スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

AirMac Expressで安価&柔軟にAirPlay♪

AirMac Expressで安価&柔軟にAirPlay♪

 スタパブログにも書いたんですけど、2012年末〜2013年始にかけて「やっとマトモにiTunesとiPod」を使い始めた俺。詳細はリンク先をお読みいただきたいが、音楽聴取環境を思うとおりに整えたんですな。

 その過程で痛感したのが、アップルのAirPlayの利便。今さらの痛感でアレなんですけど、AirPlayにマジメに取り組むとアラ便利!! まあ愉快!! 今までの不便や不快や各種モヤモヤの多くを払拭できて超楽しくなった。なるほど、だから流行って……というかビシッと定着してるんですね、とか思いましたよええ。

 ちなみにAirPlayとは、iTunesやiOSデバイスで再生している音楽や動画/静止画を、家庭内LAN経由で伝送し、同じLAN内の他の機器でストリーミング再々するアップル独自の技術。家庭内LANへの接続方法は有線でも無線(Wi-Fi)でも良いので、たとえば手元のiPod touch上の音楽を向こうのAirPlay対応スピーカーから出すことができる。もちろん無線で、いちいちケーブル接続することナシに、である。

 てなわけで今回は、俺的AirPlay環境について書いてみたい。音楽のAirPlay再生限定ですけど。具体的にはAirMac Expressベースステーションと市販オーディオ機器を接続してのAirPlay利用だ。

iPad miniやiPod touchにある音楽をAirPlayにより無線で市販スピーカーに飛ばして再生。家庭内LANにAirMac Expressベースステーション(写真中央)を無線接続し、そこに市販スピーカーを接続するので、音源(iPod等)とスピーカーをワイヤレス接続できる。写真右は、オンキヨーの「GX-D90」。光デジタル入力端子を持つアクティブスピーカーだ

 既にAirPlay対応スピーカーとか多々市販されている現在なんですけど、ぶっちゃけ、どれも手を出しにくくないですか? まずどのスピーカーもミョーにお高め。それにAirPlay専用スピーカーという印象が強い。お高めで、専用品……ん〜むむむ、的な。それと、手軽にAirPlayを使い始められるのはいいが、スピーカーの選択肢という観点からするとまだまだ種類が少ない。

 AirPlay対応レシーバーやアンプの類も増えている。一部では非常に優れたコストパフォーマンスを持つ製品もあるが、全体的にはまだちょい高価な感じで、AirPlay対応スピーカーと同様に自由度の面でイマイチ感が漂ったりする。要はこちらもまだ、種類が少なく、選択肢が少ないという印象となる。

 そうなると俄然気になるのが、手持ちのオーディオ機器のAirPlay対応化。既に持ってる&気に入って使ってるオーディオ機器で、AirPlayを使いたいゼ、と。結論から言えば、AirMac ExpressベースステーションやApple TVを使えば、手持ちのオーディオ機器をAirPlay対応にできる。

 AirMac ExpressベースステーションやApple TVはAirPlay対応機器で、音声出力端子(アナログ/デジタル)もある。手持ちのオーディオ機器にこれらを接続すれば、安価かつ手軽に高音質のAirPlay環境を作れるというわけだ。

 ちなみに、アップルストア価格では、AirMac Expressベースステーションが8400円で、Apple TVが8800円。AirPlayのためだけに買うならAirMac Expressベースステーションがより好都合だと言えよう。

音源も音の出口も無線接続

 AirMac Expressベースステーション(以下、AirMac Exp)を使って柔軟性のあるAirPlay環境を作ろうというコトなんですけど、いちばん気持ちイイのが各機器を無線(Wi-Fi)接続するパターンですな。

 [音源]─(無線)─[Wi-Fiルータ]─(無線)─[AirMac Exp]

 この図式で、[音源]はAirPlay対応iOS端末やWi-Fi接続PC上のiTunesとなる。[Wi-Fiルータ]は、Wi-Fiアクセスポイントの場合もありますな。[AirMac Exp]は音の出口となり、この先にたとえばパワードスピーカーなどが有線接続されるカタチになる。

 具体的なネットワーク構成は、アップルのサイトの「Wi-Fi base stations:AirPlayおよびiTunes用にAirMac Expressをセットアップして設定する」の説明にある、「iTunesの音楽専用に、既存のWi-Fiネットワークに接続する」と同じ。AirMac Expを「無線接続の音の出口」として使うんですな。

 設定方法はいくつかあるが、MacやWindows PCなら「AirMacユーティリティ」で設定していく。MacOSでは標準ユーティリティだが、Windowsでは別途ダウンロードする必要がある。以下、Windows PCで設定を行った様子をザッとご紹介。

AirMac Expの電源を入れ、Windows PC上でAirMacユーティリティを起動。AirMac Expが自動検出される。次いで、AirMac Expの名称を決めたり、AirMac Expの設定を変更するためのパスワードを設定する。今回は既存ネットワークにAirMac Expをつなぐ設定で進めた
AirMac Expを既存LANにWi-Fi接続するんですな。AirMac Expが接続するアクセスポイントを選び、そのパスワードを入力する。基本的にはこれで設定完了
設定が完了すると、左側のリストの○印が緑色になる。AirMac Exp本体の点灯色と同じだったりして理解しやすい。登録したAirMac Expは、iOSデバイスやiTunesからの音の出力先として現れる。AirMac Expにスピーカーなどをつなげば、音楽が流れるわけですな

 ちなみに、イマイチよくわかんないんですけど、拙宅環境では「Windows版AirMac ユーティリティでAirMac Expを設定する場合は、LANとAirMac Expを有線でEthernet接続しないと巧く行かなかった」。MacのAirMacユーティリティだとケーブルを使わず全て無線で設定できるのだが……Windowsだとケーブルが必要!? すいません〜このあたり試行錯誤&度々調べたんですけど、よくわかりません〜。

 さておき、設定が完了すると、上の画像のようにiTunesやiOSデバイスのAirPlay対応アプリから、設置したAirMac Expに音楽を飛ばすことができるようになる。音源とAirMac Expは無線接続されいる。つまり、従来の音楽鑑賞にアリガチだった、音源とスピーカーなどをケーブル接続する必要が一切なくなるというわけだ。

 もうちょっと言うと、LANにつながるエリア内なら、「音源はどこにあっても良く」て、「AirMac Exp+スピーカーなどは電源さえ確保できればどこにでも置ける」のである。現実的には「コード類はAirMac Expやスピーカー周辺に何本かある程度」であり、「床にケーブルが這うようなことはほとんどナイ」のだ。凄〜くスッキリ♪

 それと、AirMac Expなどの「AirPlayに対応した音の出口」を複数用意すれば、複数のスピーカーから同時に音を出すこともできる。最大5セットまでのスピーカーから同時に音楽を流せるとのことですヨ。ただし、これができるのはiTunesのみ。

iTunes使用時、複数のAirPlay対応機器をセットアップすれば、各機器(最大5機種まで)から同時に音楽を流せる。iTunesから各機器の音量を個別に調節できる

 ちなみに、複数のスピーカーから同時に音楽を流しても、音がズレたりすることはナイですな。iTunes上で音量の微調節ができたりもするので、セッティングによっては「音楽の中に身を置くような感覚で聴く」ことができたりして愉快♪

音はイイけど、無線だと音が途切れたりも

 AirPlayで聴く音楽は音がイイ。というのは、音源からAirPlay対応機器までの音声伝送が、可逆圧縮のApple Losslessで行われているから。音源から音の出口の直前まで、音質が劣化しないのだ。

 また、AirMac Expの音声出力は、アナログと光デジタル。光デジタルで出力して、光デジタル入力対応のアンプに入力すれば、理想に近いクオリティでスピーカーから音を出せる。もちろん使うスピーカー等機器により「その理想のレベル」は変わってくるわけですけど、非常に手軽にハイクオリティサウンドを扱えることは確かだ。

AirMac Expの音声出力はアナログ/光デジタル。光デジタル出力を使えば、音源から無劣化で送られてきた音を、その品位を保ったままアンプへと送り出せる。写真中央は光デジタル入力端子を持つアクティブスピーカーGX-D90だが、こういったスピーカーと組み合わせれば、コンパクトで高音質なAirPlay音楽再生環境を作れる

 個人的に気に入っている組合せは、AirMac Expとオンキヨーの「GX-D90」のセット。機器2個でけっこー高音質なAirPlay再生環境ができる。GX-D90はアクティブスピーカー(アンプ内蔵スピーカー)なので、電源はAirMac Expとスピーカーに供給すれば良い。接続も、AirMac Exp/GX-D90間を1本の光ケーブルで、2本のスピーカー間を1本のケーブルでつなぐだけなので、非常にシンプルにセットアップできる。

 ちなみにこのGX-D90は安い所で買うと1万円チョイ。AirMac Expが8400円なので、2万円くらいでけっこー音のイイAirPlay音楽再生環境を作れることになる。

 さておき、AirPlayを使えば、これまでとは比べものにならないほどスッキリとシンプルにオーディオ環境を構築できるのだが……しかし、各機器それぞれが無線接続だと、少々問題が起きる。環境によっては「再生中の音楽が途切れたりする」のだ。

 いや、ぶっちゃけ、多かれ少なかれきっと音が途切れると思う。拙宅はけっこーWi-Fi環境が良好なほーで、Wi-Fi系トラブルはめったに起きないのだが、それでもAirPlayで音楽再生をしていると、少ないとは言えない頻度で音の途切れを経験する。

 これを解消するには、まずAirMac ExpとLANを無線ではなく有線接続にすることだろう。手順は、AirMac ExpとLANをEthernetケーブルで接続しつつ、前述のAirMacユーティリティで「ワイヤレスのモード」を「切」にすればいい。

 こうすることで音の途切れはかなり減らせると思う。ただし、AirMac Expにつながるケーブル(Ethernetケーブル)が1本増え、このケーブルによりAirMac Expの設置位置に少々制限が生まれる。また、有線接続した場合でも、音源がLANにWi-Fi接続するデバイスだと、その無線接続状況により音の途切れは起きる。

 なお、拙宅環境の場合、「LANに有線接続しているPC上のiTunes」から、「LANに有線接続しているAirMac Exp」へ音を出した場合、音の途切れは経験していない。具体的に、既に2カ月近くほぼ毎日この環境で使っていて、まだ一度も音の途切れを経験していない。全部有線だと非常に安定的に音楽を聴けるように思う。

一変した音楽再生環境

 話はちょっと戻りますけど、去年から今年にかけて「やっとマトモにiTunesとiPod」を使い始めた俺。同時にAirPlay環境も整え、仕事場や居間や寝室などにAirPlayで音を出せるスピーカーをセットアップした。結果、も〜音楽をこれまでの何倍も聴くようになり、ヒッジョーに愉快♪

 これまでも音楽は聴いたが、ちょっとしたコトで「後でいいや」と「聴くのを諦めていた」という気がする。たとえば「あの曲聴きたい」と思っても、別の部屋に移動して聴くのが面倒とか、iPod touchとイイ音のスピーカーをコードでつなぐのが面倒とか、そういう「些細な面倒」が、音楽を聴く頻度を下げていた。

 のだが、iTunes/iPod環境を整え、さらにAirPlay環境もしっかり構築すると、たとえばiPod touchを操作すれば、即、近くのスピーカーから音楽を流せるのだ。「あの曲聴きたい」と思ったらiOSデバイスを操作してAirPlayすれば……その間30秒も経っていないうちに、もう聴けているのである。

 また、AirPlayとは関係ないが、現在「ほぼ音楽専用のiOSデバイス」を3台使っている。第4世代 iPod touchをクルマでの再生専用、第5世代iPod touchは外出時用、iPad mini Wi-Fiは家の中専用&AirPlay用という感じで使い分けている。各端末には同じ曲が入っている。

 ので、実質、どこに居ても「あの曲聴きたい」という欲望をすぐ満たせるのだ。しかも、当然ではあるが、持ってない曲でもiTunesストアから即買うことができる。買った曲は各iOSデバイスに降ってくる♪ なんという音楽へのアクセス性の高さッ!!

 もービックリしました。いつの間にこーんなに多量の音楽に、こーんなに速攻でアクセスできるようになったのか、と。まあ話がAirPlayとは関係なくなりつつあるんですけど、現在は俺史上最も音楽が身近にある時代だと感じている。

 ので、最近はオーディオ機器への興味が再燃。AirPlay方面もそうだが、AACやapt-Xというコーデックを使ったBluetoothヘッドホンにも食指を伸ばし中。そちら方面も、ある程度試したらいずれレポートしてみたい。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。