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俺的レンズ交換式デジカメ生活

スタパ齋藤
1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコ ンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称 衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。


俺的レンズ交換式デジカメ生活

 現在、どーにも手放せないデジカメが何台かある。これらは日々多用しており、ほぼ気に入っており、手放すと本格的に困ったり急いで代替機を探さねばならない存在だ。機種はキヤノンのEOS 5D Mark II、パナソニックのLUMIX DMC-GH1、それからオリンパスのペンE-P1

拙者的には絶対手放せないっていうか無くしたらすぐ新たに購入する必要のあるキヤノンEOS 5D Mark II。主にブツ撮り〜取材カメラですな。コレがナイと仕事にならないのダ これも絶対に手放せないデジカメであるパナソニックLUMIX DMC-GH1。主に取材〜猫撮りカメラ。やはりコレが無いと仕事にならなかったりする オリンパス・ペンE-P1は、何度か何となく手放そうかニャとか思ったが、よーく考えると必須の一台。いつも良い結果を出してくれちゃったりするのだ

 コンパクトデジカメにおいても手放せない機種はあるが、これらレンズ交換式デジカメ3機種は手放せない度が思いっ切り高い。ので、今回はナゼこれらのレンズ交換式デジカメを使い続けているかについて書いてみたい。

 なお、作例も掲載したが、とくに断り書きがない限り基本的に全てレタッチ済みなので、デジカメが出力する画質の評価参考にはならないと思う。スイマセン。

EOS 5D Mark II、最高

 まず、EOS 5D Mark II。2009年1月に購入し、主にブツ撮り〜取材用などに使っている。

 で、独断と偏見で言えば、コレ最高。拙者にとってデジタル一眼レフとして非常に信頼が置けるし、周辺機材の充実ぶりと実用性がキてるし、そういう性能と環境を備えつつも比較的にコンパクト(高性能デジタル一眼レフとしてはですけど)なのが最高。最高過ぎなのでマジでもう1台(バックアップとして)買おうと思っている。

キヤノンEOS 5D Mark IIは、35mmフルサイズセンサを搭載しつつデカくないサイズに抑えられたボディを持つ。ISO高感度撮影時や長時間露光時のノイズの少なさは特筆モノ 専用ワイヤレスファイルトランスミッターWFT-E4を使用可能。写真を無線でPCに転送でき、PCからの無線制御も可能なのだ キヤノンのTS-Eレンズを使える。EOSボディを買う大きな意義のヒトツですな

 EOS 5D Mark IIにこだわる理由は、購入当初はフルサイズセンサとボディサイズ。魅力的なセンサを魅力的なボディサイズに収めてるってコトですな。下に出っ張りが付いてるデカいデジイチは苦手なんスよ。

 それから専用ワイヤレスファイルトランスミッターWFTシリーズの機能やその周辺ソフトの使い勝手。やや特殊なオプション品だが一度使えばヤメられない!! WFTシリーズについてはココに書いたので興味のある方はご一読を。

 これらに加え、現在はTS-Eレンズシリーズの存在がヒッジョーに大きい。コレ、レンズ面を傾けて(ティルト操作)ピント面を撮像素子面と平行以外に調節したり、レンズをずらせて(シフト操作)光軸を撮像素子面と垂直以外の方向に向けたりできるレンズ。ピント面調整やパースペクティブ調整用のレンズで、特殊だし高価なレンズではあるが、もはやコレがないと気持ち良くブツ撮りできニャい!! みたいな。

キヤノンTS-E90mm F2.8を使って撮った例。ティルトやシフトを行っていない状態では、ほかのレンズと同様に斜めの被写体の一部にしかピントが合わない レンズをティルトして撮影した例。被写体の斜めの部分全体にピントが合った。ブツ撮りに大活躍のティルト機構なのだ。 こちらは逆ティルト。敢えて被写体の一部のみにピントが合うようにすることもできる。撮像素子面と平行の被写体でも可能。モデルの目線のみ、手にした商品の特徴部分のみにピントを合わせた写真なんかを撮れるわけですな

 てな感じの特殊レンズだが、逆ティルトで撮影すると、本物の風景をミニチュアのように表現できたりすることでおなじみかも!? ともあれ、ブツ撮りには超役立つレンズであり、単焦点レンズならではの高い解像感も魅力。

 現在、24mm(の古いほう)、45mm、90mmの3本のTS-Eレンズを使っている。ただ、これらのレンズは被写体にイマイチ寄れない(マクロレンズ的な近接撮影は苦手である)ので、エクステンションチューブも使用している。

24mmのTS-Eはアイソメトリック的にビシッと垂直を出しつつ建物を撮るのに、90mmのTS-Eはケータイくらいのサイズの小物撮影に、この写真を撮っている45mmはそれより大きいモノをブツ撮りするのに使っている エクステンションチューブEF12IIとEF25II。被写体により近づいて撮れるようになるアダプタ──より高倍率で被写体を撮れるようになる エクステンションチューブを使えば、最短撮影距離が長めのレンズでも被写体により近づいて撮影できるようになる(編集部:撮影画像にPhotoshopで文字のせ処理をしています)

 拙者において都合の良いスペック、サイズ、周辺機材にレンズ群があるわけですな。ほかメーカーのデジイチにこれ近い使用感〜実用性を求め……るのは不可能ってあたりで、EOS 5D Mark IIは必須ツールの中核になっているというわけだ。

常用マイクロフォーサーズ機、DMC-GH1

 パナソニックのLUMIX DMC-GH1も必要不可欠なレンズ交換式デジカメである。主な用途は猫写真撮影と取材。どちらもEOS 5D Mark IIでヤレるものの、ぶっちゃけ、LUMIX DMC-GH1のほうがラクに撮影でき、撮影以外の行動に注力できたりもして、画質も上々だったりする。

パナソニックのLUMIX DMC-GH1。レンズキットDMC-GH1Kとして購入した。が、このHD高倍率ズームレンズ、ちょっと重くてGH1とのバランスが悪いニャ〜近接撮影にも向かないニャ〜、みたいな レンズ交換式デジカメでありかつ撮影時のタイムラグ僅少のライブビューでありかつフリーアングル液晶モニターが使えるのがグレイト!! コンデジのようにラクをしつつ、デジイチ品質の写真が得られるのだ フラッシュライトはDMW-FL500を使用中っス。GN50と十分な光量があるので、取材や猫撮り時のバウンス撮影も現実的

 LUMIX DMC-GH1を使い始める前、旧機種のLUMIX DMC-G1使ってたんですよ。旧型も大活躍したが、新型LUMIX DMC-GH1も大活躍中。まず、猫写真撮影用カメラとして拙者内部で最強な感じである。

 仕事でも趣味でも猫を撮るが、たとえばヒトと愛猫との生活総合誌ねこのきもちに寄稿する際の猫写真は全部このカメラで撮影している。

雑誌ねこのきもちに送った猫写真の一部。猫がリアルに爪を切られている写真を、鮮明かつニャわいく撮って送る必要があるのニャ!! コンデジではちょっと掲載クオリティには届かないが、LUMIX DMC-GH1+外部フラッシュならそこそこイケる こちらは猫タワー体験中の猫写真。読者様におかれましては、やはりある程度目んたま真っ黒方面で、キャッチライト(目のなかに写り込む光)があったほーが好まれると思われ

 フツー的猫写真は、人間が気が向いたときたまたま猫ちゃんがナイスな表情とかしてたら撮ればいいだけなんだが、仕事となるとある程度良さゲな猫写真を必ず撮る必要がある。ので、かなりの枚数を撮る。もちろん時間もかかる。

 そこでLUMIX DMC-GH1!! なぜならば!! いちいち顔の位置にカメラ持ってきてファインダー覗かなくて済む=楽な姿勢で撮れる。しっかりした外部フラッシュを装着してバウンスなどしつつ撮れるので、猫の動きの瞬間を撮れる。し、猫の目にちゃんとキャッチライトを入れられる。

 また、どーもなんか、このデジカメ、非常にバランスが良くクリアなJPEG画像を生成してくれる印象がある──猫の細かい毛も美しく描写してくれる。あと、カメラ自体の動作音が静かな点も、猫を無闇にコーフンさせないよーな気もする。

こちらはLUMIX DMC-G1(旧型)+外部フラッシュで撮ったスタパブログ用のショット。G1とGH1、どちらも猫撮りカメラとして非常に便利なのだ テーブルの下にいる猫をG1+外部フラッシュで。色かぶりが出たが、レタッチで対応している。夜間の猫は瞳孔が開いてニャわいいですな 夜に猫草を食べさせてもらっている様子。これもG1+外部フラッシュによるもの

 ともあれ、EOS 5D Mark IIじゃちょっとタイヘン&疲れそうだし、でもコンデジだと頼りないというか画質などを追求しにくいというシチュエーションで、LUMIX DMC-GH1が活躍してくれている。

 同様の理由で、取材時にもかなり活躍中だ。結局、ライターって取材中にやることが少なくないんですな。会話しつつメモ取りつつICレコーダーをプチ気にしつつ物品や人物などを撮りつつ、みたいな。

 カメラマンが別にいれば話が変わるが、いろいろなコトしつつ撮影ってコトになるとLUMIX DMC-GH1がラク。猫撮影時と同様……とか書くと取材に対応してくださった方々に失礼だが、でも書くが、撮影以外のことに注力しつつ写真の質も得られるという実用性から、LUMIX DMC-GH1を愛用している。

こちらは取材中の様子。(株)エンジニアでポケットベンダーTV-40の説明を受けているところだが、話を聞きつつの画像メモ〜掲載用にLUMIX DMC-GH1+外部フラッシュが活躍中 こちらはサンハヤト(株)で高機能ブレッドボードSRX-32PSの説明を受けているところ。「裏はこんな感じで半透明です」てな話を聞きつつ撮るとき、LUMIX DMC-GH1だと“聞きつつの姿勢でサッと撮れる”のが実用的だ 大阪・日本橋の電子部品店デジット店内を(フラッシュを使わずに)撮影したもの。LUMIX DMC-GH1はEOS 5D Mark IIほどは暗めの場所に強くないものの、コンデジなどと比べたらずっとノイズが少ない。店舗内の照明が直接当たらないような場所でも十分クリアに撮影できる

 ただ、画質についてはEOS 5D Mark IIのほうがずっといいと思う。まあ当然ちゃぁ当然だが、そのあたりは画質vs手軽さのトレードオフ。あと、G1やGH1は、コンデジほどではないが、ISO感度をちょっと上げると画像が荒れがち。一方でISO感度高くしても不思議なほど画像が荒れないEOS 5D Mark II。なので、場合によってはEOS 5D Mark IIを取材に使うこともある……若干疲れながらですけどネ。

マイクロフォーサーズ機つながりでE-P1

 オリンパスのペンE-P1も、な〜んか手放せないレンズ交換式デジカメになっている。手放したい気がするんだが、じゃあ手放そうと思うといつも、ん〜む手放しに〜く〜い〜という状況になるのだ。

オリンパス・ペンE-P1。レンズとしてM.ZUIKO DIGITAL ED14-42mm F3.5-5.6が付属するレンズキットを購入した 若干特殊な機構のレンズで、使用前にロックを外して鏡胴を伸ばす必要がある ボディサイズは120.5×70×35mmで質量は約335g。デジイチと比べたら小型軽量だが、コンデジから見れば大きめ重めだったりはする

 手放したいかもしれない理由は、レンズ交換式デジカメいっぱい持っててもなぁ、ということ。あと、正直なところ、拙者この外観イマイチ好きじゃないんですな。単体としてはカッコイイと思うものの“PEN”の名が付くのにミョーに近未来入ってて……みたいな。ついでに、これまた正直に、オリンパス製デジカメのユーザーインターフェイスの、とくにソフトウェア面がどーも苦手。機能の置かれ方(位置やアクセス方法)が錯綜しているように感じてしまう。

 とか言いつつも手放せない理由は、独特の色を出してくれるカメラであり、EOS 5D Mark IIよりもずっと、LUMIX DMC-GH1よりもかなり、携帯性において良好なこと。デジカメとしての性能は高く、ぶっちゃけコンデジなんか及ばない画質だと思う。が、拙者的な携帯感はコンデジ+αという印象なのだ。

 つまり、まずまず気楽に持ち出せるデジカメなんだけど、得られる画質は十二分に安心感のあるもの、というか、その品位に加えて独特のイカシた味わいがあったりする。前述のように気に入れない面もあるが、しかし写真機として実用性がありつつ絵もイイ、と。

手持ちのマイクロフォーサーズレンズは、M.ZUIKO DIGITAL ED14-42mm F3.5-5.6、LUMIX G VARIO 7-14mm / F4.0 ASPH.、LUMIX G VARIO HD 14-140mm/F4.0-5.8 ASPH./MEGA O.I.S.、LUMIX G VARIO 14-45mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.の4本 M.ZUIKO DIGITAL ED14-42mm F3.5-5.6で撮影したもの。リサイズ済み、色調のレタッチはなし 同じくM.ZUIKO DIGITAL ED14-42mm F3.5-5.6で撮影。リサイズ済み、色調のレタッチはなし
同じ被写体をLUMIX G VARIO 7-14mm / F4.0 ASPH.で撮ったもの。リサイズ済み、色調のレタッチはなし。パナのレンズで撮ってるのに、よりオリンパス色が強くなったりしている。 LUMIX G VARIO 7-14mm / F4.0 ASPH.で富士山。リサイズ済み、色調のレタッチはなし。このレンズかなり気にいっております。 LUMIX G VARIO 7-14mm / F4.0 ASPH.で猫。リサイズ済み、色調のレタッチはなし

 発色をはじめとする描写の好みは人それぞれだし、RAWで撮って後で現像すればそれこそどうとでもなる。が、E-P1がデフォルト設定で出力する映像って、オリンパスE-1の頃から、なんつーか、あの、えーと“守られてきた色味”って感じで非常に好きだったりする。

 あと、6種類のアートフィルターも好き。とくにファンタジックフォーカス。ソフトフォーカスの効果を出すデジタルエフェクトだが、かなり秀逸だと思う。画像を単にぼかしたり滲ませたりしているのではなく、やや表現しにくいんですけど、ピントの芯をしっかり残したソフトフォーカスになる。

 これら6種類のアートフィルターはOLYMPUS MasterソフトウェアでE-P1のRAWデータを現像するときにも適用できるが、てゅーかなんかやっぱ、Photoshopとかで各種画像に対して汎用的に使えるプラグインとして発売して欲しいくらい気に入っている。

E-P1が生成する6種類のアートフィルター画像のひとつ、ポップアート ファンタジックフォーカス。ヒジョーに優れたソフトフォーカス効果だと思われ こちらはデイドリーム
ライトトーン ラフモノクローム。粒状感が楽しい トイフォト。トイカメラっぽくなる効果ですな。以上、モデルは百瀬みのりさん

 蛇足だが、GH1やE-P1を買った時期に、フォーサーズ系のボディやレンズを全部処分した。で、現在はマイクロフォーサーズのボディとレンズだけ持っている拙者。

 その結果としての印象は、正解だったニャ、と。フォーサーズシステムが云々って話ではなく、前述のようにEOS 5D Mark IIも使用中なんですな。さらに高品位な写真を、となればEOS系のボディとレンズを使えばいい。

 その一方で、ライトかつイージーに……でも十分な画質が欲しいというときにマイクロフォーサーズが実に便利に役立つ。何しろボディもレンズも小型軽量。操作のラクさはコンデジ似。でもレンズ交換式デジカメの画質と楽しさはしっかり持っている。

 高品位なデジタル一眼レフとコンデジの間にあるマイクロフォーサーズ。納得のいく棲み分けができたという意味で、マイクロフォーサーズに絞ってスッキリしたなぁ、というわけですな。

 以上が、拙者のレンズ交換式デジカメの現状だ。少しでもご参考になれば幸いである。レンズ一体型っていうかコンパクトデジカメの俺的現状も書きたかったが、長くなっちゃったのでまたいずれ。

2009/11/9 11:00


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