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買い度の高いUSBワンセグチューナー「SEG CLIP GV-SC310」

スタパ齋藤
1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコ ンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称 衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。


買い度の高いUSBワンセグチューナー

 今回のブツはUSBワンセグチューナー、アイ・オー・データ機器のSEG CLIP GV-SC310。iPhone 3Gユーザーの俺としては「ソレってもしや超便利なのでは!?」という機能があったので、製品版にほぼ近い試用版を借りて使ってみた。

アイ・オー・データ機器のSEG CLIP GV-SC310。PCにUSB接続すれば、PCをワンセグ受信機/録画機として使えるというハードウェアだ。対応OSはWindows Vista/XP SP2以降(ともに32ビット版)。標準価格6615円

 USBワンセグチューナーは、もはや各社から発売されまくりであり、とりわけ珍しいハードウェアでもなくなった。が、このSEG CLIP GV-SC310はイカス。わりと買い度が高い。ただし、iPhone 3G/3GSやiPod touchを使っていて、かつ、テレビ視聴好きなら、という条件が付くが。

 というのは、SEG CLIP GV-SC310でPC上に録画したワンセグ番組を、無線LAN経由で、iPhone 3G/3GSやiPod touchにダビングできちまうから。文字で書くと「あ、WiFiで録画をコピーなのね」的な地味さであるが、実際に試してみると「おっ!!」てな新鮮さを伴った利便を実感する。

 てなわけで以降、SEG CLIP GV-SC310の使用感などについて書いてみたい。



サクッと使い始められるスリムなチューナー

 SEG CLIP GV-SC310(以下、GV-SC310)のセットアップは容易で、付属のサポートソフトCD-ROMをPCに入れ、必要なソフトウェアをインストールする程度だ。インストール中、GV-SC310本体を接続する旨の表示がなされるので、ソレに従えばほぼセットアップ完了。

付属のサポートソフトCD-ROMをPCに挿入すると、このような表示がなされる。ほとんどの場合、[自動インストール]をクリックすればよい この先はウィザードに適宜従うっていうか、ウィザードがほぼ全部やってくれる ソフトウェアインストールの途中、GV-SC310本体の接続を要求されるので、それに従う。と、だいたいセットアップ完了となる

 以降、インストールされたソフトウェア(SEG CLIPなど)を使い、ワンセグの視聴や録画が可能になる。なお、SEG CLIP使用開始時に一度、受信地域などを設定してのチャンネル設定作業(自動)が要る。

GV-SC310でのワンセグ視聴/録画時に主に使うことになるSEG CLIPソフトウェア。PC上のワンセグテレビであり録画端末って感じのソフトですな 録画した番組はSEG CLIPのinfoBox機能で手軽に管理・閲覧できる。SEG CLIPソフトウェアは全体的にサクサク動作するという印象 SEG CLIPの主だった機能は、同時にインストールされるWindows Vistaガジェットでも利用できる。左のガジェットで番組の視聴ができ、左のEPGガジェットで録画予約などを行える。もちろん、サイドバーに格納することもできる

 全体的にスムーズに使い始められますな。SEG CLIPアプリケーションのインターフェースは、わりあいシンプルで理解しやすい部類。使用開始後、アレコレと興味本位でイジっていれば、ワンセグ視聴〜録画までスンナリと試すことができるだろう。

 ちなみに、GV-SC310の本体およびその付属品は、今時的USBワンセグチューナーとして大きな文句・不満はナイという印象。本体は非常にスリムだが、ロッドアンテナを搭載する。またロッドアンテナを抜いて、付属の外部アンテナ(ケーブル長3m)をつなげば、受信感度を高めることができる。それでも受信できない場合、付属のF型コネクタ変換ケーブルを使って家庭用地デジアンテナに接続する。

本体サイズは約18×70.3×8.4mm(突起物含まず)で、質量は約14g(ロッドアンテナ含む)。USBワンセグチューナーとしては非常にスリムな部類だ ロッドアンテナはこのように伸縮する USB接続時は、USBコネクタキャップを本体の反対側に留めておくことができる
ケーブル長3mの外部アンテナが付属する。受信感度が悪い場所では、この外部アンテナを窓際などに設置する。外部アンテナの底面はマグネットになっている 自宅などで使う場合、地デジアンテナとGV-SC310を直接接続するのが無難だろう。そうする場合に使う変換ケーブル(F型コネクタ変換)も付属する USB延長ケーブルも付属する。長さは1mで、しなかやで扱いやすいケーブルだ

 なお、気温約29℃の室内でGV-SC310を連続的(連続視聴)に使用してみたが、GV-SC310本体が熱くなるという印象はない。都度、意識的に本体に触れてみたが、ホンノリと温かいというくらい。

 てな感じで、ここまで、USBワンセグチューナーとしてはとくに難点は見られなかった。てか、サイズも付属品も、ソフトウェアの使用感も、コナレ度の高い製品だと感じられる。



iPhone 3Gへの番組コピーが楽勝過ぎな件

 GV-SC310について、いちばん試してみたかったのが“iPhone 3G/3GSやiPod touchへの録画番組のダビング”である。

 iPhoneとかに動画を入れる方法はいくつかある。が、多くのケースで動画ファイルのエンコードが要ったり、iTunes→iPhoneなどへのコピーがイマイチ速くなかったり、面倒や手間が多めなのが気になることろ。

 GV-SC310の場合も、ダビングはできるものの手間や時間がかかったら……ヤだなぁと思っていた。のだが、試してみたら、それらの杞憂は全削除された。

 ぶっちゃけ、GV-SC310で録画した番組をiPhone 3Gに転送する作業、作業と呼べないほどカンタンであった。これなら、例えば就寝中とかに録画しておいた番組を、朝の身支度をしつつPC→iPhoneとかにダビングするのもフツーにアリだと感じた。

 具体的な手順としては、まずiPhone 3G/3GSやiPod touch側に、TVPlayerという無料アプリをインストールしておく。GV-SC310でのワンセグ録画をためたPC側は……とくに何か準備する必要ナシ!! なのであった。あとは、iPhoneなど側でアプリをチョチョイと操作するだけ。

 ただし、環境として、PCとiPhoneが同じ無線LANネットワークを介して接続されている必要がある。

iPhone 3G側でVPlayerを起動すると、GV-SC310でワンセグ番組を録画したPC(上のサーバー)が検索される。ユーザーはサーバーの設定などは一切不要ってトコロがお手軽だ 発見されたサーバーを見ると、録画済みの番組がリストアップされる。ので、iPhoneなどにダビングしたい番組を選んでいく [ダビング開始]をタップすると、サーバー(GV-SC310を使っているPC)から録画番組がダビングされる iPhone 3Gのなかにワンセグ録画番組がダビングされたの図
iPhone 3G上で録画番組を再生しているの図 画面をタップすれば送り戻しなどができるようになる、のは、iPhone 3Gでほかの動画を再生するときと同様だ

 ホントに物凄くラク。こーゆーコトなら鋭意ワンセグで番組を録画しまくりたいなぁとか思った拙者である。

 ちなみに、ダビングにかかる時間だが、拙宅環境では約30分の番組をダビングするのに約2分30秒前後かかっている。ファイルとしては80〜90MB程度になるが、ダビング操作は全てiPhone 3G側で行えるという点が快適だ。PCとiPhone接続して、PC側で操作して、転送待って、PCからiPhoneを抜いて……という複数の小さな面倒が一切ナイという点が痛快だし、ヒジョーに実用的だと感じる。



SEG CLIPの使い勝手など

 iPhone/iPod Touchで録画番組見てぇ〜と考えていた人には、GV-SC310、かな〜り買いたくなるし、手を出しやすい価格ですな。ただ、買って使うとなれば、GV-SC310の使用感の中核になると思われるSEG CLIPソフトウェアの使い勝手が気になるところ。

 ソフトウェアの使い勝手は人それぞれ感じ方が違うと思うが、以下、ご参考までに拙者的SEG CLIP雑感を並べてみた。

 まず、ソフトウェア全体の動作だが、拙者のノートPC(ソニーVAIO typeT/VGN-TZ90NS/Core2Duo U7600 1.20GHz/2GB RAM)で使ったところ、前述のように全体的にサクサクと動作する。ただし、受信感度が高くない場所だと、選局動作に数秒からそれ以上の時間がかかる。

 SEG CLIPのソフトウェアとしての機能・使用感は、十分成熟しているという印象だ。画面サイズはほぼ自由自在だし、アイコン類も適切な位置・サイズで並んでいると感じた。オプション設定なんかもわかりやすいですな。

映像表示サイズ100%の状態。これより縮小することはできない(メニュー類は非表示にできる) 一般のウィンドウと同様、四隅をドラッグして表示サイズを調整できる typeTの画面ほぼいっぱいに表示サイズを拡大した状態。これ以外に、映像のみのフル画面表示も可能だ
設定画面。項目数は多いが、平たい表現で書かれているので理解しやすい 映像の調整も可能。PCのディスプレイに応じて、細かな映像調整を行える CMスキップ秒数やタイムシフト機能の有効時間なども細かく設定できる。

 設定関係で言えば、使い慣れてくると映像表示部の右クリックによりコンテキストメニューが表示され、そこから使いがちな設定類を即呼び出せたりする。まあ、今時的なUSBチューナー用ソフトウェアとしてはフツーではあるが、ヘタな動画ビュワとかと比べると、さすがに細かな部分の操作感のコナレ度が高い。

SEG CLIPの細かな機能変更は、ウィンドウ上の右クリックで表示されるコンテキストメニューからも行える 映像表示をワンセグのドットバイドット、つまり100%表にすることも(もちろんだが)できる 200%表示も2クリックで
映像表示ウィンドウは、必要に応じてさまざまなスタイルに変えられる。これは映像および字幕のみを表示させているところ マウスオーバーでチャンネル変更ボタン類をパッと表示させることができる。チャンネル表示は表示状態で固定することも可能 アイコンをクリックすれば情報表示が
例えば情報表示ウィンドウの右上、気象情報をクリックすると…… このように天気予報などの情報を見られる 週間天気予報もOK。ほか、さまざまな情報を閲覧できる

 ちょいと前のこのテのソフトだと、ワンセグの情報表示がトロかったり、ココはコンテキストメニュー使えるのにコッチはダメってナゼ? 的な“まだブラッシュアップ途上ですな感”があったが、最近ではそういうトコロまでしっかり作り込まれてる感じですな。

 同様に、SEG CLIPのinfoBox機能もなかなか便利。PCのHDD容量も増え、こと動画ファイルの少ないワンセグ動画だけに、とりあえず気になるものは全部録っちゃえって使い方になると思う。infoBox機能を使えば、それら録りためたコンテンツをラクに管理できそうだ。

SEG CLIPから呼び出せるinfoBox機能(のウィンドウ)。予約確認や、録画済みのコンテンツの検索を行える 最近録画した項目を表示させたところ。新しい日付順時刻のソート表示ですな 再生した項目を表示させたところ。視聴済みコンテンツを消すときに便利かも
番組ジャンル別表示も行える こちらは放送局別の表示。見づらいが、日本テレビが選択されている 番組名に含まれる文字列で録画を検索することもできる

 てな感じで、観る、録る、録った番組をあとで観る、というところまで、わりとイージーにこなせるSEG CLIPソフトウェア。

 GV-SC310は、そういう実使用上の快適さに加え、前述の“録画した番組をiPhone 3G/3GSやiPod touchへダビング”できるという魅力がある。で、メーカー価格が6615円。やっぱ非常に買いやすいUSBワンセグチューナだと思うんですけど。

2009/8/17 11:00


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