記事検索
連載バックナンバー

Apple TVがスンゲく楽しい件

スタパ齋藤
1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコ ンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称 衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。


Apple TVがスンゲく楽しい件

 2010年11月11日に発売されたアップルのApple TV。8800円で買えるってことで、わりとナニも考えずに興味本位でポチッとした拙者だが、コレがまあ非常に楽しい!! ので、今回はこの新型Apple TVについてレポートしてみたい。ちなみにこの“新型Apple TV”は、旧型となるHDD内蔵型Apple TVとは少々違う製品であり、またその旧型Apple TVってまだ店頭にあったりもするんで、ご購入時にはご注意を。

アップルのApple TV。ハイビジョンテレビとiTunes/iPhone/iPad/iPod touch/ビデオオンデマンドサービスをつなぐSTB(セットトップボックス)的製品。価格は8800円

 Apple TVとは何か? イロイロできる製品だが、言わば「iPhone/iPad/iPod touchといった端末上のコンテンツ、iTunesのコンテンツ、それから独自のVOD(ビデオオンデマンド)サービスをハイビジョンテレビで利用するためのアダプタ」てな感じ。

 要は、Apple TVがあればハイビジョンテレビでHD画質のVODサービスを使えて、iTunes上の動画や音楽や写真なんかをハイビジョンテレビで楽しめて、さらにiPhone/iPad/iPod touch上にあるコンテンツもやっぱりテレビに出せて、じつはYouTubeやインターネットラジオなんかも視聴できたりもする。

Apple TVはこのように手のひらサイズ。具体的なサイズは高さ23×幅98×奥行き98mm、質量は272g。まさに小箱。常時携帯可能したくなる小ささのセットトップボックスなのであった 端子類は左から、電源、HDMI、光オーディオ出力、イーサネット(10/100BASE-T)。デジタルテレビへの接続はHDMIで一発ですな。家庭内LANとは有線でも無線(802.11a/b/g/n)でもつなげられる 付属のリモコンはアルミ製でステキな感じ。外観は非常にシンプルだが、リモコンとしての機能もシンプルで、ある観点からは機能不足を感じる。ただ、その対処策もいくつかある

 Apple TV、多機能な小箱なんだが、使ってみたら超愉快。拙者の場合はVODサービスで映画観て、YouTubeで猫動画萌えして、ときにはパソコン上(iTunes上)の音楽を再生したりして、我ながら意外なほど活用中……というか遊び中である。てなわけで以降、Apple TVの具体的な機能や使用感を見ていこう。

設定は超簡単!! いや、超難しい!?

 拙者的観点でApple TVセットアップ時の印象を言えば、スゲくラクだと言えよう。ハイビジョンテレビとApple TVをHDMIケーブルで接続し、Apple TVに付属の電源ケーブルをつないでコンセントに挿し、あとはテレビに表示されるウィザードに従ってWi-Fi接続設定を済ませる。これだけでApple TVを利用できるようになる。

 前述のようにApple TVは非常に小型だが、電源はACアダプタとかじゃなくてストレートの電源ケーブルだけでいい(ACアダプタ部内蔵)ってのもナイス。Apple TVからは線が2本しか出なくてスッキリ!! なのであった。

 ともあれ、以下に初期設定手順を写真で示してみる。

電源投入直後の表示。まずは使用言語選択ですな 付属のリモコンを操作して日本語を選択 次いでWi-Fiネットワークを自動的に検索/表示
使うネットワークを選び、セキュリティタイプを選択 パスワードを入力。リモコン操作が少々煩わしいかも パスワードを入力し終えたら[完了]を
設定したWi-Fiアクセスポイントに自動接続 接続完了。利用状況情報をアップルに送るかどうかはご自由に これで主な機能を使えるようになった

 ノートパソコンをWi-Fiアクセスポイントにつなぐ程度の手順ですな。何度かやったことがある人なら「カ〜ンタン♪」てな感じ。

 だが、現在はWi-Fiがフツーに普及しまくりであると同時に「(WPSなどにより)Wi-Fi設定とか自動なのがフツーでしょ」って思っている人が非常に多い時代。なんでApple TVはWi-Fi設定が昔ながらの手動オンリーなんでしょうな。ダメじゃん。この一点で「Apple TV買ったけど最初から意味わかんなくて使い始めることさえできなかった」というサイテーな印象を与えてしまう可能性も否めないので、ぜひ改善して欲しい。

 でもまあ、Apple TVとルータなどをイーサネットケーブルでケーブル接続すれば、上記のようなパスワード入力は無用。Apple TVから線が3本出ちゃうことになるが、容易に使い始められるので、面倒がイヤならケーブル接続でヒトツ。

映画をレンタルしてみる

 前述の初期設定が済めば、Apple TVの主だった機能を使えるようになる。たとえばハリウッド映画のレンタルあたり。

初期設定終了後、たとえば映画レンタルサービス(VODサービス)をすぐに使い始められる 比較的に新しい映画も多い。人気順などを中心に多数の映画からレコメンド作品を一覧できる 映画は短時間のプレビューも可能。プレビューするだけならもちろん無料っス
ジャンル毎に映画を一覧したり、タイトルで検索していくこともできる ジャンル分けはこんな感じ。ジャンルはiTunesの映画ジャンルとだいたい同じ 拙者的には観たい映画が何本もあり「はァ?」的な映画が少ないのが好印象

 Apple TVで利用できるVODサービスは、iTunesストアアカウントで使う。このVODサービス、Apple TVから使うと映画のレンタルのみ可能だ。iTunes(つまりパソコン)から使えば購入もレンタルも可能。価格は作品により異なるが、レンタルが200〜500円、購入が1000〜2500円となっている。

 ちなみにiTunesで映画をレンタルしたり購入したりした場合、iTunesが起動中であればパソコン→Apple TVへそれら映画をストリーミング再生可能だ。また、複数台のApple TVを使っている場合、ある1台のApple TVからレンタルした映画は、ほかのApple TVでも再生できる(同じiTunesストアアカウントでレンタル/購入した場合)。

 映画のレンタルは超お手軽。手軽すぎてビシバシとレンタルしまくって請求額がヤバめになりがちなほどだが、さておき映画レンタルの手順を写真で見てみよう。

観たい映画を選択してポチッとな。「インセプション(字幕版)」を選んでみた ポチッとすると映画の詳細情報を見ることができる 短時間のプレビューも可能。プレビューだけなら無料
観た人のレビューなんかも読めたりする 俳優名などからその俳優が出演しているほかの作品を調べることもできる じゃあこの映画をレンタルしましょう。レンタルのアイコンをポチッとな
レンタルにはiTunesストアアカウント(IDとパスワード)が必要。それを入力する Apple TV上にアカウントを保存し、次回から入力を省くこともできる 初回はクレジットカードのCVVコード(セキュリティコード)の入力も必要になる
レンタル直後。ムービーをApple TV内にダウンロードしているようだ 間もなくダウンロードが完了し、再生可能な状態になる レンタル期間中はこのようにレンタル中の作品が表示される

 てな感じ。ラクですな。VODサービス特有のレンタルスタイルがあり、Apple TVの場合は「レンタルしてから30日以内に視聴を始めなければならず、視聴を開始してから48時間以内に視聴し終える必要がある」ということ。なお、この制限内なら何度でも繰り返し観ることができる。

 言い方を変えれば「観るようと思ってレンタルしたけど、用事ができて数日観られない。でもレンタルから30日以内ならいつ観始めても良い」という利便があり、また「観始めてから48時間以内なら時間の許す限り何回でも繰り返し観られる」てなわけですな。

 Apple TVのVODサービス、レンタル料金面での印象を言えば、拙者的にはまずまず良いと思う。もちろん、さらに安いほーが有り難いが、現状でも好印象の映画ラインナップであり、つい払っちゃったりする料金だし、巧いバランスなのでは、と。レンタルビデオ店に2度足を運ぶ面倒と時間、それから「今スグと観たい!!」という欲求を叶えてくれる良さまで考えれば、納得できるレンタル価格だと感じられる。

テレビをネット端末にする

 Apple TVはウェブ上の特定のサービスを使うためのインターフェースにもなる。たとえばYouTubeの動画を閲覧できたり、mobilemeのギャラリー(写真/ビデオ)やflickrの写真を観ることができる。Podcastやインターネットラジオも聴けますな。

クロスメディアバー的なUIのインターネットカテゴリにYouTubeなどへアクセスする機能がある YouTubeにアクセスしたところ。YouTubeの基本的な機能のみが使えるようになっている ユーザーアカウントを使ってログインすれば、お気に入り動画などを容易に再生可能
文字入力時のリモコンの操作性などは悪くないが、ん〜、付属リモコンだけだと力不足 ようやくログオン。お気に入り登録した動画が左側にパラパラと流れたりする 基本は検索しての動画閲覧ですな。しかし付属リモコンでは日本語入力不能!!
iPhone 4を使って「ねこ」と入力し検索した結果。iPhoneなどと組み合わせると超便利化!! 1920×1200ドットの画面を額縁入りで撮影しているので、4:3の動画はこんなふうに表示される 16:9の動画を表示したところ。ハイビジョンテレビなら画面一杯に表示される

 この機能を使った結果から言えば、ヒッジョ〜に楽しめている。拙者の場合、とくにYouTubeを多用。テレビに新しくて超強力なチャンネルが追加された感じですな。ヘタなテレビ番組より4096倍程度愉快だなぁとか思うこと多々状態である。

 が、後述のホームシェアリングを行ってRemoteアプリを使えるようにしないとスゲく残念。たとえばYouTubeで画像を検索するとき、Apple TV付属リモコンだと日本語入力を行えないからだ。Remoteアプリを使えるようにすれば、iPhone/iPod touch/iPadを“Apple TV用日本語入力対応タッチ操作リモコン”として活用できるようになる。

 てか、Apple TV、iPhone/iPod touch/iPadとの併用が前提ってイメージがありますな。付属リモコンのみでも使えないことはないのだが、Remoteアプリとの併用=iPhone/iPod touch/iPadと併用すれば、Apple TVが加速的に快適になる──まずは日本語を含めた文字入力が非常にラクになるし、iPhone/iPod touch/iPadなどの画面をタップなどして快適にApple TVを操作できるようになり、ホームシェアリングの設定も行うことになるのでApple TVでiTunes/iPhone/iPad/iPod touch上のコンテンツを再生可能にもなる。ともあれ、Remoteアプリを使えるようにする手順をちょいと見てみよう。

まずはRemoteアプリを利用可能に。同時にホームシェアリング設定も完了することになる Apple TVのリモコン系機能はイカシてる。リモコン追加機能がとりわけ凄かったりも とにかくRemoteアプリ(Remote App)を使えるようにする
Remoteアプリを利用可能にしようとすると、このようにホームシェアリング設定も行うことになる ホームシェアリングの設定は簡単。iTunesストアアカウントを入力する程度ですな iTunes側のホームシェアリングを「入」にすればApple TVでコンテンツを再生できる
こんな感じで、Apple TVからiTunes上のコンテンツを聴いたり観たりできる 音楽にアクセス。このとき、もちろん、MacやPC側ではiTunesを起動しておく必要がある iTunes上のムービーも再生可能。ほか、Podcastや写真などもApple TVで再生できる
試しに音楽を聴いてみましょう〜 この曲にするニャ♪ てな感じで「テレビでiTunesできる」ようになる ところで、使用中のApple TVには名前を付けて見分けやすくすることができる
Remoteアプリ使用中。操作するApple TVを指定する必要があるので名前を付けたんですな リストから目的のApple TVを指定すると、RemoteアプリがそのApple TVへと接続する 接続が完了すると、このようにiPhoneなどの画面を操作してApple TVを使用できる

 Remoteアプリを使えるようにする過程で、ホームシェアリングの設定も済んじゃうわけですな。結果、Apple TVでiTunes上のコンテンツ(ライブラリ)を再生できるように。AirPlayによりiPhone/iPod touch/iPad上のコンテンツもApple TVで再生できるようになりますな。iTunesを使い込んでいる人ほど「うぉ〜っ、便利ぃぃぃ♪」と喜べる環境ができちゃうのであった。

 前述で「Apple TV、iPhone/iPod touch/iPadとの併用が前提」と書いたが、当初は「んも〜単体で十分使えないってどーなのよ!?」的な鬱憤があった。しかし併用したときの利便&愉快の広がり方が凄い。「なんだよWi-Fi設定かったりぃしリモコン中途半端だし」と思っていたヤツ(俺)を「Apple TV最高っ♪」とか思わせる自社機器のコラボレーション効果はスンゲく先進的と言えよう。

 ともあれ、話を戻して、Remoteアプリ使用中の写真を見てみよう。

たとえば映画レンタル時、観たい映画が決まっているなら作品名などで検索するのが効率的 しかし付属リモコンだとこのような英数字のみの原始的な検索しか行えないのであった Remoteアプリ使用中。Apple TVが検索画面になると自動的にキーボードが表示される
あとは日本語入力。Apple TV側の反応も速く、文字入力中に逐一検索が行われる このように、タイトルや俳優/監督名などで検索していける Remoteアプリを使い始めるとApple TVで使うYouTubeも一気に快適化するのであった

 てな感じのApple TV。8800円でここまで楽しめる……というかコンピュータなどでないとヤレなかったコトや、なかなかイケてるVODサービスを、テレビで楽しめるようになるのはジョリーグッドでありグレイト!! 最高にイイと感じたので拙者は2台目を購入。年末年始はとくに活躍しそうであり、そーとーオススメしたいハードウェアのひとつなのである。

2010/12/27 06:00