやすいキーボード、賢い日本語入力環境が必要になってくる。かつて、モバイルギアが記者やライターなど、文書作成やテキスト入力を頻繁にするユーザーを中心に広く利用されてきたのは、まさにその部分が評価されていたためだ。

 今回のLifeTouch NOTEもNECのノートPCやモバイルギアのDNAを継承しており、このクラスとしてはなかなか打ちやすいキーボードとATOKという優れた日本語環境により、快適なテキスト入力環境を実現している。

 キーボードはQWERTY配列の81キーを採用しているが、写真からもわかるように、3段の文字キーと1段の数字キー、最下段のスペースキーや変換キー、最上段のファンクションキーを並べ、通常のノートPCとほとんど変わらない配列を実現している。[ESC]キーや[BackSpace]キー、[Ctrl]キー、[Alt]キーなどのキーも基本的にはWindowsパソコンと同じような位置にレイアウトされており、あまり戸惑うこともない。

左側の[Menu]キー、[Ctrl]キー、[Fn]キーのキーバインドは設定メニュー内で変更可能

 Android端末らしいものとしては、右上に[Menu]キー、[検索]キー、[ホーム]キー、[戻る]キー([Back]キー)がレイアウトされ、スマートフォンやタブレット端末と同じように、ホーム画面の呼び出しや前の画面に戻る、検索などの操作ができる。

 また、Android端末では、頻繁に[Menu]キーを使うことを考慮し、左側にも[Menu]キーを配しており、ショートカットキーなども利用しやすくしている。同じく、レイアウトに関することでは、左下に[Fn]キーと[Ctrl]キーが並んでいるが、ユーザーによっては外側に[Fn]キーが配されていることが気になるかもしれない。そこで、左側の[Menu]キー、[Fn]キー、[Ctrl]キーについては、キーバインドを変更できるようにしている。

右上にAndroidらしいキー 左にもmenuキー

 キーを打つ感触については、16.8mmのキーピッチ、1.6mmのキーストロークを確保しており、かなり良好な印象だ。このクラスのモバイル機器ではボディサイズをコンパクトにするあまり、キートップが小さかったり、コストダウンのためにキーが不安定なケースもあるが、ノートパソコン並みとまではいかないものの、比較的、短時間でキーの感覚に慣れることができ、それほどストレスを感じることなく、タイピングができるようになる。ちなみに、ノートパソコンとして見れば、当たり前とも言えるのだが、かな入力にも対応する。

 キーボードの手前部分にはポインティングデバイスも装備されている。前述のスタイラスペンによるタッチ操作も可能だが、キーボードから大きく手を外さなくても操作ができるのはメリットだ。ただ、あくまで方向キーの代替としてのデバイスとなり、画面上にWindowsやMac OSのような矢印状のポインタが表示されず、選択部分がオレンジ色に反転して、そこを動かすように操作をすることになるため、使い始めの段階ではどこを操作しようとしているのか、すぐに把握できず、少し戸惑うことになる。

 そして、LifeTouch NOTEのキーボードを活かすための日本語入力システムとして、PCでもケータイでも広く知られているジャストシステムの「ATOK」を採用している。Androidで動作するATOKとしては、「ATOK for Androidトライアル版」がAndroidマーケットで公開されているが、LifeTouch NOTEにはこれをベースにした「ATOK for LifeTouch NOTE」が搭載されている。

 ATOKの日本語入力の賢さについては、今さら説明するまでもないが、「きしゃのきしゃがきしゃできしゃした→貴社の記者が汽車で帰社した」といった長いフレーズでも一発で変換できるうえ、「お湯が熱い」「本が厚い」といった同音異義語も正しく変換できるなどの特徴を持つ。読みを入力してからの変換も[Tab]キーを押しての予測変換に加え、[Space]キーを押しての変換、[F6]キーを押してのひらがな変換、[F7]キーを押してのカタカナ変換、[F8]キーを押しての半角かな変換、[F9]キーを押しての全角英字変換、[F10]キーを押しての半角英字変換ができる。つまり、Windows環境などで利用しているときと同じような変換ができるわけだ。

ライフノートのエディター画面では、PCライクなショートカットキーが利用できる

 しかし、それ以上にグッと来てしまったのが[Ctrl]キーと英字キーのショートカットを利用した変換操作ができる点だ。たとえば、[Ctrl]+[I]でカタカナ変換、[Ctrl]+[P]で全角英字変換、[Ctrl]+[O]で半角かな変換といった具合いに操作できるのだ。入力時の文節の区切りもカーソルキーだけでなく、[Ctrl]+[K]で前、[Ctrl]+[L]で後ろに動かすことができる。

 [Ctrl]キーを使った操作をご存じない読者にとっては、さっぱり何のことを指しているかがわからないかもしれないが、筆者のように古くからパソコンでテキスト入力をしてきたユーザーは、カタカナ変換や英字変換にファンクションキーを使わず、[Ctrl]キーとの組み合わせを使うため、「ATOK for LifeTouch NOTE」の変換操作は「おっ、これいいじゃん」と捉えてしまうわけだ。

 また、「ATOK for LifeTouch NOTE」はパソコンで利用しているATOKのユーザー辞書をファイルに出力し、ユーザー辞書として、一括登録する機能も備える。ATOKはこれまでもスマートフォンやケータイに搭載されてきたが、LifeTouch NOTEは本格的なキーボードを備えているということもあり、Android採用端末でありながら、パソコンの文字入力環境との連携を実現しているのは評価すべき点だろう。

 こうした優れたキーボードと日本語入力システムという環境を活かすため、LifeTouch NOTEには「ライフノート」というオリジナルのアプリケーションがプリインストールされている。ライフノートはテキスト入力のための「エディタ」を核にしたアプリケーションで、入力した文章を本体に保存するだけでなく、ブログやSNS、オンラインメモ、メールなどに活用できるというものだ。ブログについては、BIGLOBEウェブリブログやAmeba、JUGEM、livedoor Blogなどの主要ブログに対応し、SNSはmixi、オンラインメモは「EVERNOTE」、メールはBIGLOBEが提供する「ウェブリメール」に標準で対応する。また、テキスト入力中に過去記事を検索できる「ガイド」、Web上の情報を検索できる「Web検索」などの機能も備える。カメラを起動して撮影し、ブログに投稿することも可能だ。

ライフノートでは各社のブログやSNSの設定があらかじめ用意されている 文章を入力後、[Menu]キーを押し、[送信]を選べば、すぐにメールやブログ、SNSなどにメッセージを送ることができる
ライフノートを起動中、[Menu]キーを押し、ウェブ検索や過去記事の確認などが可能。 一般のプロバイダメールやBIGLOBEのメールが送受信できるメールソフト「ウェブリメール」がプリインストールされる

 エディタ部分については画面構成もシンプルだが、前述のATOK for LifeTouch NOTE同様、[Ctrl]キーを使ったパソコンライクなキーアサインやショートカットが実装されている。たとえば、[Ctrl]+[A]で全選択、[Ctrl]+[X]でカット、[Ctrl]+[C]でコピー、[Ctrl]+[V]でペーストといった具合いだ。パソコンでのテキスト入力に慣れているユーザーにとって、なじみやすい仕様と言えるだろう。

 この他にもオフィス文書の閲覧に対応した「Catalyst Mobile Reader」、BIGLOBEや一般プロバイダのメールを送受信できるメールクライアント「ウェブリメール」、Twitterクライアントの「ついっぷる for Android」もプリインストールされている。さらに、BIGLOBEが運営するAndroid情報サイト「andronavi」のアプリもプリインストールされており、Androidになじみのないユーザーでも目的に合ったアプリを見つけやすい環境を整えている。

 

『パソコン』のモバイルノートPCではない選択肢として期待

 モバイル環境に対するニーズはさまざまだが、なかでも記者や編集者、ライターといった出版に携わる人たちを中心に、テキスト入力を重視するニーズは非常に高い。加えて、最近では一般ユーザーでもブログやSNS、Twitterといったコミュニケーションメディアで情報発信をするため、快適なテキスト入力環境を求める声が多く聞かれる。NECが開発した「LifeTouch NOTE」は、まさにそういったテキスト入力を中心としたニーズに応える新しいモバイル端末だ。

 これまでモバイル環境において、ある程度の作業をしようと考えると、どうしてもWindowsやMac OS Xといった『パソコン』というプラットフォームを選ぶしかなかったが、「LifeTouch NOTE」はスマートフォンやタブレット端末で採用されているAndroidを採用し、そこにモバイルノートPCやモバイル機器で培われてきたノウハウを活かすことにより、モバイル環境の新しい選択肢になり得る製品として仕上げられている。特に、キーボードや「ATOK for LifeTouch NOTE」の組み合わせによるテキスト入力環境は、筆者のようなユーザーにとっても非常に魅力的なものだ。

 ディスプレイの解像度や画質、タッチパネルのレスポンスなど、モバイルノートパソコンに比べると、まだ力不足を感じる部分も残されているが、YouTubeの動画再生だけでも約7時間というロングライフのバッテリー駆動時間、700g前後という軽量コンパクトのボディなど、ヘビーなモバイルユーザーの期待にも十分、応えられるだけのポテンシャルを持っている。「LifeTouch NOTE」はパソコンとは違うもうひとつのモバイルツールの選択肢として、期待できる製品と言えるだろう。

 



(法林岳之)

2011/2/15 11:08