スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

GIZMONのiCAシリーズが進化してた!!

GIZMONのiCAシリーズが進化してた!!

 去年末からiPhone 5sを使い始めたので、ケースをアレコレと物色していた。ら、久々に「GIZMON iCA」シリーズに遭遇。あ~こんなのあったっけなー的な気分で見ていたら、なんだか以前からずいぶん進化してるっぽいゾ、と。てなわけで今回は、今時の「iCA」シリーズをアレコレ見てみたい。

左はアドプラスの「iCA for iPhone 4/4S」。レンジファインダーカメラ風のiPhone用ハードケースで、2012年に発売された。右は2014年3月頃発売予定の「iCA F」。レトロな一眼レフスタイルでレンズ部(装飾)も大きい
「GIZMON iCA」シリーズのiPhone用ハードケースは、外見がカメラっぽいだけではない。ボリュームボタン(シャッターボタン)を押せたり、シューが追加されたり、簡易的なビューファインダーが使えたりと、独自の機能性が加わったりする

 現在、最新の「GIZMON iCA」シリーズのシステム図が公開されているが、2012年当時のシステム図と比べると、「GIZMON iCA」シリーズが着実に進化していて興味深い。

2012年頃に公開されていた「iCA」シリーズのシステム図。当時はハードケースおよび専用コンバージョンレンズ程度しか発売されていなかった
2014年1月時点で最新のシステム図。ハードケースに加え、革ケース、各種コンバージョンレンズ、リモートシャッター、無線フラッシュ(!!)まで発売されている。2月中にはソニーQXシリーズ用マウントも発売予定だ

 メーカーには失礼だが、2012年当時に「iCA for iPhone 4/4S」を使い、さらに当時のシステム図を見たとき、「まあここまでいろいろ発売されないだろうなあ」とか「一過性のiPhone用ケースだろう」と思っていた。のだが、本格的な無線フラッシュまで出てきていて驚いた。スゴ!! ともあれ以降、現在の「iCA」シリーズを見ていきたい。

iCAってどんなケース?

 まずは「iCA」シリーズの中核になるハードケース部から。現在、iPhone 4/4Sシリーズ用ハードケースの「iCA」「NULL iCA」、それからiPhone 5/5s用の「iCA5」が発売されている。

左が「iCA」、右が「NULL iCA」。どちらもiPhone 4/4Sシリーズ用ハードケースだ
左がiPhone 5/5s用ハードケースの「iCA5」。右はそのカラーバリエーションとなる「iCA5 Limited Colors」

 これらハードケースの機能は、まあだいたい同じ。以下、「iCA5 Limited Colors」を例にとり、「iCA」がどんなケースなのかを写真とともに見ていこう。

「iCA5 Limited Colors」の基本的な付属品(「iCA5」も同様)。各パーツでiPhone本体を囲むように装着していく。自分撮りミラー付きの装飾レンズは2種類を好みで使い分けられる
厚いレンズと薄いレンズを装着した様子。けっこー雰囲気が変わる
iPhoneはこんなふうに収納される。ケース本体上部には、ストラップ用リングを装着できる穴×2、まずまず実用的な光学ファインダー、極小のアクセサリシュー、ボリュームボタンが並ぶ。ボリュームボタンでシャッターを切ることができる
ケースに入れた状態でiPhoneのレンズやLEDが使える。もちろん電源ボタンにもアクセス可能。Lightningコネクタやスピーカー、イヤホンジャックも使用できる
付属の三脚穴付きスタンドを使えば、三脚にセットできる。ケースとしては出っ張りが多いが、その分滑りにくくホールド感は良好だ

 てな感じのハードケースなんですな。ケースに収めた状態では、唯一iPhoneの「着信/サイレントスイッチ」にアクセスできなくなるが、ほかのボタン類は使用でき、カメラも問題なく使える。ガワのおもしろさだけでなく、機能性も十分考慮されているハードケースなのだ。

iCAをイロイロ拡張♪

 この「iCA」シリーズは、ハードケースを中心にいろいろと拡張して愉しめる。たとえばGIZMONブランドのコンバージョンレンズ「SMART CLIP」のレンズ部を装着できたり、ハードケースを収められる革ケース「CASE & STRAP」を使えたり、コード式リモートシャッターの「iCA REMOTE SHUTTER」で撮影できたりと、いろいろ遊べるのだ。これもまた写真とともに見ていこう。

「iCA」付属のコンバージョンレンズマウント付きカバーには、GIZMONブランドの各種コンバージョンレンズを装着できる。ねじ式はもちろん、磁石で脱着するタイプも装着可能
「iCA5」専用の革ケース(速写ケース)。「iCA」用もある。カラーバリエーションは4色
iPhoneを問題無く操作できるほか、コンバージョンレンズ類も使える。付属ストラップを使えばiPhoneを安定的に首や肩から提げられる
iOS端末のシャッターを切れるコード式リモコンの「iCA REMOTE SHUTTER」。フィルムケースのような部分がシャッターボタンで、付属のリール式ケーブルでiOS端末とつないで使う。シャッター部のカラーバリエーションは3色

 もはやiPhoneが主体なのか「iCA」シリーズが主体なのかよくわかんかくなってきておりますが、さておき、非常に凝ったシステムですな。しかし、まだまだ「iCA」シリーズは広がりを見せているんであった。

ちょいと驚く「iCA」シリーズ用新製品

 続々と増えている「iCA」シリーズ関連製品だが、使ってみてちょっと驚いたのが「iCA FLASH」だ。一見すると撮影用のLEDランプなんですけど、iPhoneとBluetooth接続しても使えるのであった。具体的には、専用アプリの「iCA Cam」を使い、「iCA FLASH」の発光をiPhoneから無線でコントロールできる。

「iCA FLASH」とその付属品。光源色は白だが、付属キャップ(フィルター)を使えば白以外に4色のカラーを光らせることができる。UBS充電式で、単体でLEDランプとして使えるほか、iPhoneとBluetooth接続して無線フラッシュとしても使える
専用アプリ「iCA Cam」の表示例。「iCA FLASH」をiPhoneから無線コントロールできるようになる。「iCA Cam」は汎用のカメラアプリなので、「iCA FLASH」と組み合わせなくても使える
付属のアダプタを使えば、「iCA FLASH」を三脚にセットして使える

 コレ便利っす。汎用のLED照明としてちょっとした撮影に使えるし、iPhoneとBluetooth接続して「iCA Cam」からコントロールすれば、光量の微調整も利く。使い方次第でバッチリ活用できる撮影用LEDランプになりますな。

 もうひとつ、「QX MOUNT ADAPTER」などとゆーモンがある。コレはソニーの「DSC-QX100」「DSC-QX10」を「iCA」シリーズと合体させられるアダプタだ。

「QX MOUNT ADAPTER」を使えば、ソニーの「DSC-QX100」や「DSC-QX10」を「iCA」シリーズに装着することができる
「iCA F」にいろいろ装着してみた。もはやカメラにしか見えない。「QX MOUNT ADAPTER」にはシューがあり、「iCA FLASH」などを装着できる。つまり、「DSC-QX10」と「iCA FLASH」を合体させて使えたりもする

 てな感じで大展開している今時の「iCA」シリーズ。システマチックでオモシロいのであった。「人とは違うスタイルでiPhoneを使いたい」てな人は、ぜひ一度チェックしてみてほしい。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。