スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

Windows 7/8向けのかな〜り快適なタッチパッド

Windows 7/8向けのかな〜り快適なタッチパッド

 今回のネタはロジクールの「Logicool Wireless Rechargeable Touchpad T650」(以下、T650)。Windows 7/8向けの無線式/充電式タッチパッドですな。

 本連載の前回「テンキー機能付きタッチパッド2機種を使う」で、タッチパッドをイジっていたら、タッチパッドの利便をアレコレ感じた。そして「じゃあ評判の良いT650も試そう♪」となって購入したのであった。ネット通販にて5634円だった。

ロジクールの「Logicool Wireless Rechargeable Touchpad T650」。Windows 7/8対応の無線式/充電式タッチパッド。4本指までのマルチタッチ操作に対応している。本体のほか、充電用USBケーブルとUnifying対応USBレシーバーが同梱されている

 俺の場合、MacBook Airのマルチタッチトラックパッドが超気に入っている。って、恐らくMacBookを使っている人の多くがそうだと思うが、あのタッチパッド最高♪ とか思うので、「ああいう操作感がWindowsにもあればなあ」と考えてしまう。

 また、よく「WindowsでMacのマルチタッチトラックパッドみたいなことしたいならT650がいいかもね」てな声を聞く。そうなのか、T650なのか。じゃあソレ、というコトで買ったわけですな。

 ここでイキナリ、Windows 7でT650を使っての結論から言ってしまうと、かなりイイ♪ OSが違うので比べられないが、Macのマルチタッチトラックパッドのような利便がWindows上にも加わったという気がしてくる。一般的なマウスより便利な点も多々あり、かな〜り快適に使えている。

 てなわけで以降、T650の機能や使用感を見ていこう。なお、以下ではT650をWindows 7デスクトップPCと組み合わせて使っている。

無線式&充電式で非常にシンプル

 T650は、Windows 7/8に対応した無線式タッチパッドで、4本指までのマルチタッチに対応する。PCとは「Unifyingレシーバー」でUSB接続して使う。

 Unifying(ユニファイング)は、1つのUSBレシーバーだけで6つまでの「Unifying対応ハードウェア」を無線接続できるというもの。現在愛用中のテンキーパッドN305もUnifying対応。

 既にUnifying USBレシーバーを使用中ってコトですな。この環境にT650を追加してもUSBポートが消費されないということで、俺的には都合が良いタッチパッドなのだ。

1つのUnifyingレシーバーで、6つまでのUnifying対応ハードウェアをPCに無線接続できる。オレンジ色のマークがUnifying対応の目印だ。USBポート周りがスッキリして便利っス

 タッチパッドのサイズは、横13.4×縦12.9×厚み1.2cmで、質量は210g。タッチパッド表面は特殊なガラス素材で、ボタン類はない。電源は内蔵リチウムポリマー電池。満充電状態から最大1カ月使えるという。

 第一印象は、非常にスッキリとシンプルな外観ですな。ガラス素材のタッチパッド面に触れると、指がスムーズに動いて好感触でもある。使いやすそう♪

非常にシンプルで薄い。モバイルでの使用も現実的だと思う。ボタン類は電源ボタンのみ。ほか、本体上部に充電用USBポートがあるのみだ

 細かい機能は後述するが、T650はWindowsの標準機能(ドライバ)でも使えるし、専用ドライバのSetPointソフトウェアを使えばさらに機能が高まる。

 まず、単にWindows 7/8マシンにつなげただけでも、基本的なマウスポインタ操作などができるわけですな。具体的には、左右クリック、ドラッグ&ドロップ、ホイールボタン押下(ミドルクリック)、垂直/水平スクロール、ブラウザなどの送り戻し操作、デスクトップの表示や非表示ができる。

 SetPointソフトウェアと併用した場合、さらに「できること」が増え、たとえば表示の拡大縮小やウィンドウのスナップ、ウィンドウの最大化や最小化などができるようになる。また、各機能をカスタマイズしたりオフにしたりすることもできるようになる。

 ちなみに、T650でデキるコト一覧はこちら

 SetPointソフトウェアを入れなくてもけっこー「できる子」って感じのT650なんですな。なので、たとえば他社製のマウス用ドライバソフトウェアを入れていて、SetPointソフトウェアを入れると競合しちゃうって場合でも、まずまずT650は役立つ感じである。

 だが、ぶっちゃけた話、やっぱりSetPointソフトウェアを入れたほーが何かと便利化する。ので、以降、T650とSetPointソフトウェアと組み合わせての機能や使用感について見ていきたい。

ポインタ移動、クリック、ドラッグ

 まずは基本的な操作のポインタ移動やクリック、ドラッグといった機能。初期設定では、右クリック動作は「1本指でクリックまたはタップ」、左クリックは「1本指で右下隅をクリックまたはタップ」、ホイールボタン押下(中央クリック/ミドルクリック)は「3本指でクリックまたはタップ」となっている。

 それからドラッグは「ダブルタップしてドラッグ」。当たり前だが、マウスポインタの移動は「1本指でタッチしつつその指を動かす」という、一般のタッチパッドと同様の動作となる。

SetPointソフトウェアの表示例。T650の機能設定を行える。画面右側に操作方法が動画で示されて理解しやすい。わりと細かいカスタマイズを行えるほか、特定の操作を無効にすることもできる

 基本的な機能の操作感は非常にイイ感じ。タッチパッド自体が大きめであり、表面はサラサラしたガラス素材で指の滑りも良い。感度もバッチリ。

 個人的には「3本指でクリックまたはタップ」(ホイールボタン押下/中央クリック/ミドルクリックと同等)がけっこー好き。いわゆるユニバーサルスクロールになるが、こういう好感度のタッチパッドで使うユニバーサルスクロールは実用的だと思う。

 操作感全体で思うのは、Windows 7/8用として使える大きめのタッチパッドで、こういうスムーズな操作感がある製品ってほかになかなかナイんじゃないかということ。マウス代わりに使うタッチパッドとしてはそーとーレベル高いっすよコレ、みたいに喜べるデキだ。

 ハンドリングも非常に良い。モノとしては薄く小さいので、しまいやすく、使いたいときだけ出して使える感じ。準備も電源入れるだけ、的な。「必要なときだけT650を出して使う」というスタイルを違和感なく実践できる。無線式&充電式はやっぱり便利ですのう。

 ただ、最初のうちはちょっと戸惑った。「できること」がけっこーイロイロあるので、「何をどうしたらどうなる?」的な迷いが生じる。

 SetPointソフトウェアでの設定内容をシッカリ確認して、一通り操作〜機能を確認すれば「なるほどネ」となるが、買った直後にいきなり直感的に使いこなせるというイメージではなかった。でもまあ「使用開始時にちょっと戸惑う」程度のことなんですけどネ。

水平/垂直スクロール、戻る/進む、ズームイン/アウト

 次にスクロールやページ操作、拡大縮小の機能。「2本指で上下や左右にスワイプ」すると、垂直スクロールや水平スクロールが行える。ページの戻る/進むは「3本指で左右にスワイプ」。ズームイン/アウトは「2本指でスプレッドまたはピンチ」で、アップルの言うところのピンチイン/アウトの操作となる。

スクロール系の機能の多くが実用的。機能自体を個別にオフにすることもできる。慣性スクロールは、ロジクールのマウスの「高速スクロール機能」と同様、痛快とも言える操作感と利便がある

 これらの操作もだいたいスムーズに行えて快適だと感じた。フツーにマルチタッチの利便を享受できますな。

 とりわけ良いと感じたのは、指2本でのスクロール操作時、慣性スクロールを行えること。指2本でのスクロール時、速めに指を動かしてパッと離すと、まるでページに慣性力が働いたようにスーッとスクロールし続けるという操作だ。

 ロジクールのマウスに多々見られる「高速スクロール機能」に近い機能〜使用感ですな。長〜いウェブページの下のほーを見るときなんかには超便利。指をスワイプする速度に応じてスクロール速度も変わるので、活躍する場面がかなり多い。

 残念なのは、ズームイン/アウト。俺環境ではスムーズなズームイン/アウトとはならなかった。拡大も縮小もちょっと急激過ぎ。また特定の拡大/縮小パーセンテージで止めるのが意外と難しく、指を離した瞬間にパーセンテージが変わってしまったりする。率直なところ、やや実用性に欠ける。ぶっちゃけ、「これならマウスホイールとCtrlキー併用のほうが快適」という印象になった。

 そんな使用感なので、誤操作防止のため、ズームイン/アウト機能自体をオフにしたくなる。が、このズームイン/アウト機能、使えないわけではないのだ。大雑把に拡大できればいいというときには便利。なので、オフにしちゃうのはちょっとモッタイナイかな〜、的な。微妙である。SetPointソフトウェアのアップデートか何かで、使用感の細かなカスタマイズが可能になることを期待したい。

ウィンドウやデスクトップの操作

 それからウィンドウ系の操作。アプリケーションの切り替えは「3本指で上にスワイプ」で、デスクトップの表示/非表示は「3本指で下にスワイプ」。デスクトップウィンドウの最大化/最小化は「4本指で上や下にスワイプ」で、ウィンドウを左右にスナップする場合は「4本指で左や左にスワイプ」となる。

ウィンドウ系の操作もいくつか行える。右は、「3本指で上にスワイプ」してアプリケーションの切り替えを行っているイメージ

 アプリケーションの切り替えとなる「3本指で上にスワイプ」は便利ですな。複数のウィンドウを指先でパパッと切り替えられる感じは、なんかキーボードとマウスを使ってのウィンドウ切り替えよりスムーズに感じられる。ちなみに、キーボードなどを使ってのウィンドウの切り替えは、[Windows]+[Tab]キー(フリップ3D)や[Alt]+[Tab]キーで行える。

 それからデスクトップの表示/非表示。「3本指で下にスワイプ」で開かれているウィンドウが全て消えてデスクトップを見られる状態になる。もう一度「3本指で下にスワイプ」するともとの状態(ウィンドウが開かれた状態)になる。「3本指で下にスワイプ」を繰り返すわけだが、覚えてしまうとデスクトップ上に置かれたファイルなどを扱う場合にけっこー役立つ。

 デスクトップウィンドウの最大化/最小化には疑問が残った。「4本指で上スワイプ」すると、ウィンドウが最大化される。で、「4本指で下にスワイプ」すると、ウィンドウが最小化されて閉じられる。そのどちらかで、どうも「元のサイズに戻す」ができないようなのだ。これは微妙に不便。カスタマイズもできないので、これもまたSetPointソフトウェアのバージョンアップによる対応などを期待したい。

 それから、ウィンドウを左右にスナップする「4本指で左や左にスワイプ」の操作。Windows 7のスナップ機能が好きならヒッジョーに便利に使えると思う。T650でスナップ機能を使うと、マウスでスナップさせるよりずっと軽快で小気味よくウィンドウを「どかしたりもどしたりできる」からだ。

 てな感じのLogicool Wireless Rechargeable Touchpad T650。細々した難点が感じられるものの、全体的な快適さや実用性は突出していて、「Windows 7/8マシンにタッチパッドを後付けするならコレ」と思わせる使い勝手があると感じた。無線式&充電式のわりにはお値段もお手頃ですな。

 でもまあ、手に触れるハードウェアインターフェース。合う合わないがあるデバイスなので、興味のあるかたはぜひ一度実機に触れて操作感や機能を確認してみてほしい。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。