スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

FinePix S1でサクッと超望遠写真♪

 今回のブツは富士フイルムの「FinePix S1」。1200mm相当の超望遠ズームレンズを搭載したレンズ一体型デジカメだ。以前からこういう超望遠ズームデジカメを試してみたかったので予約購入した。

FinePix S1でサクッと超望遠写真♪

 今回のブツは富士フイルムの「FinePix S1」。1200mm相当の超望遠ズームレンズを搭載したレンズ一体型デジカメだ。以前からこういう超望遠ズームデジカメを試してみたかったので予約購入した。ネット通販で4万4000円くらいだったが、現在の実勢価格は4万2000円くらいになっている。

富士フイルムの「FinePix S1」。35mm判換算で24〜1200mm相当の光学50倍ズームレンズを搭載するレンズ一体型デジタルカメラで、クラス初の防塵防滴仕様となっている。3型バリアングルモニターを搭載。Wi-Fiにも対応している

 スタパブログにも書いたんですけど、今年も「超望遠ズームレンズ搭載デジカメ」の発売ラッシュの時期となった。その先頭を切って発売されたのが「FinePix S1」というわけだ。

 で、このカメラの特徴だが、前述のとおり「1200mm相当の超望遠ズームレンズを搭載」しているところ。広角側が24mm相当で、そこからズームしていき、1200mm相当までズームアップできる。光学で50倍のズームレンズを搭載しているんですな。また、光学での最大ズーム(1200mm相当)から、さらにデジタル2倍の超解像ズームを使えるので、最大約100倍、2400mm相当の望遠撮影を行える。

 って、数字ばかり羅列してもわかりにくいですな。とりあえず、どんなふうにズーム撮影できるのか、写真で見てみよう。

拙宅仕事場。前方の窓のような明るい面は、撮影位置から4mくらいの距離にある。これは24mm相当での撮影。
同じ位置から120mm相当までズームアップして撮影。椅子のような物の下段の座布団を徐々にズームアップ。
これはだいたい240mm相当にズームアップしたところ。4〜5m離れた位置の猫などの全身を撮れる倍率である。
これがだいたい600mm相当のズームアップ。レース場で見られる大砲みたいなレンズがこういう倍率ですな。
これが光学最大ズームとなる1200mm相当での撮影結果。座布団の絵柄までハッキリわかっちゃう倍率っすね。
さらに超解像のデジタルズーム(2倍)を使えば2400mm相当の望遠撮影ができる。座布団の繊維が見えてくる。

 ズギャァァァッ!! こんなにアップできてインカ帝国!! みたいな感じですな。細かなスペックはさておいて、この強烈っていうか爆発的っていうか、怒濤のズーム倍率を使えるってだけで楽しいカメラなのだ。てなわけで以降、「FinePix S1」の使用感などをレポートしてみたい。

何を撮っても「すご〜い!!」と楽しめる望遠倍率

 このカメラは凄いんである。1200mm相当の超望遠撮影を手持ちで手軽に行えまくれるからだ。「FinePix S1」を使い始めてしばらくは、何を撮っても「すっげぇ!!」とか「すっご!!」とか独り言を発していた。いやホントに。

 また、「FinePix S1」を誰かに使わせてみても同様。「凄い!!」という感嘆を連発する。このクラスの、50倍ズームとか1200mm相当というデジカメを触ったことがある人なら「ね〜凄いよね〜♪」くらいで済むかもしれない。が、初めて体験した人のほとんどが「すっご〜い!!」と驚きまくるんである。

 てなわけでとりあえず、どーゆーふーに凄い画像が得られるのか、写真で見ていこう。なお、以下の写真は「FinePix S1」のほぼ工場出荷設定。プログラムモードで撮影している。画像はフォトショップで横800ピクセルサイズにリサイズしただけで、ほかは無加工。EXIF情報はそのまま残してある。また、基本的には手持ちで撮影している。

 写真の並び順は、左上が24mm相当(広角側端)、右上が240mm相当(約10倍ズーム)、左下が1200mm相当(50倍ズーム/望遠側光学最大)、右下が2400mm相当(光学50倍ズーム+デジタル2倍ズーム)となっている。

羽田空港の第1旅客ターミナル1FからP2駐車場を撮影。P2の看板表面の塗装の様子まで見えてしまう!!
羽田空港の第1旅客ターミナル1Fから北を向いて撮影。首都高速道路の電光掲示板の発光素子まで見えてしまう!!
羽田空港第1旅客ターミナル3F北ウィング側テラスから出発保安検査場Gを撮影。看板の小さな文字まで読めてしまう!!
羽田空港第1旅客ターミナル3F中央から、北側端方面を撮影。看板の文字なんか楽勝で読めてしまう!!
羽田空港第1旅客ターミナル6Fから、吹き抜けを通して1Fを見下ろして撮影。マカロンの在庫数を数えることができてしまう!!
羽田空港第1旅客ターミナル展望デッキから旅客機を撮影。航空機のワイパーの様子が見えてしまう!!
羽田空港第1旅客ターミナル2F北ウイングゲートラウンジから撮影。細かな作業の様子を観察できてしまう!!
旭川のホテルから夜景を撮影。ローソンにてシール40枚で何かもらえるっぽいことがわかってしまう!!
同様の夜景。公園の銅像らしきもののセクシーっぽい足元が見えてしまう!!

 てな感じ。凄いですな〜。ちなみに、最後の2組の夜景は、ホテルの窓際の手すり的なものに手を置くようにしてカメラを持って撮影している。ちょっと手ブレしてますな。

 そうそう、このカメラ、手ブレ補正がヒッジョーに強力。また、本体はあまり重くないものの、ホールド性が非常に高い。グリップ部をガッチリ持てるし、本体全体が滑りにくい質感になっている。

 ので、非常に多くのシチュエーションで「手持ちでもわりと余裕で1200mm相当の超望遠撮影が可能」だったりする。率直な話、「超望遠レンズなんて触れたこともナイ〜」という人でも、ラクしつつ手ブレしてない超望遠撮影ができまくりだと思う。

画質もまずまず、活用幅の広いカメラ

 画質については、富士フイルムが提供しているサンプル画像や、あるいは、ネット上に既出の「FinePix S1」で撮影された写真をご参考いただきたい。が、俺的印象を述べてしまえば、工場出荷時設定のISO800でプログラムモードで撮影していたりすると、発色は良好なものの解像感が足りない印象で、被写体によっては表面が塗られたようにノッペリとしてしまって質感が失われがち、という感じ。

 ただ、そういう細かいコトはどーでもよくなるくらい、やっぱり結局50倍ズームで1200mm相当の超望遠写真はインパクトがある。上に並べた写真はあいにく少々悪条件下での撮影結果となってしまったが、明るい状況下なら十分高精細に写るし、広角も望遠も楽しめるし、手ブレ補正も強力なので、総合的にはあまり不満が出ないカメラだと思う。

 また、画質を求めるならISO100に固定して撮ればまずまず良好な結果が得られる感じ。一応、下に、ISO100固定で撮ったものを並べてみたので、ご参考までに。写真は2枚組みで、左が縮小してある色味参考用、右が写真中央部のドットバイドット切り出しで解像感参照用としている。

24mm相当で撮影したもの。ISOは100に固定(以下同様)。発色も解像感もまずまず良好に感じられる。
【オリジナル画像ダウンロード】
120mm相当で撮影したもの。オートホワイトバランスでの撮影時、状況によってはアンバーに少し寄ることが多いような印象がある。
【オリジナル画像ダウンロード】
240mm相当で撮影したもの。座布団に付着した猫の毛も見える。
【オリジナル画像ダウンロード】
600mm相当で撮影したもの。猫の毛も座布団の繊維も見える。
【オリジナル画像ダウンロード】
1200mm相当で撮影したもの。繊維質をしっかり観察できる。
【オリジナル画像ダウンロード】
1200mm相当+超解像デジタルズーム(2倍)の2400mm相当で撮影したもの。十分に明るい状況なら、デジタルズームを使っての撮影もアリな感じ。
【オリジナル画像ダウンロード】

 フツーに使える画質なんじゃないでしょーか、みたいな。広角側が24mmからと十分にワイドで、望遠側は前述のとおり「凄い超望遠」であり、やはり前述したとおり手ブレ補正も強力。また、光学50倍ズーム以上のレンズ一体型カメラでは世界初「防塵・防滴構造」なので、水気やホコリにも強い。光学ズーム操作をしながらの動画撮影(最大1920×1080/60p)にも対応しているので、かな〜り活用幅の広いカメラだと言えそうだ。

シンプルで実用的なWi-Fi機能

 ほか、全体的な使用感としては、キビキビ動くのが印象的だ。価格帯からしてハイエンドのレンズ一体型デジカメではないと思うが、オートフォーカスは高速でかなり正確、起動時間も短いので、ちょっと高級めのミラーレス一眼を使っているようなスムーズさで撮っていける。

 それからWi-Fi機能。無線LAN環境下にあるPCとWi-Fi接続して画像を自動転送したり、スマートフォンとWi-Fi接続してリモート撮影や画像転送を行える。なお、PCとの接続には「FUJIFILM PC AutoSave」というPC用アプリケーションを使う。Windows版とMac版がある。また、スマートフォンとの接続には「FUJIFILM Camera Remote」アプリを使う。iOS版とAndroid版がある。

あらかじめPCに「FUJIFILM PC AutoSave」をインストールして設定しておけば、「FinePix S1」の数度のボタン操作のみで、画像をPCへ自動転送できる
iOS版の「FUJIFILM Camera Remote」アプリを使っている様子。カメラをスマートフォンから遠隔操作したり、カメラ上の画像をスマートフォンに転送することができる
iOS端末からカメラを遠隔操作している様子。ズームアップダウンや動画/静止画の撮影、カメラ内の画像再生/転送などを行える

 富士フイルム製カメラのみならず、最近のWi-Fi対応カメラは無線機能の使い勝手もコナレてきて実用的ですな。デジカメで撮って、それをその場でタブレットなどに転送して閲覧したり、あるいはスマートフォンに転送してネットにアップするというのも現実的な感じ。「FinePix S1」のド迫力超望遠画像を、リアルタイム性をもってしてネットに公開したりするとウケも良さそうですな。

 てな感じの「FinePix S1」。俺的印象を言えば、4万2000円前後の実勢価格で、24〜1200(〜2400)mm相当の望遠レンズが使えて、手ブレ補正も強力で、画質も機能性も十分というあたり、コストパフォーマンスの高いデジカメだと思う。とにかくその望遠性能はスゴいし、手ブレを抑えて撮れる点でもやっぱりスゴいので、ぜひ一度実機に触れてみてほしい。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。