スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

マンフロット製iPhone 5/5S用バンパー

マンフロット製iPhone 5/5S用バンパー

 撮影機材に関して、な〜んかマンフロット製品が好きな俺。「マンフロット(Manfrotto)」はイタリアの撮影機材メーカーですな。三脚や撮影用ポール、アームなどイロイロ作っている。頑丈で使いやすいトコロが良い。

 最近、そのマンフロットからiPhone 5/5S用のバンパーである「KLYP+ (クリッププラス)」が発売され、このバンパーに装着可能な撮影グッズも発売された。オモシロそー&便利そーなので買ってみた。

マンフロットの「KLYP+」。iPhone 5/5S用のバンパーで、メーカー希望小売価格は4830円。三脚マウントにもなるキックスタンドとストラップが付属する。カラーバリエーションは4色
「SMT LED/三脚アタッチメント KLYP+バンパー専用」(左)と「iPhone用レンズ3枚セット KLYP+バンパー専用」(右)。「KLYP+」にセットできるLED照明とコンバージョンレンズだ。メーカー希望小売価格は、LEDが1万80円、レンズが1万500円
従来からある「PIXIミニ三脚(ブラック)」に新色のレッドとホワイトが追加された。のでコレも買ってみた。メーカー希望小売価格は3570円

 写真のように、iPhone 5/5S用バンパー「KLYP+」に、撮影用照明に使えるLEDをセットできたり、コンバージョンレンズをセットできたりする。「KLYP+」を中心とした撮影システムなんですな。ちょっと楽しげ♪ ともあれ以降、これらガジェットの機能や使い勝手についてレポートしてみたい。

安心感のあるセミハードバンパー「KLYP+」

 まずは「KLYP+」から。ネット通販にて3500円くらいで購入した。コレはiPhone 5/5s用のバンパーで、素材はポリカーボネートとTPU(熱可塑性ポリウレタン)。触った感じはセミハードバンパーという印象である。

 バンパーにはストラップホールがあり、付属の樹脂製ストラップなどを装着できる。バンパーを装着した状態でiPhoneの各種ボタンやコネクタにアクセスできる。また、付属のキックスタンドによりiPhoneを自立させられ、キックスタンドの三脚穴を使って三脚へのセットも可能だ。

「KLYP+」はiPhone 5/5sに対応したセミハードバンパー。写真の赤い部分が硬めのポリカーボネート、グレーの部分が弾力性があるTPUで作られている
額縁部(グレーの部分)が少し前方に出ているので、iPhoneを平置きにしても画面や背面が机上面に触れない。額縁部がほどよく手に引っ掛かって滑りにくい
「KLYP+」を装着した状態でも各種ボタンやコネクタにアクセスできる(SIMスロット除く)
画面に向かって右下にストラップホールがあるので、市販のストラップを装着できる。バンパーと同色のストラップも付属している
三脚ネジ穴付きのキックスタンドが付属する。キックスタンドは「KLYP+」の額縁部にスライドさせて装着する
キックスタンドを装着するとこんなふうにiPhoneを自立させられる
横置きも縦置きもできる。キックスタンドは額縁部をスライドするので、その位置により自立の角度を調節できる、
こんなふうな使い方も。なかなか自由度が高い自立ギミックですな
キックスタンドは「KLYP+」を三脚に取り付けるためのアタッチメントにもなる

 使ってみた感じは、なかなかタフなバンパーという印象。iPhoneをしっかり保護してくれるゴツさがある。ややゴツい印象ではあるものの、意外と嵩張らない点も好印象。額縁部の出っ張りがほどよく手に引っ掛かり、iPhoneをより落としにくくなるようにも思う。

 バンパーとしてはiPhone 5/5sジャストサイズでありかつセミハードなので、脱着は少々硬め。脱着にやや手間がかかるので、頻繁に脱着する使い方には向かないと思う。

 ちなみに「KLYP+」を装着した状態でもLightningケーブルを接続できる。が、一般的なクレイドルにはセットできない。

 使い心地は良好で、前述の「少し出っぱった額縁部」があるため、iPhoneを机上にポンと置くときに神経質にならなくて済む。フツーのバンパーより少々強固にiPhoneをガードしてくれる感じなので、「バンパーだと心細いけど背面を全部覆うようなケースは使いたくない」という人にも向くかもしれない。

自分撮りに便利なLED照明

 次に「SMT LED/三脚アタッチメント KLYP+バンパー専用」。「KLYP+」にセットでき、静止画/動画撮影時に利用できるLED照明ですな。ネット通販にて7000円少々で購入した。

 LEDライトは「KLYP+」の額縁にスライドさせてセットする。また、LEDライトと合体する三脚アタッチメントが付属し、このアタッチメントを「KLYP+」に装着すると、iPhoneを三脚に固定することができる。

 LEDライトはUSB充電式で、72分で満充電となる。明るさは3段階に変更可能。バッテリー持続時間は、明るさ最大で35分、明るさ中で1時間、明るさ最小で2時間。

 なお、ライトの照射角度は60度で、明るさ最大時の光束は225となっている。照射角度はあまり広くないものの、最大時の明るさは眩しくて直視できないほどだ。

「SMT LED/三脚アタッチメント KLYP+バンパー専用」は、LEDライト、三脚アタッチメント、充電用USBコネクタのセット。LEDライトと三脚アタッチメントは合体する
LEDライトは「KLYP+」の上下左右に装着でき、写真の位置だとロック機構が働いてズレずに留まる。ズラして自由な位置に動かすこともできる。LEDライトはiPhoneの画面側にも背面にも向けられる
付属のアタッチメントを使えばiPhoneを三脚に固定できる
左はLEDをオフにして撮影した例。天井照明によりiPhoneの影が出てしまった。右はLEDをオン。影も出ず良好に撮影できた。ただ、この程度の距離なら、iPhone 5/5sの背面に内蔵されているLEDフラッシュでも同様の効果がある
インカメラでの自分撮り。左はLEDをオフにして撮影したもの。顔の部分が暗めで、顔の暗さに露出が引っ張られて背景が白飛びしている。右はLEDをオンにして撮影。背景と顔の光量バランスがよくなり、背景も顔も適正に近い露出になった

 使用感は上々で、明るさを3段階に変えられるので、わりといろいろな状況での撮影に使えると思う。ただ、iPhone 5/5sの背面には比較的に強力なLEDフラッシュが内蔵されているので、背面カメラでの撮影時にはあまり使わないかもこのLEDライト、みたいな気分に。

 でもインカメラを使っての自分撮りなどにはイイですな。顔をしっかり照らすので、暗めの場所や逆光状況でも良好な写真が得られそうだ。

 また、片手にLEDライト、片手にiPhoneを持って撮影すれば、より微妙な光の調節ができる。アイデア次第でイロイロと活用できそうなLEDライトですな。

 ただ、一般的な撮影用LEDライトと比べると、照射角が狭めで、中心と外側での色の差も目立つ。あくまでも補助的な照明器具という印象となった。また、LEDライトと三脚アタッチメントは合体するが、なんかガタつく感じ。その価格から考えると、ライトとしてもガジェットとしてもちょっとビミョー。

撮影幅が広がる3個のコンバージョンレンズ

 それから「iPhone用レンズ3枚セット KLYP+バンパー専用」。「KLYP+」に装着できるコンバージョンレンズ×3個のセットで、それぞれ「ポートレイト撮影用レンズ(1.5×望遠レンズ)」、「ランドスケープ撮影用レンズ(0.68×広角レンズ)」、「フィッシュアイレンズ(0.28×魚眼レンズ)」となる。ネット通販にて7500円くらいで購入した。

「iPhone用レンズ3枚セット KLYP+バンパー専用」は、広角レンズ、魚眼レンズ、中望遠レンズの3本セット。保護キャップと専用ポーチが付属する
「KLYP+」にネジ留めで装着できる。装着時の安定感は良好
左はコンバージョンレンズ非装着で撮影したもの、右は「ランドスケープ撮影用レンズ(0.68×広角レンズ)」を装着して撮影したもの。画面端が一部暗くなる(ケラレる)が、より広い風景を写真に収められて愉快
左はコンバージョンレンズ非装着で撮影したもの、右は「フィッシュアイレンズ(0.28×魚眼レンズ)」を装着して撮影したもの。何を撮っても楽しくなる独特の描写ですな
左はコンバージョンレンズ非装着で撮影したもの、右は「ポートレイト撮影用レンズ(1.5×望遠レンズ)」を装着して撮影したもの。倍率が1.5倍なので望遠効果もそこそこという雰囲気

 これらのレンズ、「KLYP+」に容易に装着できるし、それぞれの画角をソレナリに楽しめるのでイイとは思う。のだが、「3個で1セット」して売られているのが残念。不要なレンズまで買う羽目になるケースもありますな。

 また、3個セットなら、単なる保護用キャップとポーチとかじゃなくて、安定的かつスマートにレンズを携帯できる専用ホルダーかハードケースのようなものが欲しいところ。けっこーな値段がするわけですしネ。

シンプルで頑丈なミニ三脚

 最後に「PIXIミニ三脚」。使用時の高さが13.5cm、脚格納時の高さが18.5cm、耐荷重1kg、本体質量190gの卓上三脚ですな。ネット通販にて2500円くらいで購入した。

「PIXIミニ三脚」は携帯向けの卓上三脚。脚を閉じて使えばカメラのホールド性を高めるグリップにもなる
ボール雲台部分はボタンを押すことで角度を変えられる。ボタンもボール雲台も硬めの設定がなされているようだ。ボタンを強く押しつつ、雲台部分を強めに動かさないと角度が変わらなかったりする
耐荷重は1kg。写真のオリンパス「OM-D E-M1 12-40mm F2.8 レンズキット」は1kg弱なのでセットできた。安定感は上々。脚の接地面にゴムが付いているので滑りにくい

 非常にシンプルな三脚で、ボール雲台式。ボタンを押すことでボール雲台が可動状態になる。耐荷重が1kgということで、コンパクトデジカメ〜ミラーレス一眼〜ビデオカメラくらいまでイケますな。

 使用雑感としては、ボタンとボール雲台部分がどちらも硬めの設定なので、セットするカメラによってはカメラ向きを変えにくかったりする。華奢なカメラをセットしていると、カメラ本体を持って向きを変えるときに「カメラが歪んだりしない?」みたいな不安がある。頑丈なカメラならそういう印象はナイんですけどね。そのくらい、ボタンとボールの設定が硬めなのだ。

 逆に、そのくらい硬めであり、脚は頑丈で、足裏には滑り止めゴムが付いているので、安定感は高い。その安定感ゆえ、超時間露光を楽しむこともできるだろう。細部の作りはやや粗いものの、コストパフォーマンスが高い卓上三脚だと思う。なるほど三脚メーカーのマンフロットということで「心得た製品」になってますな。

 てな感じのマンフロット製ガジェット類。率直なコト言っちゃいますと、バンパーの「KLYP+」は使い勝手が良く、まずまずのコストパフォーマンスではあるが、それに装着できるLEDライトや3個セットのコンバージョンレンズは「高い」ですな。「Manfrotto」ロゴが入ってるから「じゃあまあ買うか」となるような「マンフロットファンの趣味グッズ」という印象が残る。

 とか言いつつ全部買っちゃうマンフロットファンな俺なんでした。マンフロットが好きな人は、一度これら製品をチェックしてみると楽しいかもしれない。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。