記事検索
連載バックナンバー

Portrait Proで顔写真を自動修正♪

スタパ齋藤
1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコ ンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称 衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。


Portrait Proで顔写真を自動修正♪

 先日ツイッターで遊んでいて、あるURLを踏んだらいつものバナー広告が。なんか顔写真を美化するソフトかなんからしい。それにしてもこのバナー、いつも出るなぁ。じゃあ、クリック!!

 そして遭遇したのが、Anthropics Technology社のPortrait Proというソフトだ。トライアル版があったので試してみた……ら!! 何コレ凄いよ!! マジすか!!

Anthropics TechnologyのPortrait Pro(v9.8)。顔写真(ポートレイト写真)のための修正ソフトウェアだ。左がbefore、右がafter。ダウンロード直販価格は4980円。無料体験版もある 暑苦しい顔ですみませんけど、拙者の顔で試すとこんな感じ。左が修正前で右が修正後。スライダー調節だけで、肌がキレイになり、シワや吹き出物は消え、白目の透明感までアップする

 Portrait Proは顔写真に特化した修正ソフトウェア。顔にレタッチを施して美化したりするソフトなんだが、恐ろしいほどカンタンに扱える。手っ取り早くその効果を見たいなら修正サンプルギャラリーをご覧あれ。

 Portrait Proを使ってみての印象は、手軽さと自然な仕上がり。

 たとえば具体的な手間としては、写真のどこが目なのか鼻なのか口なのか的なことペキキッとクリックして指示する程度(後述)。その時点で既に写真が自然な見栄えで自動修正されている。また、修正プリセットをクリックしたり、あるいはスライダーを左右に動かすだけで、さらなる修正を加えられる。

Portrait Proに顔のパーツ(目/鼻/口)を指示して作業を開始した直後。ユーザーはまだ一切レタッチ操作を行っていないが、既に肌などが修正されていることがわかる。基本、ソフト任せなのだ。(モデル:百瀬みのり) 気になる部分をスライダー操作でさらに修正することができる。たとえば[肌コントロール]の各スライダーを動かせば、シワや毛穴を消したり肌を滑らかにできる。強力な「吹き出物自動除去機能」も使える こちらは[目コントロール]。白目をより白くしたり、目の印象をシャープにしたりできる。虹彩や瞳孔といったレベルで調節できる。瞳孔の大きさや濃さを増したり、目の色(虹彩の色)を自由に変えたりすることも可能

 上の左の写真は、Portrait Proで手動でのレタッチを開始する直前のもの。ユーザーはまだ何らレタッチ操作していない状態だが、ソフトウェアによる修正が既に施されている。肌の感じから顔の形まで、ソフトウェアが「こう修正するとよかろう」的に判断し、自動修正してくれるんですな。写真のとおり、大した性能だ。

 このソフト、容易に使えるので、既に何人もの顔をPortrait Proで処理してみたが、多くのケースでこの自動修正がハマるんであった。もちろん過度に処理を施せばオカシなことになって不気味の谷現象が発生するが、全体的に4980円とは思えない「自動修正成功確率」がある。てなわけで以降、Portrait Proの機能や使用感を見ていきたい。

 

何しろカンタンなPortrait Pro

 Portrait Proは顔写真修正ソフト。通常、顔写真のレタッチ/修正となると、本格的に難しいし、時間もかかる。腕に覚えのない人が「このシワをちょっと消しましょう」とか思って頑張ってレタッチしてみても、フツーに不自然に。その不自然さが「ココにシワあったけどフォトショで消しました」と言わんばかりに目立つ。顔写真の修整は、一朝一夕にはいかない技なのである。

 ところが、Portrait Proは簡単。ド簡単に顔写真を修正できる。しかもその仕上がりが自然。率直なところ、美の価値感が若干欧米風ってところはあるものの、ほとんどの人の顔を美しく仕上げてくれる。とりあえず、四の五の言わずに、その使用手順や効果をスクリーンショットで見ていこう。

Portrait Proを起動したところ。次に修正したい顔写真を開く 次いで顔写真が女性か男性かを指定する。(モデル:saku a.k.a. hyperknit-creator) 顔のポイントとなる部位(目の端や鼻、口の端など)を指定する
このように基本となる5つの点を指定する 次いで、各パーツが青の輪郭で囲まれるように修正する 途中、このような選択肢のダイアログが現れることも
青の輪郭を正しく合わせなくても大丈夫だったりする 手っ取り早く処理したければこのままで次へ進んで良い より良好な結果を得たい場合は、しっかりと青い輪郭を合わせる
以上の作業が済めば、写真の修正(調整)を行えるようになる 初期段階で既にソフトによる自動修正が施されている 目、肌、唇とも、より美しい見栄えへ自動修正されている

 てな感じで、処理したい写真を読み込み、目や鼻や口の位置をマウスでポイントし、各パーツを囲む青い輪郭線を少し修正すれば、使用準備は完了。数分で終わる作業ですな。以降、修正を行えるようになる。

 実際には上の写真のように、修正作業準備完了の時点で、ソフトによる自動修正が施されているんですな。そしてこの自動修正がけっこー良好。「あ、もうコレでいいじゃん」ってケースが少なくない。もちろん、この自動修正をナシ(リセット)にして、全てをユーザーの思うがままに修正していくこともできる。

 さて、簡単な顔パーツ指定だけで基本的な自動修正を済ませられるPortrait Proだが、「もーちょっと修正したい」というとき、これまた簡単な方法がある。画面右のメニューの[保存スライダー]から、プリセットを選ぶという方法だ。

 Portrait Proはスライダーにより顔の各部を微調整していくソフト。たとえば顎のスライダーを左右に動かすと、顎周辺がゴツくなったり華奢になったり、みたいな。スライダーは各パーツ毎にある。

 スライダーの数はかなり多いんだが、プリセットにはその各種スライダー(調整済み)の組合せがあらかじめ入っている。ではここで、その「プリセットをクリックして得られた結果」を見てみよう。

[元の画像にリセットする]をクリックすると、左右どちらもオリジナル画像になる そこから[一般的な女性]をクリックしたところ。クリック一発で女性らしさUPな感じ!? さらに[劇的な女性]をクリック。劇的ってほどではないが、フェミニン要素が増した
[顔のスリミング]をクリックすると小顔化が可能。首も少し長くなってますな [顔色の改善]をクリックすると、顔の形などは修正せず肌のみ修正される [目を青くする]で虹彩の色を青くすることも可能。全部クリック一発で行える

 こういったプリセットを使えば、ホントに超短時間でポートレイトの修正が可能。たとえば「肌のツヤを良くして、唇の色もイキイキさせて、女性らしさを増して、就活用写真にしたい」といった要望にサクッと応えられるように思う。ともかく、こんなに簡単かつ違和感なくポートレイトを修正できるソフトなんて初めてであり、使うたびに驚いちゃう拙者である。

 ちなみに、プリセットは「各種スライダーを調節したものをひとまとめに保存」したものなので、もちろん、ユーザー独自のプリセットを作ることもできる。既存のプリセットを少しイジって、それを新規プリセットとして保存するような使い方だと効率がイイかも。

 

顔の彫りを調節可能

 Portrait Proには、さまざまな「顔写真美化機能」があり、緻密にポートレイト写真を修正していける。細かな機能は後述するとして、けっこー衝撃的なのが顔の彫りを調節できるという機能。機能名はそのまんま[顔の彫りコントロール]。顔を構成する主だったパーツの形状や位置を修正できるんですな。具体的にどんなふうに機能するかを、スクリーンショットで見てみよう。

[顔の彫りコントロール]機能により、顔の主だったパーツの形状を変えることができる。てかモデルがムサいツラですいません〜 [マスター]のスライダーを動かすと各パーツの形状などを同時に変えられる。ダイエット前後みたいな感じで顔が変わりましたな ただし、スライダーを極端に動かすと不気味な感じになりがち。スライダー操作は赤い部分に行かない程度にするのが無難なようだ
顔の各パーツを個別に変形させることもできる。これは顎を調節しているところ。かなり自然に修正をかけられるのがスゴいですな 目の([マスター]にあたる)スライダーを調整中。左右の目と眉を同時に変形させられる。片方のみ、目や眉のみの調整も可能だ 口の形を調整中。中庸な表情〜笑顔までを微調整できたり、唇の厚みなどを(上と下で個別に)微調整することもできる

 上の写真の場合、元となった顔面および表情が特殊(!?)なので、若干効果がわかりにくいかもしれない。が、普通の表情のポートレイトでこの[顔の彫りコントロール]を使うと、顔をダイナミックかつ自然に変えられることがよくわかる。顔のレタッチとか化粧とかいうのを飛び越して、もはや美容整形。無料体験版でももちろん利用できるので、ぜひ一度試して驚いたりしてみてほしい。

 

自在に美肌化、さらには目力もアップ!!

 Portrait Proで最も多用する機能は[肌コントロール]だと思う。肌を調整する機能で、いわば美肌化機能ですな。シワやシミ、毛穴、肌の凹凸から来る影などを修正〜除去し、さらには肌の滑らかさやテカリ、血色まで細かくコントロールできる。

 この機能もマスタースライダーを操作するだけで使用でき、極端なスライダー操作さえしなければ、ほとんどの人の顔の肌が一気にキレイになる。というか、一瞬で高度かつ自然なメイクアップが施される、という印象だ。

[肌コントロール]でマスタースライダーを動かしたところ。適切な自然さを伴う美肌化を手軽に行える。(モデル:百瀬みのり) 修正ブラシツールで目的の箇所をなぞるだけで、シワ、吹き出物、ほくろなどを薄くしたり無くしたりすることもできる 吹き出物除去機能を使えば、設定した強度に応じて吹き出物などを自動的に除去することができる。けっこー強力な機能だ
肌の色調を変えることもできる。これは極端な調整例だが、血色を良くしたり、赤めの顔を自然な色にしたりできる 日焼けのような肌色にすることもできる。また、日焼けした肌を美白することも可能。写真は美白(逆日焼け)にしたところ もちろん、[肌コントロール]や[顔の彫りコントロール]など、複数の修正効果を同時に重ね合わせて適用することができる

 このように美肌化を非常に容易に行えるんですな。上記写真ではわかりやすくするために処理をちょっと強めにかけているが、ほどよくかければレタッチなど処理を施したことがまったくわからないと思う。Portrait Pro全体を通しての「自然な仕上がり」は大したモンである。

 それから[目コントロール]もイカシてる。文字通り目に対する修正機能ですな。赤目除去はもちろん、白目部分を白くしたり目の(虹彩の)色を変えたり、瞳孔の濃さやサイズを変えたり、目の表情をシャープな印象にしたりと、イロイロできまくりであって「目力(めぢから)アップ」も容易だと言えよう。

[目コントロール]で白目の部分を明るくしたところ。目の印象が大きく変わった(モデル:百瀬みのり) 白目を白くしたり明るくしたりする部分(範囲)も自由に調節できる 虹彩の色のみ明るくしたところ。白目、虹彩、瞳孔をそれぞれ調整できるのだ
虹彩の色(目の色)も自由に変えられる。こういった処理は左右の目それぞれ個別に行える 瞳孔の大きさや濃さを変えることもできる 目への写り込み(反射)を入れたり、目の周辺のシャープさを増すことも可能

 目に対する調整は少しでも効果的。目は口ほどにものを言うとはよく言ったもので、目が生き生きするとポートレイト全体の印象も良くなりますな。ただ、この[目コントロール]機能、マスタースライダーのみの操作だとイマイチ良好な結果が得られない気がする。やや面倒ではあるが、個別にスライダー操作するほうが良さそうだ。

 このほか、歯の白さを増したり唇(口紅)の色を修正できる[口と鼻のコントロール]機能、髪の光沢や色を変えられる[髪コントロール]機能、擬似的な照明効果が得られる[肌照明コントロール]、それから写真全体の露出/コントラスト/彩度などを調整できる[写真コントロール]機能など、Portrait Proには多彩なポートレイト写真調整機能を備えている。

[口と鼻のコントロール]で歯を白くしたところ。違和感なく歯の白さを増せる [髪コントロール]で髪の光沢を増やし、赤みを増したところ。これも自然に仕上がる [肌照明コントロール]で肌に当たる光を調整したところ。肌の滑らかさがより際立つ

 というわけで、非常に容易かつクイックに利用できるPortrait Proだが、正直……恐ろしいソフトウェアっ!! とか思いましたよええ。ここまでラクかつ自然かつダイナミックにポートレイトを美化できるとは恐ろしい。どうして恐ろしいかは……ご想像にお任せします〜。

 ともあれ、Portrait Proでスコッと処理するだけで男性も女性も顔写真の印象が大きく変わる。激変する。一変する。使用時の手軽さも凄いんだが、その変貌後の写真が至って自然に見えるってのは何度考えても凄い。その性能にはホント驚けるので、ぜひ一度お試しを!!

2011/5/16 06:00