スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

ロジクールのゲーミングマウス「G700s」を使ってみた

ロジクールのゲーミングマウス「G700s」を使ってみた

 はいはいはい、若葉萌える好季節となってきた今日この頃、ゲーマーでもないのに「またもや」ゲーミングマウスをポチッた俺が通りますよ、はいごめんなさいね、あっとそこすいませんね、はいはいはい、的な。そして今回のネタはロジクールの「G700s Rechargable Wireless Gaming Mouse」(以下、G700s)である。ネット通販にて9980円で購入した。

ロジクールの「G700s Rechargable Wireless Gaming Mouse」。13個のプログラム可能なボタンを持つ高解像度/高レポートレートの有線/無線両対応のマウス。ロジクール直販価格は9980円

 これまでMad Catzのハイエンドマウス「M.O.U.S.9 (MC-M9E)」を使ってきた俺。なのだが、このマウス、この時期になって「ちょっと使いにくい」と感じるようになった。というのは、表面がツルツルしているので、指先の汗や脂でベタ付く感じ。「これから夏に向かってもっとベタ付くのか?」とか思い、G700sに買い換えたのであった。

 G700sを選んだ理由は、無線式であり、プログラム可能なボタンがいくつもあり、さらに「手のベタつきを軽減するコーティング」がなされているから。前述のベタつき問題をズバリ解決してくれそうだったので購入してみたというわけだ。

 てなわけで以降、ビジネス用途におけるG700sの機能や使用感についてレポートしてみたい。

俺的ゲーミングマウス遍歴

 まずはご参考までに、俺がここ最近で購入〜使うのをやめたりしたマウスを列挙しておきたい。どうして使い始め、どうして使うのをやめたか、みたいな。

 ちなみに、購入するマウス〜ゲーミングマウスは、無線式で、なるべくボタン数が多いものとしている。十分な感度を持っていて機能的でもあるマウスを、仕事に使おうという目論見ですな。

米Razerのハイエンドゲーミングマウス「Ouroboros(ウロボロス)」
Mad Catzのハイエンドゲーミングマウス「Cyborg R.A.T.9 Gaming Mouse」
Mad Catzのハイエンドマウス「M.O.U.S.9 (MC-M9E)」

 まず、米Razerのハイエンドゲーミングマウス「Ouroboros(ウロボロス)」だが、マウスの全長を最大20mmの範囲で調節でき、バックアーチ(手のひらの手首に近い部分が当たる箇所)の傾きも調節できる。ので、自分の手にピッタリとフィットさせることができそうだと思って使い始めた。

 フィット感はバッチリだったが、ドライバソフトウェアの調子が悪いのか、PC起動時にマウスが認識されない問題があった。USBドングルを挿し直せば直ったが、毎回そうするのは面倒なので使うのをやめた。

 次に使い始めたのが、Mad Catzのハイエンドゲーミングマウス「Cyborg R.A.T.9 Gaming Mouse」。これもマウスの長さや幅を微調整でき、さらに重さも変えられた。快適に使えていたが、電池の保ちが悪く、専用バッテリーの充電がちょっと面倒になって使うのをやめた。

 次いで使い始めたのが、Mad Catzのハイエンドマウス「M.O.U.S.9 (MC-M9E)」。上記のR.A.T.9の電池のもちを良くしたようなマウスだが、R.A.T.9ほどはサイズ微調節ギミックなどが充実していない。ただ、R.A.T.9もこのM.O.U.S.9も、わりと小振りのマウスなので、つまみ持ち派(後述)の俺にとってはサイズ的に使いやすかった。

 なお、Mad Catzの両マウスは、横方向スクロール専用のホイールが非常に便利だった。ああいうギミックを持つマウスがもっと増えてくれればと思う。

 さておき、M.O.U.S.9のツルツル&ベタベタ問題。これを嫌い、現在はG700sを使っているというわけだ。

 使用感的結論を先に言えば、かな〜りイイ感じ。ベタベタ問題もスッキリ解消できたし、機能にも使用感にも満足できた。ので、久々に「予備買い」(生産完了時の対策ですな)をしたほどである。予備もネット通販だが、あらま、arkだと8880円で買えた。比較的に安っ。

汗や脂を感じさせない触り心地

 さて本題。まずは俺が注目した「手のベタつきを軽減するコーティング」である。

 G700sの製品紹介ページには「パーム表面に疎水性に優れたコーティング加工を行いゲーム中の手のべたつきを軽減。接触、使用頻度が高いボタンには指紋や汚れを抑えるコーティングを、さらにはサイドグリップには長時間のゲームプレイをサポートするソフトグリップを採用しました」とある。で、結果から言うと、これがかなり「効いた」のだ。

手のひらが当たる部分や左右クリック部は表面がマットな質感。サイドはややザラザラしている。ボタンのトップも若干マットな質感になっている。これにより汗や脂でベタベタしたり滑ったりという不快感はほとんどない

 俺の場合、マウスの左右を親指〜薬指〜小指あたりでつまんで持って使うが、その時にとりわけ「マウスの側面のザラザラ質感」が良いと感じる。滑り止めラバーコーティング風の、表面ザラザラ加工ですな。これにより、指先に軽く汗をかいた状態や脂が付いた状態でマウスを持っても、滑りにくく、不快にも感じないのだ。

 パーム(手のひらが当たる部分や左右クリック部)は、ザラザラとまでは行かないが、滑り止めのような加工がしてある。マット仕上げのプラスチック的な、これもまたベタ付かず滑りにくいコーティングとなっている。

 よく見るとボタンの頭、指が触れる部分もマット仕上げなのかコーティングなのか、滑りにくくなっている。また、G700sの場合、それぞれのボタンの「指への食いつき」がよいこともあり、手応えを感じつつ各ボタンを操作できる。

 なお、ここで「滑りにくい」と表現しているのは、汗などで指先がヌルリとずれるのが抑えられるというイメージ。乾いた手で触るとサラリとしているので、そういう意味では滑らかな表面処理とも言える。

 汗や脂からくる問題への対策としては、完璧に近いレベルかも。こういう快適さを知ってしまうと、もうツルテカ系のマウスは買わないかもしれない。あとこの表面処理、汚れが目立たない点もイイですな。

サイズ感もボタン位置も良好

 次にサイズ感。持った感じですな。これは「マウスの持ち方」により違った印象となってくると思う。マウス関連記事では以前にも書いているが、マウスの持ち方は大きく分けて2種類あり、「かぶせ持ち」と「つまみ持ち」に分かれると思う。

【かぶせ持ち】
手のひらでマウスを覆うようにする持ち方。手のひらはマウスの背中(パーム/バックアーチ)に触れるケースが多いと思う。主に手首〜肘を使ってポインタを操作することになる
【つまみ持ち】
マウスの左右サイドを指(親指と薬指/小指あたり)でつまむようにする持ち方。主に手首と指先を使ってポインタを操作し、手のひらはマウスの背中に触れないケースが多いと思う。俺の場合はコレ

 ほか、ちょっとだけマウスの背中に手のひらが触れるとか、特定の操作時は「かぶせ持ち」が「つまみ持ち」になるとか、いろいろパターンはあると思う。が、ここで重要なのは、マウスのサイズにより「かぶせ持ちするには小さすぎる」とか「つまみ持ちするには大きすぎる」という快適さの差が生じるところですな。

 具体的に例えれば、かぶせ持ち派ならやや大きめのマウスでも快適に扱えたりする。逆に小さいと、マウスに手のひらを乗せられないという違和感が生じたりする。

 一方、つまみ持ち派の場合、マウスが大きいと「手のひらがマウスの背中に当たってイヤ」という違和感が生じたりする。快適に「マウスをつまんで操作する」には、マウスがある程度小さいほうが好ましいのだ。

 で、俺の場合はつまみ持ち。外国メーカーのわりと大きめのマウスだと「デカ。無理。イヤ」みたいな印象になることが多めだが、G700sに関しては全体的に好印象となった。一点、ポインタを下方向いっぱいに移動する時、マウスの背中が手のひらに触れることがあるが、つまみ方を少し変えたら防ぐことができた。

 また、ボタンの位置も(俺の持ち方においては)良好。多ボタンマウスの全ボタンをそれぞれ快適に利用できた記憶に乏しい俺なんですけど、G700sは快適。どのボタンにもほぼ無理なく指が届き、ボタンを押下できる。

上面左側の3つのボタンにも、ホイールにも、ホイールの手前のボタンにも、人差し指が無理なく届いた。なお、左右クリックはかなり手前でも軽く行えるので、つまみ持ち派にもやさしい。それぞれのボタンを見なくても、ボタンの向きにより。人差し指だけで押し分けができた
マウス左サイドの4つのボタンは、親指だけで操作できた。特徴的な形状をしたボタンで、ボタンを見ずとも親指の感触だけで押し分けることができる

 当初は「まあたぶんボタン全部は使わないなあ」と予想していたが、その予想は良い意味で裏切られた。全ボタン鋭意使用中。G700sのボタン類は、位置的な良さもあるが、それに加えて角度や形状により「指に食いつきやすくしてある」ようで押しやすい。また、指先の感覚でどのボタンか判別しやすいこともあり、キーボードをタッチタイピングするような自然さで利用することができている。

 あとスクロールホイールがデュアルモードであるのも便利ですな。通常はクリック感のあるクリック・トゥ・クリックモードで、段階的な画面スクロールができる。ホイール手前のボタンを押すと、軽い力でホイールが回転し続ける高速スクロールモードになり、長いウェブページを一気にスクロールさせるときなどは非常に快適だ。

 それからこのマウス、充電式のワイヤレスマウスなんですけど、付属電池が単3形のエネループ×1本だった。電源は単三形ニッケル水素電池x1本なんですな。これを付属のUSBケーブルでUSB充電できる。充電時間は4〜5時間で、電池寿命は最大10.5時間となっている。

電源は単三形ニッケル水素電池x1本。エネループが付属していた。付属のUSBケーブルでこの電池を充電できる。充電しながらでも有線/無線マウスとして使えるが、充電中は実質有線状態になる

 ビジネスで使った場合、電池はまずまず1日もってくれる感じ。朝早くから夜遅くまで使う感じだと、電池残量マークが最小を示して「そろそろヤバいかな」てな気分になる。ビジネスマウスという観点からは電池がもたないマウスではあるが、仕事を終えたらUSB充電状態にしちゃうので、電池切れという事態には至っていない。

 ちなみに、充電しながらでも使える。PCのUSBポートとつなげば有線マウスとして充電しながら使えるし、USB ACアダプタなどとつなげば充電用の線がつながっている無線式マウスとして充電しながら使える。ただ、付属のUSBケーブルはけっこー硬め。このケーブルで充電しながらの使用は、G700sの快適さを大きく削いでしまう。

仕事向けにカスタマイズ♪

 G700sは、ゲーミングマウスだけあって、ヒジョーに細かくカスタマイズすることができる。各ボタンの機能設定は「Logicool Gaming Software(LGS)」を使う。

 ボタンには様々な機能を割り振れる。また、その設定をひとまとめにしたプロファイルとして保存でき、保存先はパソコン本体およびマウス内となる。

 ややわかりにくいかもしれないが、プロファイルの保存先により、ボタンに割り振れる機能が違ってくる。プロファイルをパソコンに保存するのは、関連付けたアプリ(ゲーム)に応じて自動的にプロファイルを切り替える「自動ゲーム検出」を使うためで、パソコン内に多数のプロファイルを保存できる。ボタンに割り振れる機能は、キーストローク、マルチキー、テキストブロック、メディア、ホットキー、ショートカット、機能、Ventrilo関連機能となる。

 マウス内にプロファイルを保存した場合、各ボタンに割り振れる機能は、マウス機能、キーストローク、マルチキーマクロとなる。こちらは、プロファイルを自動的に切り替えず、手動で切り替えることにより、ゲームプレイ上のトラブルを防ぐために使うのを目的としている。なお、マウス内にはプロファイルを5つまで保存することができ、これをマウス上のボタン操作で切り替えることもできる。

各ボタンに様々な機能を割り振ることができる。割り振りの設定をプロファイルとしてパソコン内に保存する場合は、割り振れる機能自体が非常に豊富。アプリ(ゲーム)の起動に応じて自動的にプロファイルが切り替わる
こちらはマウス内にプロファイルを保存する使い方。手動でプロファイルを切り替えられる。ボタンに割り振れる機能はやや少なくなる
マウス内にプロファイルを保存する場合、マウス機能、キーストローク、マルチキーマクロを各ボタンに割り振れる。「割り振れる機能はやや少なくなる」とは言っても、ビジネス用途なら十分な機能数であり柔軟さと言えよう

 ちなみに、プロファイルがマウス内に保存されるとは言っても、そのプロファイルが使えるのは前述の「Logicool Gaming Software(LGS)」がインストールされたPCのみ。別のPCにG700sをつなげてマウス内のプロファイルを使う場合、そのPCにも「Logicool Gaming Software(LGS)」がインストールされているなどの条件が必要になる。

 てか、ハッキリ申しまして、ビジネス用途に使うボタンのカスタマイズ性としては、自由度高過ぎで応用利き過ぎですな。柔軟過ぎ強力過ぎで、恐らく初めてボタンのカスタマイズをする人には高いハードルとなる。ので、俺的には、よりわかりやすくシンプルな「マウス内へのプロファイル保存(オンボードメモリ)」がオススメ。つまり「パソコン上へのプロファイル保存(自動ゲーム検出)」は使わない方法がわかりやすいと思う。

 G700s、各ボタンが扱いやすいし、ビジネス用途にも十二分と言えるボタンのカスタマイズ性の高さもある。のだが、ゲーミングマウスとしての高度さゆえ、フツーの人にとっては「Logicool Gaming Software(LGS)」でのカスタマイズがかなりわかりにくいものとなっている。これが唯一のG700sの難点なのかもしれない。

 とは言っても、ムツカシー要素やわかりにくい手順は、ある程度避けて使うこともできる。デフォルトの設定でもまずまず快適に使えるし、上記のとおり「マウス内へのプロファイル保存(オンボードメモリ)」での設定ならまずまずラクにカスタマイズできる。それさえ済めば後は非常に快適に使えるマウスなので、興味のある方はぜひ一度実機に触れてみて欲しい。その時、できれば「Logicool Gaming Software(LGS)」も試していただければと思う。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。