法林岳之の「週刊モバイルCATCH UP」

薄さと美しさで、持ち歩く毎日が楽しくなるiPad Air 2

 9月に発表されたiPhone 6/6 Plusに続き、Apple(アップル)からiPadシリーズの新モデル「iPad Air 2」と「iPad mini 3」が発表された。スマートフォンの普及が進む一方、もうひとつの身近なデジタルツールとして、タブレットが注目されているが、なかでもiPadはiPhone譲りの優れたユーザビリティと美しいデザインで、幅広いユーザーに着実に支持を拡げている。今回発表されたiPad Air 2はこれまでのiPadで培われてきた快適なユーザビリティを継承しながら、6.1mmという薄さを実現し、今まで以上に軽快に楽しく活用できる製品として仕上げられている。国内では同時発表のiPad mini 3と共に、間もなく販売が開始される予定だが、ひと足早く実機を試すことができたので、ファーストインプレッションをお届けしよう。

タブレットへの興味と期待

 私たちの身の周りにはさまざまなデジタルツールがあふれている。なかでもスマートフォンは携帯電話の流れを受け継ぎ、もっともパーソナルな持ち物として、広く普及している。スマートフォンはオープンなプラットフォームを採用し、アプリなどで自由にカスタマイズできることから、「パソコンを小さくしたもの」と表現されることが多いが、パソコンの代わりに使うにはやや力不足な部分もあり、どちらかと言えば、音声通話やメールなどを中心としたコミュニケーションツールの意味合いが強い。

 これに対し、スマートフォンよりも大画面で、パソコンよりも手軽に使えるデジタルツールとして、市場に定着しつつあるのがタブレットだ。スマートフォンよりもひと回り大きいボディながら、ノートパソコンにも匹敵するディスプレイを搭載し、インターネットやメールはもちろん、音楽や映画などのエンターテインメント、電子書籍やコミックなどのデジタルコンテンツなど、日常生活やビジネス、教育など、さまざまなシーンで活用できるポテンシャルを備えている。なかでもAppleのiPadは2010年5月の初代モデル発売以来、世代を追うごとにユーザーに浸透し、数あるタブレットの中でも常に高い人気を得ている。国内市場ではケータイからスマートフォンへの移行が進んでいるが、スマートフォンへの移行を躊躇するユーザーの中にはタブレットとケータイの2台持ちをすることが多く、特にiPadはiPhoneへの注目度の高さとも相まって、子どもたちからシニアユーザー、パーソナルユーザーからビジネスユーザーなど、非常に幅広いユーザー層に受け入れられている。スマートフォンに移行した実働世代のユーザーがシニア世代を迎えた自分の両親にiPadをプレゼントしたといった話もよく耳にするが、iPadを手にしたシニア世代のユーザーが楽しく活用しはじめたという後日談も多く、ビギナーにも優しいiPadの快適なユーザビリティがしっかりと裏付けられている印象だ。

6.1mmの薄さが演出する軽やかな快適さ

 今回発表されたiPadの内、iPad Air 2は従来モデルに引き続き、2048×1536ドット表示が可能な9.7インチのRetinaディスプレイを搭載する。液晶ディスプレイのスペックはiPad Airと同じだが、ボディが従来モデルよりも薄い6.1mmに仕上げられていることからもわかるように、筐体への液晶パネルの実装が異なっており、ディスプレイそのものの視認性も大きく異なる。一般的にタブレットやスマートフォンに搭載される液晶ディスプレイは、液晶パネル、タッチパネル、ガラスなど、複数のパーツによって構成されているが、今回のiPad Air 2ではそれぞれのパーツ間のギャップをなくした「フルラミネーションディスプレイ」を採用することにより、ディスプレイ内の反射を抑えると同時に、画面に表示されるアイコンなどに直接、タッチするようなダイレクトな操作感を実現している。元々、iOSは従来からホーム画面やアイコンの視認性が良く、快適な操作感を支える要素のひとつだったが、今回のiPad Air 2ではそれを液晶ディスプレイというハードウェアからもサポートすることで、今まで以上に快適かつダイレクトに操作できる美しいユーザーインターフェイスを実現してる。

 iPadをはじめとするタブレットは、スマートフォンほどではないものの、室内〜外出時まで、さまざまなシーンで利用することになるため、屋内外の光の影響を受けやすい。そのため、何かコンテンツを表示しているとき、周囲の環境によっては画面が反射して見えにくくなってしまうようなことがあるが、iPad Air 2では新たにガラス面に反射防止コーティングを施すことにより、従来モデルに比べ、光の映り込みを56%抑えている。試用期間中に晴天下や照明の明るい室内などでも試してみたが、画面に表示される映像や写真、グラフィックは美しく、非常に鮮明に表示されている。電子書籍や新聞、Webページなどを比較的、長い時間、見ることが多い製品だけに、ユーザーが使っていくうえで、その恩恵を実感できる改良点と言えそうだ。

 ボディは従来のiPad Airのデザインをベースにしながら、6.1mmという薄さに仕上げられている。昨年発売のiPad Airは、iPad Retinaディスプレイ(iPad 4)の9.4mmに比べ、グッと薄い7.5mmにくなったことで、持ち歩きやすくなった印象を持ったが、今回のiPad Air 2はさらに1mm以上薄くなっており、本体を手にした瞬間に一段と薄くなったことを実感できる。ちなみに、初代iPadは厚さが13.4mmで、今回のiPad Air 2は約4年で、その半分以下にまで、薄型化を実現したことになる。

 ボディのデザインそのものは同じテイストでデザインされているが、本体前面のホームボタンにはiPhone 6などと同じ指紋認証センサー「Touch ID」が搭載され、ボディカラーもiPhone 6と同じシルバー、スペースグレイ、ゴールドの3種類がラインアップされた。ボディのカラーそのものについては、iPhone 6で見ているが、やはり、iPad Air 2のボディサイズで見ると、いずれのカラーも存在感があり、全体的にもソリッドで高級感のある仕上がりとなっている。キレイに使うにはカバーを使うことになるだろうが、敢えてサードパーティ製のクリアタイプを利用したり、自宅などではカバーを外して、ボディの美しさを楽しむというのも良さそうだ。ちなみに、ボディの薄型化に伴い、従来モデルでは右側面に備えられていた消音スイッチが省かれ、ホーム画面で下からスワイプしたときに表示される「コントロールセンター」で切り替える仕様に変更されている。

 そして、ユーザーが持ち歩くうえで気になる重量については、Wi-Fiモデルで437g、Wi-Fi+Cellularモデルで444gに軽量化されている。昨年のiPad AirがWi-Fiモデルで469g、Wi-Fi+Cellularモデルで478gだったことを考えると、両モデルとも30g以上の軽量化を実現しているわけだ。昨年、iPad Airをはじめて手にしたとき、「おっ、軽くなったな」という驚きがあったが、今回のiPad Air 2も再び驚きを体感することができた。初代iPadの680gと比較すると、約240g以上の軽量化を果たしたわけで、iPhoneなどのスマートフォン2台分の荷物がなくなった計算になる。

 こうしたボディの薄さと軽さは、これまでのiPadの利用シーンをまた少し変化させることになるかもしれない。iPadはスマートフォンよりも大きな画面を搭載し、パソコンよりも軽量コンパクトであることから、パソコンに代わるモバイル端末として扱われてきたが、よりコンパクトなiPad miniが登場し、スマートフォンも大画面化が進んだことで、9.7インチのディスプレイを搭載したiPadは、どちらかと言えば、インドア指向で、旅行などには携行するといった使い方が増えてきた印象があった。

 逆に、毎日、持ち歩くタブレットとしては、7〜8インチのディスプレイを搭載したモデルが注目を集め、なかでもiPad miniは前モデルのiPad mini Retinaディスプレイ(併売される「iPad mini 2」)が登場したこともあり、パーソナルユーザーにもビジネスユーザーにも高い人気を得た。個人的にもiPad mini Retinaディスプレイを購入してからは、そちらばかりを持ち歩いていた。

 ところが、今回のiPad Air 2は薄型化と軽量化を実現し、ディスプレイの視認性を一段と向上させたことで、今度はiPad Air 2も毎日、軽快に持ち歩くことができるモバイル端末として、かなり楽しめそうな印象を持った。これから購入するユーザーにとっては、同時に発表されたiPad mini 3とどちらに選ぼうかと、随分、贅沢な悩みを抱えることになってしまいそうだ。

同時に発表されたiPad mini 3

快適さを支えるハイスペック

 薄型化と3種類のカラーが目をひくiPad Air 2だが、ハードウェアのスペックも従来モデルより、強化されている。

 CPU(プロセッサ)については、iPhone 6/6 Plusにも搭載された64ビットアーキテクチャの「A8チップ」の強化版とされる「A8Xチップ」が採用され、モーションコプロセッサにはiPhone 6/6 Plusと同じ「M8チップ」が搭載されている。CPUのパフォーマンスについては従来のiPad Airよりも40%の高速化が図られ、グラフィック性能は2.5倍に向上したが、実際に同じiOS 8にアップデートしたiPad Airと比較しながら操作したところ、全体的に動作のキビキビ感が増し、写真やグラフィックなどを扱うアプリもストレスなく、使うことができた。元々、iPad Airそのものが十分なパフォーマンスを持ち、快適な操作環境を実現しているため、あまり不満を持たないユーザーが多そうだが、やはり、一世代の差も大きなものであり、さらに前のiPad Retinaディスプレイ(iPad 4)以前のモデルのユーザーであれば、かなり操作感の印象がガラリと変わるはずだ。

 ハードウェアのパフォーマンスが向上したことで、バッテリーの消費が気になるところだが、Appleが公開する仕様としては、最大10時間の持続が可能だとしている。実際に数日間、持ち歩いて試用した範囲に限られるが、これまでのiPadなどに比べ、特に短くなるような印象はなかった。むしろ、ボディがこれだけ薄くなり、おそらくバッテリー容量もある程度、影響を受けているはずであるにも関わらず、同等の仕様を実現できているのはうれしいところだ。CPUと同じように、従来のiPad Airから進化したM8コプロセッサには、気圧計、ジャイロスコープ、加速度センサー、GPS、コンパスが内蔵されており、これらのセンサーから得られた情報を基に、A8Xチップの負担を抑え、全体的な省電力性能向上に寄与している。

 ハードウェアの仕様ではカメラも従来モデルから強化されている。日本の場合、元々、カメラ付きケータイが標準的に利用され、スマートフォンでもカメラの利用頻度が高いため、タブレットのカメラはあまり利用されないように考えられがちだ。しかし、海外のユーザーや訪日旅行者を見ていると、タブレットでも積極的にカメラを使う人が多く、ちょっと驚かされることが多い。そういったニーズを踏まえてか、今回のiPad Air 2では背面に備えられた「iSightカメラ」のスペックが向上している。5枚構成でF値2.4のレンズは同じスペックだが、センサーが従来の5Mピクセルから8メガピクセルに強化され、iPhone 6/6 Plusにも搭載されたタイムラプスをはじめ、1秒に10枚の写真を撮影するバーストモード、120fpsのスローモーションなどの新しい撮影モードもサポートされる。iPad AirやiPad Retinaディスプレイと撮り比べてみると、HDR撮影をオフにした状態でも明暗差のあるシーンでの暗い部分が再現できたり、全体的に写真がクリアに撮影できるなど、明確に差がある印象だ。iPhone 6/6 Plusとまったく同じとは言えないが、少なくともほぼ同じレベルの写真が撮れると考えて、差し支えなく、タブレットに搭載されたカメラとしては十分すぎるポテンシャルを持っていると言えそうだ。

iPad Air 2のカメラ機能

 一方、自分撮りやFaceTimeなどで利用するFaceTime HDカメラは、イメージセンサーのスペックこそ、iPad Airと同じであるものの、光を81%多く取り込めるF値2.2のレンズを採用し、顔検出機能を強化するなど、内容的にはまったくの別物として仕上げられている。実際に撮り比べてみると、顔の検出も非常に早く、室内でも十分な明るさで撮影することができている。旅先やパーティなどで、自分を入れつつ、周囲の様子も撮るようなシチュエーションでも臨場感のある撮影ができそうだ。ちなみに、これはiSightカメラにも共通することだが、iPad Air 2ではイメージセンサーで受けた信号の画像処理にA8Xチップが使われ、ノイズリダクションなども強化されているためか、人物や風景を撮影したときも従来のiPad Airよりも自然な色合いで撮影できたことも付け加えておきたい。

 また、iPad Air 2に新たに搭載されたハードウェアとしては、ホームボタンに内蔵された指紋認証センサー「Touch ID」が挙げられる。Touch IDはiPhone 6/6 Plusにも搭載されているため、改めて説明するまでもないが、パスコード入力の代わりにロックを簡単に解除できるほか、App StoreやiTunes Store、iBooksでのApple IDとパスワードの入力にもTouch IDを利用することができる。これに加え、対応アプリについては起動にTouch IDの入力を求めるようにすることもできる。特に、iPad Air 2のようなタブレットの場合、パーソナルユースやビジネスユースだけでなく、家庭でのファミリーユースにも利用することが多いが、その場合、子どもに使われたくないアプリやプライバシーを守りたいアプリをTouch IDで制限することができる。Touch IDはiPhone 6/6 Plusに欠かせない機能のひとつだが、iPad Air 2とiPad mini 3にとっても非常に有用かつ便利な機能と言えるだろう。ちなみに、iPad Air 2と同時に発表されたiPad mini 3は、従来のiPad mini 2(iPad mini Retinaディスプレイ)にTouch IDを搭載したもので、その他の部分はiPad mini 2とまったく同じ仕様となっている。

iPad mini 3にTouch ID

最強のワイヤレス環境

 iPhoneは初代モデル以降、着実に進化を遂げてきたが、特にワイヤレス環境についてはできるだけ1つのデバイス(端末)で、より多くの通信方式や周波数帯域をサポートし、ユーザーがさまざまな環境で利用できるように取り組んできた。その考え方は当然、一連のiPadシリーズにも継承されており、今回のiPad Air 2はまさに「最強」とも言えるワイヤレス環境を実現している。

 まず、Wi-Fi+CellularモデルのLTEネットワークへの対応については、iPhone 6/6 Plusの仕様を継承しており、Category 4準拠の受信時最大150Mbpsの高速通信が利用可能で、対応する周波数帯域(バンド)も20と圧倒的に多い。国内各社のLTEネットワークにも対応するが、新たにTD-LTE方式とバンド41(2.5GHz帯)がサポートされたため、UQコミュニケーションズのWiMAX 2+、Wireless City PlanningのAXGPのネットワークもiPhone 6/6 Plusと同じように利用できることになる。これに加え、国内では来春以降に運用が開始される予定の700MHz帯にも対応しており、将来的にも利用できる周波数帯域が拡がることになりそうだ。

 LTEネットワークの対応バンドの多さは、国内で利用する限り、それほど大きな要素ではないが、海外などに渡航したとき、国内携帯電話事業者の契約であれば、LTEローミングで利用できるエリアが増えるうえ、Appleが販売するSIMロックフリー版では、従来モデルよりも多くの国と地域でLTEネットワークが利用できることを意味する。もちろん、プリペイドで利用する場合はSIMカードの入手などの手間がかかるが、さまざまな国と地域で利用できる環境が整っていることは、iPad Air 2の隠れた魅力のひとつと言えるだろう。ちなみに、国内で販売されるiPad Air 2のSIMロック対応の詳細は、まだ明らかになっていないが、従来と同じ仕様が継承されるのであれば、SIMロックの対象となるのは国内の携帯電話事業者間のみで、海外渡航時に海外の携帯電話事業者のSIMカードを挿し、利用することは可能になると考えられる。

 ところで、国内のユーザーには当面、関係ないことになるが、米国と英国で販売されるiPad Air 2については、「Apple SIM」と呼ばれる独自のSIMカードが付属する。Apple SIMは元々、「ソフトウェアSIM」として、3GPPなどで標準化が進められていたものをベースにしており、1枚のSIMカードでさまざまな携帯電話事業者と契約することができる。たとえば、米国でiPad Air 2を購入したユーザーは、iPadの画面からオンラインサインアップののような形で、AT&TやSprint、T-Mobileのいずれかの携帯電話事業者のデータプランを契約することができ、英国に渡航したときはEEとの契約が利用できるという。今後、Apple SIMが他の国と地域に展開されるのかどうかはわからないが、世界各国に拡大することで、携帯電話事業者のビジネスの在り方を大きく変えてしまうかもしれない。

 Wi-Fiについては、従来のIEEE802.11a/b/g/nに加え、最新のIEEE802.11acに対応し、最大866Mbpsの高速通信を可能にする。IEEE802.11acはすでに対応する無線LANアクセスポイントが数多く販売されており、iPad Air 2をより快適に利用したいのであれば、ぜひ光ファイバーなどのブロードバンド回線と共に、自宅などに設置しておきたいところだ。

 また、このWi-Fi環境を活かす機能として、iOS 8が搭載されたiPhone 6/6 Plus同様、テザリングが使いやすくなっているのも見逃せないポイントだ。これまでテザリング機能を利用するには、インターネット接続を提供するスマートフォン側でテザリングをオンに切り替え、相乗りする側の端末で接続先を選び、パスワードなどを入力する必要があった。しかし、iOS 8がインストールされた環境では、同じApple IDが設定されていれば、Wi-Fiの候補一覧から簡単に接続できる「Instant Hotspot」という機能が利用できる。この機能はiOS 8が搭載されたデバイスや、Mac OS X YosemiteがインストールされたMacで利用できるため、iPad Air 2以外にこれらのデバイスを持つユーザーは、非常に快適なテザリング環境を得ることになる。

Mac OS X YosemiteがインストールされたMacBook Airのメニューバーには、同じApple IDを設定したiPadやiPhoneが表示され、簡単にテザリングが利用できる

 たとえば、iPhone 6/6 PlusユーザーがiPad Air 2のWi-Fiモデルを利用している場合、iPhoneがカバンや胸ポケットなどにしまってある状態でもiPad Air 2からiPhoneのテザリングをオンに切り替え、インターネットに接続することができる。あるいはiPad Air 2のWi-Fi+Cellularモデルを契約しているユーザーがMacBook Airなどを利用している場合、MacBook AirのメニューバーからiPad Air 2を選び、同じようにテザリングでインターネット接続ができるわけだ。各携帯電話会社のデータプランで選んだデータ通信量には十分に注意する必要があるが、この連携はかなり実用的であり、iPadやiPhoneユーザーがMacBook AirやMacBook Proを欲しくなる要因のひとつになるかもしれない。

iPad Air 2を持って、旅に、仕事に、毎日に

 スマートフォンやパソコンなど、私たちは身近なデジタルツールによって、日々の生活や仕事を快適かつ便利にすることができている。しかし、スマートフォンやパソコンが便利であることがわかるからこそ、もっと違うシチュエーションで活用したい、もっと快適な環境で使いたいという思いも生まれてくる。そんなユーザーのわがままに応えてくれるのがタブレットであり、その真打ちとも言えるのがiPadだ。

 今回のiPad Air 2は、これまでのiPadで支持されてきたものを継承しながら、定番の地位に甘んじることなく、さらなる薄型化や軽量化、ハイスペックの追求など、一切の妥協をすることなく、しっかりと進化を遂げたモデルだ。そして、その進化をiPad本体のみに求めるのではなく、iPhoneやMacなど、他のデバイスとの連携にも拡げ、新しいモバイルコンピューティングの世界へ拡大しはじめていることも注目すべきポイントだ。マルチデバイス時代のユーザー体験がどうあるべきなのかという方向性を指し示しており、ユーザーとしても使うことの楽しみがさらに拡がっていきそうな印象だ。

 今回はiPad Air 2を中心に解説したが、従来モデルからTouch IDを搭載して使いやすくなったiPad mini 3も同じように他の機器との連携が可能であり、モビリティにも優れた製品だ。どちらの製品もビジネスからプライベート、日常から出張、旅行など、さまざまなシチュエーションで活用できる製品であることは間違いない。ぜひ、店頭で実機を手に取り、新しいiPad Air 2とiPad mini 3の世界を体験していただきたい。

iPad mini 3

法林岳之

1963年神奈川県出身。携帯電話をはじめ、パソコン関連の解説記事や製品試用レポートなどを執筆。「できるWindows 8.1」「できるポケット docomo AQUOS PHONE ZETA SH-06E スマートに使いこなす基本&活用ワザ 150」「できるポケット+ GALAXY Note 3 SC-01F」「できるポケット docomo iPhone 5s/5c 基本&活用ワザ 完全ガイド」「できるポケット au iPhone 5s/5c 基本&活用ワザ 完全ガイド」「できるポケット+ G2 L-01F」(インプレスジャパン)など、著書も多数。ホームページはこちらImpress Watch Videoで「法林岳之のケータイしようぜ!!」も配信中。